医療用医薬品 : ベージニオ |
List Top |
総称名 | ベージニオ |
---|---|
一般名 | アベマシクリブ |
欧文一般名 | Abemaciclib |
製剤名 | アベマシクリブ錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 CDK注2)4及び6阻害剤 注2)CDK:Cyclin-Dependent Kinase(サイクリン依存性キナーゼ) |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EF03 |
KEGG DRUG |
D10688
アベマシクリブ
|
KEGG DGROUP |
DG03138
CDK阻害薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ベージニオ錠50mg | Verzenio Tablets | 日本イーライリリー | 4291054F1026 | 3049.7円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注1) |
ベージニオ錠100mg | Verzenio Tablets | 日本イーライリリー | 4291054F2022 | 5567.7円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注1) |
ベージニオ錠150mg | Verzenio Tablets | 日本イーライリリー | 4291054F3029 | 7917.5円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注1) |
減量レベル | 投与量 |
通常投与量 | 1回150mg 1日2回 |
1段階減量 | 1回100mg 1日2回 |
2段階減量 | 1回50mg 1日2回 |
副作用 | 程度注1) | 処置 |
肝機能障害 | 持続する又は再発のグレード2のAST又はALT増加 | ベースライン又はグレード1以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には投与量を1段階減量する。 |
グレード3のAST又はALT増加 | ||
グレード2以上のAST又はALT増加、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超注2) | 投与を中止する。 | |
グレード4のAST又はALT増加 | ||
下痢 | グレード2で24時間以内に回復しない場合 | グレード1以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には減量は不要である。 |
治療しても症状が継続する又は減量せずに再開後に再発したグレード2 | グレード1以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には投与量を1段階減量する。 | |
入院を要する又はグレード3もしくは4 | ||
血液毒性 | グレード3(初回発現) | グレード2以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する。 |
グレード3(2回目以降の発現)又は4 | グレード2以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には投与量を1段階減量する。 | |
G-CSF製剤を投与した場合 | G-CSF製剤の最終投与後少なくとも48時間以上経過し、かつグレード2以下になるまで休薬する。 再開する場合には投与量を1段階減量する。 | |
間質性肺疾患 [1.3、8.2.2、9.1.1、11.1.4参照] | 投与を中止する。 | |
静脈血栓塞栓症 (術後薬物療法としての投与時) | グレード2〜4 | 投与を中止する、又は適切な治療を行い、状態が安定するまで休薬する。再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する。 |
上記以外の副作用 | 治療しても症状が継続する又は再発のグレード2で、7日以内にベースライン又はグレード1まで回復しない場合 | ベースライン又はグレード1以下に回復するまで必要に応じて休薬する。 再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する。 |
グレード3又は4 | ベースライン又はグレード1以下に回復するまで休薬する。 再開する場合には投与量を1段階減量する。 |
CYP3A阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン ジルチアゼム ベラパミル等 [16.4、16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
グレープフルーツ グレープフルーツジュース | 本剤服用時は飲食を避けること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
CYP3A誘導剤 リファンピシン フェニトイン カルバマゼピン等 [16.4、16.7.2参照] | 本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤がCYP3Aの代謝酵素を誘導するため、本剤の血中濃度を低下させる可能性がある。 |
20%以上 | 5〜20%未満 | 5%未満 | |
消化器 | 下痢、腹痛、悪心 | 嘔吐、食欲減退、口内炎 | 消化不良、便秘、胃炎 |
呼吸器 | 咳嗽、呼吸困難 | ||
循環器 | 高血圧 | ||
感染 | 上気道感染、尿路感染、肺感染、上咽頭炎、結膜炎、副鼻腔炎、膣感染、咽頭炎、敗血症 | ||
皮膚 | 脱毛症、発疹 | そう痒症、皮膚乾燥、爪の障害、ざ瘡様皮膚炎 | |
精神神経系 | 浮動性めまい、味覚異常、うつ病 | ||
臨床検査値異常 | 血中クレアチニン増加 | 低カリウム血症、γ-GTP増加、高カリウム血症、低カルシウム血症 | |
その他 | 疲労 | ほてり、頭痛 | 流涙増加、体重減少、倦怠感、発熱、四肢痛、末梢性浮腫、眼乾燥、脱水、筋力低下、インフルエンザ様疾患、悪寒 |
100mg注7) | 150mg | 200mg注7) | |
例数 | 3 | 3 | 6 |
Cmax(ng/mL) | 127(51) | 167(40) | 214(87) |
tmax注1)(hr) | 5.93(5.92-7.98) | 5.95(3.95-6.05) | 4.97(3.95-5.95) |
AUC0-∞(ng・hr/mL) | 6970,6450注2) | 4450(39) | 5480(95) |
CL/F(L/hr) | 14.3,15.5注2) | 33.7(39) | 36.5(95) |
Vss/F(L) | 637,577注2) | 1120(41) | 947(90) |
t1/2注3)(hr) | 27.5,24.1注2) | 21.9(19.3-24.6) | 16.3(14.2-22.6) |
100mg注7)1日2回 | 150mg1日2回 | 200mg注7)1日2回 | |
例数 | 7 | 64 | 45 |
Cmax,ss(ng/mL) | 240(52) | 251(89) | 305(77) |
tmax,ss注4)(hr) | 4.00(2.00-6.03) | 3.97(0.00-10.15) | 4.08(0.00-10.00) |
AUCτ,ss(ng・hr/mL) | 2400(54) | 2380注5)(95) | 3120注6)(72) |
本剤+フルベストラント投与群 | プラセボ+フルベストラント投与群 | |
症例数(日本人症例数) | 446(64) | 223(31) |
イベント発現例数 | 222 | 157 |
無増悪生存期間中央値(月)(95%信頼区間) | 16.4(14.4-19.3) | 9.3(7.4-11.4) |
ハザード比(95%信頼区間) | 0.553(0.449-0.681) | |
層別ログランク検定(両側) | p<0.0000001 |
本剤+NSAI投与群 | プラセボ+NSAI投与群 | |
症例数(日本人症例数) | 328(38) | 165(15) |
イベント発現例数 | 108 | 86 |
無増悪生存期間中央値(月)(95%信頼区間) | NE | 14.73(11.11-17.46) |
ハザード比(95%信頼区間) | 0.543(0.409-0.723) | |
層別ログランク検定(両側) | p=0.000021 |
本剤+内分泌療法群 | 内分泌療法群 | |
症例数(日本人症例数) | 2555(169) | 2565(175) |
イベント発現例数 | 127 | 182 |
2年無浸潤疾患生存率(95%信頼区間) | 92.1(90.3-93.6) | 88.4(86.2-90.2) |
ハザード比(95%信頼区間) | 0.714(0.569-0.896) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/09/17 版 |