・遮光して、2〜8℃に保存すること。
・溶剤が凍結すると容器が破損することがあるので注意すること。
・混濁、着色、異物の混入、その他の異常がないかを確認し、異常を認めたものは使用しないこと。
・溶解は接種直前に行い、一度溶解したものは直ちに使用すること。
・容器の栓及びその周囲をアルコールで消毒した後、添付の溶剤で均一に溶解して、注射針をさし込み、所要量を注射器内に吸引する。
・この操作に当たっては雑菌が迷入しないよう注意する。また、栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用してはならない。
・本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射又は静脈注射にはしないこと。
・注射針の先端が血管内に刺入していないことを確認すること。
・注射針及び注射筒は被接種者毎に取り換えること。
・本剤は、他剤と混合しないこと。
・針長は筋肉内接種に足る長さであるが、組織や血管あるいは骨に到達しないよう、各接種者に対して適切な針長を決定すること。
・注射針の選択に当たっては被接種者の年齢や体型を考慮すること。
・接種部位は、通常、大腿前外側部又は上腕三角筋とし、臀部には接種しないこと。
・接種部位はアルコールで消毒し、同一部位に反復して接種することは避けること。
・筋肉内注射に当たっては、組織・神経等への影響を避けるため、神経走行部位を避けること。
・注射筒を持つ反対の手で皮膚ごと大きくつまむようにして、皮膚面に対して90°の角度で針をさす。
・注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみられた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
・刺入部と同じ角度で素早く抜針する。
・年齢に応じた標準的な接種部位は以下を目安とすること
注)。
1歳未満:大腿前外側部に接種する。
1歳以上、2歳未満:1歳未満児と同様、大腿前外側部または、上腕三角筋中央部に接種する。
2歳以上:上腕三角筋中央部に接種する。
三角筋 上腕三角筋中央部
大腿前外側部(大腿外側広筋)
※接種の際は、太い神経の走行に注意する必要があり、確実に上図のように上腕三角筋中央部あるいは大腿外側広筋中央部に接種してください。
注)小児に対するワクチンの筋肉内接種法について(改訂版)(日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会)