医療用医薬品 : プレバイミス |
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総称名 | プレバイミス |
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一般名 | レテルモビル |
欧文一般名 | Letermovir |
製剤名 | レテルモビル注射液 |
薬効分類名 | 抗サイトメガロウイルス化学療法剤 |
薬効分類番号 | 6250 |
ATCコード | J05AX18 |
KEGG DRUG |
D10801
レテルモビル
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KEGG DGROUP |
DG01937
抗サイトメガロウイルス薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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プレバイミス点滴静注240mg | PREVYMIS Intravenous Infusion 240mg | MSD | 6250406A1029 | 18228円/瓶 | 劇薬, 処方箋医薬品 |
体重 | 用量 (シクロスポリンの併用なし) | 用量 (シクロスポリンの併用あり) |
30kg以上 | 480mg | 240mg |
体重 | 用量 (シクロスポリンの併用の有無にかかわらない) | |
15kg以上30kg未満 | 120mg | |
7.5kg以上15kg未満 | 60mg | |
5kg以上7.5kg未満 | 40mg |
CYP3Aの基質 フェンタニル キニジン ミダゾラム等 [16.7.2参照] | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。 |
ボリコナゾール [16.7.2参照] | 併用により、ボリコナゾールの血漿中濃度が低下する。 併用時は、ボリコナゾールの治療効果を減弱させるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察することが推奨される。 | レテルモビルの併用により、CYP2C9及びCYP2C19が誘導されると考えられる。 |
CYP2C9又はCYP2C19の基質 フェニトイン ワルファリン等 | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 フェニトインとの併用時は、血中フェニトイン濃度を頻繁にモニタリングすること。 ワルファリンとの併用時は、INRを頻繁にモニタリングすること。 | レテルモビルの併用により、CYP2C9又はCYP2C19が誘導されると予測される。 |
リファンピシン [16.7.2参照] | 併用により、レテルモビルの血漿中濃度が低下する。 また、リファンピシンとの併用終了翌日に単独投与したレテルモビルの血漿中濃度がさらに低下するので、リファンピシンとの併用終了後、レテルモビルの有効性が減弱する可能性がある。 | リファンピシンの併用により、P-gp及びUGT1A1/3が誘導されると考えられる。 |
アトルバスタチン [16.7.2参照] | 併用により、アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇する。 併用時は、アトルバスタチンの副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害される。 |
シンバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。 |
ロスバスタチン フルバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。 |
プラバスタチン ピタバスタチン | 併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。 | レテルモビルの併用により、OATP1B1/3が阻害されると予測される。 |
シクロスポリン [16.7.2参照] | 併用により、レテルモビル及びシクロスポリンの血中濃度が上昇する。 レテルモビルとの併用時及び中止時には、シクロスポリンの血中濃度を頻繁にモニタリングし、シクロスポリンの用量を調節すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。 シクロスポリンの併用により、OATP1B1/3が阻害される。 |
タクロリムス シロリムス [16.7.2参照] | 併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。 レテルモビルとの併用時及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度を頻繁にモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。 |
エベロリムス [16.7.3参照] | 併用により、エベロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。 レテルモビルとの併用時及び中止時には、エベロリムスの血中濃度を頻繁にモニタリングし、エベロリムスの用量を調節すること。 | レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。 |
1%以上5%未満 | 1%未満 | |
血液及びリンパ系障害 | 白血球減少症 | 好中球減少症 |
胃腸障害 | 悪心、下痢、嘔吐 | |
免疫系障害 | 過敏症 | |
臨床検査 | 白血球数減少 |
レテルモビルの投与量 | バイアルからの採取液量 | 点滴バッグの液量 |
480mg | 24mL(12mL×2バイアル) | 250mL |
240mg | 12mL | 250mL |
120mg | 6mL | 75mL |
60mg | 3mL | 50mL |
用量 | 例数 | Ceoi†(ng/mL) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
240mg注) | 6 | 18,700(16.2) | 60,800(20.2) | 11.8(64.0) |
480mg | 6 | 41,000(21.3) | 176,000(31.9) | 10.8(33.7) |
投与方法 | AUC0-24hr†(ng・hr/mL) | ||
例数 | 幾何平均 | 幾何平均に基づく変動係数(%) | |
480mg静脈内投与 | 11 | 101,200 | 24.4 |
シクロスポリン併用240mg静脈内投与 | 6 | 70,810 | 16.5 |
体重 | シクロスポリン非併用時の静脈内投与量 | AUC0-24hr(ng・hr/mL)中央値 [90%予測区間]† | シクロスポリン併用時の静脈内投与量 | AUC0-24hr(ng・hr/mL)中央値 [90%予測区間]† |
30kg以上 | 480mg | 111,000 [55,700,218,000] | 240mg | 59,800 [28,400,120,000] |
15kg以上30kg未満 | 120mg | 57,200 [29,700,113,000] | 120mg | 61,100 [29,900,121,000] |
7.5kg以上15kg未満 | 60mg | 46,000 [24,300,83,900] | 60mg | 49,200 [25,800,93,800] |
5kg以上7.5kg未満 | 40mg | 43,400 [24,300,81,000] | 40mg | 45,900 [24,900,82,200] |
併用薬 | 併用薬の投与方法 | レテルモビルの投与方法 | 例数 | レテルモビルの薬物動態パラメータの幾何平均比 (併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
AUC | Cmax | ||||
抗真菌薬 | |||||
フルコナゾール | 400mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 14 | 1.11 (1.01,1.23) | 1.06 (0.93,1.21) |
イトラコナゾール | 200mg QD PO | 480mg QD PO | 14 | 1.33 (1.17,1.51) | 1.21 (1.05,1.39) |
抗マイコバクテリア薬 | |||||
リファンピシン | 600mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 16 | 2.03 (1.84,2.26) | 1.59 (1.46,1.74) |
600mg 単回 IV | 480mg 単回 PO | 16 | 1.58 (1.38,1.81) | 1.37 (1.16,1.61) | |
600mg QD PO† | 480mg QD PO | 14 | 0.81 (0.67,0.98) | 1.01 (0.79,1.28) | |
600mg QD PO (リファンピシン併用終了後24時間)†† | 480mg QD PO | 14 | 0.15 (0.13,0.17) | 0.27 (0.22,0.31) | |
免疫抑制薬 | |||||
シクロスポリン§ | 200mg 単回 PO | 240mg QD PO | 12 | 2.11 (1.97,2.26) | 1.48 (1.33,1.65) |
ミコフェノール酸モフェチル | 1g 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 1.18 (1.04,1.32) | 1.11 (0.92,1.34) |
タクロリムス | 5mg 単回 PO | 80mg BID PO注) | 14 | 1.02 (0.97,1.07) | 0.92 (0.84,1.00) |
併用薬 | 併用薬の投与方法 | レテルモビルの投与方法 | 例数 | 併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均比 (併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
AUC | Cmax | ||||
CYP3A基質 | |||||
ミダゾラム | 1mg 単回 IV | 240mg QD PO注) | 16 | 1.47 (1.37,1.58) | 1.05 (0.94,1.17) |
2mg 単回 PO | 240mg QD PO注) | 16 | 2.25 (2.04,2.48)† | 1.72 (1.55,1.92) | |
P-gp基質 | |||||
ジゴキシン | 0.5mg 単回 PO | 240mg BID PO注) | 22 | 0.88 (0.80,0.96)† | 0.75 (0.63,0.89) |
免疫抑制薬 | |||||
シクロスポリン | 50mg 単回 PO | 240mg QD PO | 14 | 1.66 (1.51,1.82) | 1.08 (0.97,1.19) |
ミコフェノール酸モフェチル | 1g 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 1.08 (0.97,1.20) | 0.96 (0.82,1.12) |
タクロリムス | 5mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 2.42 (2.04,2.88) | 1.57 (1.32,1.86) |
シロリムス | 2mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 3.40 (3.01,3.85) | 2.76 (2.48,3.06) |
抗真菌薬及び抗ウイルス薬 | |||||
アシクロビル | 400mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 1.02 (0.87,1.20) | 0.82 (0.71,0.93) |
フルコナゾール | 400mg 単回 PO | 480mg 単回 PO | 14 | 1.03 (0.99,1.08) | 0.95 (0.92,0.99) |
イトラコナゾール | 200mg QD PO | 480mg QD PO | 14 | 0.76 (0.71,0.81) | 0.84 (0.76,0.92) |
ポサコナゾール | 300mg 単回 PO | 480mg QD PO | 13 | 0.98 (0.82,1.17) | 1.11 (0.95,1.29) |
ボリコナゾール | 200mg BID PO | 480mg QD PO | 12 | 0.56 (0.51,0.62) | 0.61 (0.53,0.71) |
HMG-CoA還元酵素阻害剤 | |||||
アトルバスタチン | 20mg 単回 PO | 480mg QD PO | 14 | 3.29 (2.84,3.82) | 2.17 (1.76,2.67) |
経口避妊薬 | |||||
エチニルエストラジオール/レボノルゲストレル | 0.03mg EE 単回 PO | 480mg QD PO | 22 | 1.42 (1.32,1.52) | 0.89 (0.83,0.96) |
0.15mg LNG 単回 PO | 22 | 1.36 (1.30,1.43) | 0.95 (0.86,1.04) |
レテルモビル群 (325例) | プラセボ群 (170例) | |
移植後24週以内に臨床的に意味のあるCMV感染が認められた被験者の割合† | 37.5% (122/325例) | 60.6% (103/170例) |
プラセボとの群間差 [95.02%信頼区間]†† | −23.5 [−32.6,−14.5] | − |
p値†† | <0.0001 | − |
レテルモビル(レテルモビル約200日投与)群 (144例) | プラセボ(レテルモビル約100日投与)群 (74例) | |
移植後14週から28週に臨床的に意味のあるCMV感染が認められた被験者の割合† | 2.8% (4/144例) | 18.9% (14/74例) |
プラセボとの群間差 [95.02%信頼区間]†† | −16.1 [−25.8,−6.4] | − |
p値†† | 0.0005 | − |
レテルモビル群 (289例) | バルガンシクロビル群 (297例) | |
移植後52週以内にCMV感染症を発症した被験者†の割合†† | 10.4% (30/289例) | 11.8% (35/297例) |
バルガンシクロビル群との群間差 [95%信頼区間]§ | −1.4 [−6.5,3.8] | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |