医療用医薬品 : フリウェル |
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総称名 | フリウェル |
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一般名 | ノルエチステロン エチニルエストラジオール |
欧文一般名 | Norethisterone Ethinylestradiol |
製剤名 | ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合製剤 |
薬効分類名 | 月経困難症治療剤 |
薬効分類番号 | 2482 |
ATCコード | G03FA01 G03FB05 |
KEGG DRUG |
D04483
エチニルエストラジオール・ノルエチステロン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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フリウェル配合錠LD「トーワ」 (後発品) | FREWELL COMBINATION TABLETS LD"TOWA" | 東和薬品 | 2482009F1082 | 72.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
フリウェル配合錠ULD「トーワ」 (後発品) | FREWELL COMBINATION TABLETS ULD"TOWA" | 東和薬品 | 2482009F2054 | 63.3円/錠 | 処方箋医薬品注) |
副腎皮質ホルモン プレドニゾロン等 三環系抗うつ剤 イミプラミン等 セレギリン塩酸塩 シクロスポリン テオフィリン オメプラゾール | これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる。 |
チザニジン | これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤は肝の薬物代謝酵素(CYP1A2)を阻害し、この薬剤の代謝を抑制すると考えられる。 |
リファンピシン リファブチン | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | これらの薬剤は肝の薬物代謝酵素(CYP3A4等)を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
バルビツール酸系製剤 フェノバルビタール等 ヒダントイン系製剤 フェニトインナトリウム等 カルバマゼピン ボセンタン モダフィニル トピラマート | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | これらの薬剤は肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン等 ペニシリン系抗生物質 アンピシリン等 | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。 |
テルビナフィン塩酸塩 | 黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で、月経異常があらわれたとの報告がある。 | 機序不明 |
Gn-RH誘導体 ブセレリン酢酸塩等 | これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。 | これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる。 |
血糖降下剤 インスリン製剤 スルフォニル尿素系製剤 スルフォンアミド系製剤 ビグアナイド系製剤等 | 血糖降下剤の作用が減弱するおそれがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する。 | 本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる。 |
ラモトリギン モルヒネ サリチル酸 | これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | 本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 ネルフィナビルメシル酸塩 ホスアンプレナビル(リトナビル併用時) | エチニルエストラジオールの血中濃度が低下するおそれがある。 | 機序不明 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル ダルナビル(リトナビル併用時) | エチニルエストラジオールの血中濃度が低下するおそれがある。 | リトナビルは薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 ロピナビル・リトナビル配合剤 | エチニルエストラジオールの血中濃度が低下するおそれがある。 | この薬剤は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 ネビラピン | エチニルエストラジオールの血中濃度が低下するおそれがある。 | 機序不明 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 アタザナビル | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。 |
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 エトラビリン | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | この薬剤は本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる。 |
アプレピタント ホスアプレピタント | 本剤の効果が減弱されるおそれがある。 | 機序は解明されていないが、これらの薬剤との併用により本剤の代謝が亢進すると考えられる。 |
フルコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | フルコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。 |
ボリコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 ボリコナゾールの血中濃度が上昇するおそれがある。 | ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。 本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる。 |
アセトアミノフェン | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる。 本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。 |
ルフィナミド | 本剤の効果が減弱化するおそれがある。 | 機序不明 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | この食品は肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹、薬疹、顔面浮腫 | ||
血液 | 貧血 | ||
内分泌代謝 | 浮腫、体重増加、体重減少、高プロラクチン血症 | 高脂血症 | |
精神神経 | 頭痛(15.5%) | 倦怠感、めまい、いらいら感、ふらつき、感覚鈍麻、嗅覚錯誤、眠気、不眠症、感情不安定、顔面感覚鈍麻、片頭痛、異常感、知覚過敏、睡眠障害 | 神経過敏、頭重、しびれ感、振戦、抑うつ |
眼 | 霧視 | 視覚障害(視力低下、視野欠損等) | |
循環器 | 血圧上昇、動悸、ほてり、末梢性浮腫、起立性低血圧 | ||
消化器 | 悪心(17.9%)、上腹部痛 | 嘔吐、腹痛、下痢、便秘、胃痛、腹部膨満、鼓腸、胃炎、過敏性腸症候群、胃不快感、歯痛、排便痛、消化管運動障害、口内炎、食欲不振、痔核、腸炎、腹部不快感、消化不良、胃腸炎 | 口渇、胸やけ、食欲亢進 |
肝臓 | 肝機能異常 | 黄疸 | |
皮膚 | ざ瘡、湿疹、蕁麻疹、多形紅斑、アトピー性皮膚炎、女性陰部そう痒症、紅斑、そう痒症、皮膚乾燥、紫斑 | 色素沈着注1)、脱毛症、結節性紅斑 | |
筋・骨格 | 背部痛 | 四肢痛、筋痙縮、筋骨格硬直 | |
腎・尿路 | 尿道炎、尿中蛋白陽性 | ||
卵巣 | 出血性卵巣嚢胞、卵巣新生物、卵巣嚢胞、卵巣血腫、卵巣出血 | ||
子宮 | 不正性器出血(破綻出血、点状出血)(LD:60.0%、ULD:81.1%)注2)、希発月経(LD:14.1%、ULD:35.8%)、月経過多、下腹部痛、過少月経、頻発月経 | 無月経、不規則月経、性器分泌物、子宮肥大、消退出血不規則、性交出血、子宮類線維腫の変性、子宮平滑筋腫、子宮頸管ポリープ、月経前症候群、子宮出血 | 経血量の変化、帯下の増加 |
乳房 | 乳房痛、乳房不快感 | 乳房緊満感、乳房萎縮、乳汁分泌、乳癌、乳房腫瘤、乳汁漏出症、線維嚢胞性乳腺疾患、乳腺線維腺腫 | |
臨床検査 | AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、プラスミノーゲン増加、血中トリグリセリド増加、血中コレステロール増加、血中フィブリノゲン増加、血中鉄減少、血小板数増加、血中ビリルビン増加、血中鉄増加、子宮頸部スミア異常 | フィブリンDダイマー増加 | |
その他 | 性欲減退、熱感、胸部不快感、炎症性疼痛、帯状疱疹、副鼻腔炎、齲歯、カンジダ症、鼻炎、髄膜腫、発熱、耳鳴、外陰腟乾燥、アレルギー性鼻炎 | 多汗 |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | |
ノルエチステロン | 12.4±4.4 | 1.7±1.0 | 6.8±1.1 | 75.2±34.1 |
エチニルエストラジオール | 0.094±0.031 | 1.4±0.5 | 9.3±3.7 | 0.923±0.357 |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-24(ng・hr/mL) | |
ノルエチステロン | 22.4±11.1 | 2.6±3.7 | 9.7±2.2 | 175.7±51.3 |
エチニルエストラジオール | 0.172±0.052 | 1.3±1.0 | 12.5±2.7 | 1.999±0.455 |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-24(ng・hr/mL) | |
ノルエチステロン | 12.5±6.2 | 1.8±0.8 | 7.4±1.9 | 69.2±36.3 |
エチニルエストラジオール | 0.056±0.017 | 1.5±0.4 | 5.5±2.2 | 0.368±0.171 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-24(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
フリウェル配合錠LD「トーワ」 | 74.7±38.2 | 14.28±5.76 | 1.28±0.39 | 7.07±1.54 |
ルナベル配合錠LD | 73.9±34.5 | 12.37±4.82 | 1.69±0.57 | 6.84±1.27 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-24(pg・hr/mL) | Cmax(pg/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
フリウェル配合錠LD「トーワ」 | 852±257 | 107.7±30.7 | 1.58±0.39 | 8.78±3.05 |
ルナベル配合錠LD | 838±242 | 102.4±26.5 | 1.42±0.35 | 8.29±2.83 |
投与前(−1周期) | 最終観察周期(4周期投与後又は中止時) | |
LD配合製剤 | 4.4±1.12(n=49) | 2.4±1.43(n=49) |
プラセボ | 4.3±1.02(n=47) | 3.7±1.27(n=47) |
投与前(−1周期) | 1周期投与後 | 3周期投与後 | 6周期投与後 | 9周期投与後 | 13周期投与後 |
4.3±0.99(n=123) | 2.7±1.90(n=123) | 2.1±1.67(n=121) | 1.8±1.61(n=115) | 1.5±1.64(n=107) | 1.5±1.64(n=107) |
投与前(−1周期) | 最終観察周期(4周期投与後又は中止時) | |
LD配合製剤 | 3.8±0.94(n=52) | 1.2±1.26(n=52) |
プラセボ | 3.6±0.71(n=55) | 2.2±1.43(n=55) |
投与前(−1周期) | 最終観察周期(4周期投与後又は中止時) | |
ULD配合製剤 | 4.1±1.00(n=105) | 1.8±1.57(n=105) |
プラセボ | 4.2±0.95(n=54) | 2.9±1.55(n=54) |
程度 | 内容 | スコア | |
月経困難症の程度 | なし | なし | 0 |
軽度 | 仕事(学業・家事)に若干の支障あり | 1 | |
中等度 | 横になって休憩したくなるほど仕事(学業・家事)への支障をきたす | 2 | |
重度 | 1日以上寝込み、仕事(学業・家事)ができない | 3 | |
鎮痛薬の使用 | なし | なし | 0 |
軽度 | 直前(あるいは現在)の月経期間中に、鎮痛薬を1日使用した | 1 | |
中等度 | 直前(あるいは現在)の月経期間中に、鎮痛薬を2日使用した | 2 | |
重度 | 直前(あるいは現在)の月経期間中に、鎮痛薬を3日以上使用した | 3 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/06/18 版 |