医療用医薬品 : アジレクト |
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| 総称名 | アジレクト |
|---|---|
| 一般名 | ラサギリンメシル酸塩 |
| 欧文一般名 | Rasagiline Mesilate |
| 製剤名 | ラサギリンメシル酸塩錠 |
| 薬効分類名 | パーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤) |
| 薬効分類番号 | 1169 |
| ATCコード | N04BD02 |
| KEGG DRUG |
D02562
ラサギリンメシル酸塩
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| KEGG DGROUP |
DG01967
抗パーキンソン病薬
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| JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 21.承認条件 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| アジレクト錠1mg | Azilect Tablets 1mg | 武田薬品工業 | 1169017F2021 | 945円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| アジレクト錠0.5mg | Azilect Tablets 0.5mg | 武田薬品工業 | 1169017F1025 | 509.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| MAO阻害薬 セレギリン塩酸塩 エフピー サフィナミドメシル酸塩 エクフィナ [2.1参照] | 高血圧クリーゼ等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | 相加作用のおそれがある。 |
| ペチジン塩酸塩含有製剤 ペチロルファン トラマドール塩酸塩 トラマール タペンタドール塩酸塩 タペンタ [2.2参照] | セロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、トラマドール塩酸塩の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、2〜3日間の間隔を置くこと。 | 機序は不明である。 |
| 三環系抗うつ薬 アミトリプチリン塩酸塩 トリプタノール アモキサピン アモキサン イミプラミン塩酸塩 トフラニール クロミプラミン塩酸塩 アナフラニール ドスレピン塩酸塩 プロチアデン トリミプラミンマレイン酸塩 スルモンチール ノルトリプチリン塩酸塩 ノリトレン ロフェプラミン塩酸塩 アンプリット [2.3参照] | 他のMAO-B阻害薬との併用により、高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、さらに死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、2〜3日間の間隔を置くこと。 | 機序は不明であるが、相加・相乗作用のおそれがある。 |
| 四環系抗うつ薬 マプロチリン塩酸塩 ルジオミール ミアンセリン塩酸塩 テトラミド セチプチリンマレイン酸塩 テシプール [2.3参照] | 他のMAO-B阻害薬との併用により、高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、さらに死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、2〜3日間の間隔を置くこと。 | 機序は不明であるが、相加・相乗作用のおそれがある。 |
| 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 フルボキサミンマレイン酸塩 ルボックス デプロメール パロキセチン塩酸塩水和物 パキシル セルトラリン塩酸塩 ジェイゾロフト エスシタロプラムシュウ酸塩 レクサプロ [2.3参照] | セロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、フルボキサミンマレイン酸塩は少なくとも7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩及びエスシタロプラムシュウ酸塩は少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用により、脳内のセロトニン濃度が高まるおそれがある。 |
| セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬 ボルチオキセチン臭化水素酸塩 トリンテリックス [2.3参照] | セロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用により、脳内のセロトニン濃度が高まるおそれがある。 |
| セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 ミルナシプラン塩酸塩 トレドミン デュロキセチン塩酸塩 サインバルタ ベンラファキシン塩酸塩 イフェクサー [2.3参照] | 重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、ミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は少なくとも5日間、ベンラファキシン塩酸塩は少なくとも7日間の間隔を置くこと。 | モノアミン神経伝達物質の分解が抑制され、脳内のモノアミン総量が増加するおそれがある。 |
| 選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 アトモキセチン塩酸塩 ストラテラ [2.3参照] | 重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | モノアミン神経伝達物質の分解が抑制され、脳内のモノアミン総量が増加するおそれがある。 |
| リスデキサンフェタミンメシル酸塩 ビバンセ メチルフェニデート塩酸塩 コンサータ リタリン メタンフェタミン塩酸塩 ヒロポン マジンドール サノレックス [2.3参照] | 高血圧クリーゼ等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | モノアミン神経伝達物質の分解が抑制され、脳内のモノアミン総量が増加するおそれがある。 |
| ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬 ミルタザピン レメロン リフレックス [2.3参照] | セロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してから左記薬剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、左記薬剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | 脳内ノルアドレナリン、セロトニンの神経伝達が増強され、脳内のモノアミン総量が増加するおそれがある。 |
| 塩酸テトラヒドロゾリン・プレドニゾロン コールタイジン ナファゾリン硝酸塩 プリビナ トラマゾリン塩酸塩 トラマゾリン アプラクロニジン塩酸塩 アイオピジン [2.3参照] | 急激な血圧上昇を起こすおそれがある。 | カテコールアミンの蓄積をおこし、左記薬剤の交感神経刺激作用を増強するおそれがある。 |
| レボドパ含有製剤 | ジスキネジア等のレボドパ由来の副作用が増強されるおそれがある。 | 脳内のドパミン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりドパミン濃度が更に高まるおそれがある。 |
| トラゾドン塩酸塩 | トラゾドン塩酸塩の中止直後に本剤を投与又は併用する場合には、脳内セロトニン濃度が高まるおそれがある。 | セロトニン再取り込み阻害作用により、脳内のセロトニン濃度が高まるおそれがある。 |
| デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 脳内セロトニン濃度が高まるおそれがある。 | 脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりセロトニン濃度が更に高まるおそれがある。 |
| 交感神経刺激薬 エフェドリン塩酸塩 メチルエフェドリン塩酸塩 プソイドエフェドリン塩酸塩含有医薬品 フェニルプロパノールアミン塩酸塩含有医薬品 | 高血圧クリーゼを含む血圧上昇が報告されている。 | 本剤のMAO-B選択性が低下した場合、交感神経刺激作用が増強されるおそれがある。 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有飲食物 | 脳内セロトニン濃度が高まるおそれがある。 | 脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりセロトニン濃度が更に高まるおそれがある。 |
| CYP1A2阻害薬 シプロフロキサシン | 本剤の血中濃度が上昇する可能性があるため、低用量での投与も考慮すること。 | シプロフロキサシンとの併用により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 |
| CYP1A2誘導薬 タバコ(喫煙) フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 | CYP1A2を誘導するため、本剤のクリアランスを増加させる可能性がある。 |
| チラミンを多く含有する飲食物 チーズ ビール 赤ワイン等 | チラミン含有量の高い飲食物を摂取した患者において、高血圧クリーゼを含む血圧上昇が報告されている。 | 本剤のMAO-B選択性が低下した場合、チラミンの代謝が抑制されるおそれがある。 |
| 5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
| 精神神経系 | ジスキネジア | 頭痛、めまい、ジストニア、異常な夢 | うつ病、平衡障害、錯乱 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、便秘、腹痛、口内乾燥 | 鼓腸 | |
| 筋・骨格系 | 関節痛、関節炎、筋骨格痛、頚部痛 | ||
| 心血管系 | 狭心症、心筋梗塞 | 脳卒中 | |
| その他 | 転倒、皮疹、食欲減退、結膜炎、発熱、体重減少、アレルギー、倦怠感、水疱性皮疹、白血球減少症、インフルエンザ | 鼻炎、尿意切迫、手根管症候群、皮膚癌、悪性黒色腫、高血圧 |
| 投与量 | Cmax(pg/mL) | Tmax(h) | AUC∞(h・pg/mL) | T1/2(h) |
| 1mg | 7431(3122) | 0.500 | 4743(1651) | 1.830(0.486) |
| 0.5mg | 3196(956) | 0.330 | 1999(395) | 1.260(0.376) |
| 投与量 | Cmax(pg/mL) | Tmax(h) | AUCτ(h・pg/mL) | T1/2(h) |
| 1mg | 9846(4400) | 0.500 | 11867(5062) | 5.850(2.265) |
| 0.5mg | 3950(1167) | 0.420 | 4105(1872) | 3.710(2.161) |
| 投与群 | 観察期終了時 | 治療期26週(LOCF) |
| 本剤1mg群 n=117 | 34.4 (16.95) n=117 | 29.0 (16.81) n=115 |
| プラセボ群 n=126 | 33.8 (14.43) n=126 | 35.6 (16.99) n=125 |
| 投与群 | 治療期26週(LOCF)−観察期終了時 | プラセボ群との投与群間差注) | ||
| 点推定値 | 両側95%信頼区間[下限,上限] | p値 | ||
| 本剤1mg群 n=117 | −4.52 (0.784) | −6.39 | [−8.530,−4.250] | <0.0001 |
| プラセボ群 n=126 | 1.87 (0.752) | − | − | − |
| 投与群 | 観察期終了時(時間) | 治療期(時間) |
| 本剤1mg群 n=129 | 6.12 (2.430) n=129 | 4.82 (2.496) n=122 |
| 本剤0.5mg群 n=133 | 6.33 (2.562) n=133 | 5.20 (2.627) n=126 |
| プラセボ群 n=141 | 6.05 (2.278) n=141 | 5.55 (2.771) n=138 |
| 投与群 | 治療期−観察期終了時(時間) | プラセボ群との投与群間差注) | ||
| 点推定値 | 両側95%信頼区間[下限,上限] | p値 | ||
| 本剤1mg群 n=129 | −1.35 (0.177) | −0.84 | [−1.320,−0.364] | 0.0006 |
| 本剤0.5mg群 n=133 | −1.11 (0.174) | −0.60 | [−1.070,−0.122] | 0.0140 |
| プラセボ群 n=141 | −0.51 (0.167) | − | − | − |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |