医療用医薬品 : ヴァンフリタ |
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総称名 | ヴァンフリタ |
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一般名 | キザルチニブ塩酸塩 |
欧文一般名 | Quizartinib Hydrochloride |
製剤名 | キザルチニブ塩酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 FLT3阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EX11 |
KEGG DRUG |
D09956
キザルチニブ塩酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ヴァンフリタ錠17.7mg | VANFLYTA TABLETS | 第一三共 | 4291060F1021 | 20059.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ヴァンフリタ錠26.5mg | VANFLYTA TABLETS | 第一三共 | 4291060F2028 | 27074.4円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
併用しない時の用量 | 53mg | 35.4mg 26.5mg |
併用時の用量 | 26.5mgに減量 | 17.7mgに減量 |
段階 | 強いCYP3A阻害剤を併用しない時 | 強いCYP3A阻害剤併用時 |
用量レベル1 | 53mg | 26.5mg |
用量レベル2 | 35.4mg | 17.7mg |
用量レベル3 | 26.5mg | 休薬 |
用量レベル4 | 休薬 | \ |
副作用 | 基準 | 処置 |
QT間隔延長 | 480msecを超え、500msec以下の延長 | 1用量レベル下げる。QTcF値が450msec未満に回復後は次のサイクルで副作用発現時の用量で再開できる。 |
500msecを超える延長 | ・休薬する。QTcF値が450msec未満に回復後は、1用量レベル下げて投与を再開できる。 ・寛解導入療法期又は地固め療法期にQTcF値が500msecを超えた場合は、維持療法期に増量しないこと。 | |
QTcF値が再び500msecを超えた場合 | 投与を中止する。 | |
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長 | 投与を中止する。 | |
非血液系の副作用 (QT間隔延長を除く) | グレード3以上 | ・休薬する。 ・4週間以内にグレード1以下に回復した場合は、副作用発現時の用量で投与を再開できる。 ・4週間以内にグレード2に回復した場合は、1用量レベル下げて投与を再開できる。 ・グレード3以上の副作用が4週間を超えて継続する場合は、投与を中止する。 |
骨髄抑制 (維持療法期) | 維持療法期移行時に血小板数100,000/mm3以上又は好中球数1,000/mm3以上の患者が、血小板数100,000/mm3未満又は好中球数1,000/mm3未満となった場合 | 1用量レベル下げる。 |
段階 | 用量 |
用量レベル1 | 53mg |
用量レベル2 | 26.5mg |
用量レベル3 | 17.7mg |
用量レベル4 | 休薬 |
副作用 | 基準 | 処置 |
QT間隔延長 | 480msecを超え、500msec以下の延長 | ・53mg又は26.5mgを投与していた場合は、1用量レベル下げる。QTcF値が450msec以下に回復後は、副作用発現時の用量で再開できる。 ・17.7mgを投与していた場合は、休薬する。2週間の休薬後もQTcF値が450msec以下に回復しない場合は、投与を中止する。 |
500msecを超える延長 | ・休薬する。QTcF値が450msec以下に回復後は、1用量レベル下げて投与を再開できる。なお、17.7mgを投与していた場合は、回復後に同用量で再開できる。 ・2週間の休薬後もQTcF値が450msec以下に回復しない場合は、投与を中止する。 | |
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長 | 投与を中止する。 | |
非血液系の副作用 (QT間隔延長を除く) | グレード3以上 | ・休薬する。グレード1以下に回復後は、1用量レベル下げて投与を再開できる。 ・グレード2以上の副作用が2週間を超えて継続する場合は、投与を中止する。 |
骨髄抑制 | 血小板数:100,000/mm3未満 かつ 好中球数:1,000/mm3未満 | ・1用量レベル下げる又は休薬する。回復後は、副作用発現時の用量で再開できる。 ・2週間を超えて継続する場合は、投与を中止する。 |
未治療 | 再発又は難治性 |
本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。 寛解導入療法期及び地固め療法期は、薬剤投与中は定期的に(週1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。 維持療法期は、投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、最初の2週間は週に1回を目安に、その後は必要に応じて心電図検査を行うこと。 | 本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。 投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、定期的に(最初の2週間は週に1回、その後は月に1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。 |
強いCYP3A阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン ボリコナゾール等 [7.5、7.9、16.7.1参照] | 本剤の副作用の発現が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強い又は中程度のCYP3A誘導剤 リファンピシン フェニトイン カルバマゼピン等 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [16.7.2参照] | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 キニジン プロカインアミド オンダンセトロン等 | QT間隔延長を増強するおそれがあるため、患者の状態を十分に観察すること。 | 本剤はIKs阻害作用を有しており、本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により副作用が増強するおそれがある。 |
10%以上 | 5〜10%未満 | 5%未満 | |
皮膚 | 発疹 | 急性熱性好中球性皮膚症、点状出血 | |
精神神経系 | 味覚異常、頭痛 | ||
消化器 | 悪心(20.6%)、嘔吐 | 腹痛、口内炎、下痢 | 消化不良 |
肝臓 | ALT増加、AST増加 | 血中ALP増加、血中ビリルビン増加 | |
その他 | 無力症 | 食欲減退、低カリウム血症、発熱 | 低マグネシウム血症、体重減少、鼻出血、浮腫 |
投与量 (例数) | キザルチニブ | AC886 | |||||
Cmax(ng/mL) | Tmax注1)(hr) | AUC0-24hr(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax注1)(hr) | AUC0-24hr(ng・hr/mL) | ||
1日目 | 17.7mg (n=4) | 42.4 (25.7) | 3.03 (1.05〜6.03) | 418 (50.4) | 36.5 (25.4) | 5.01 (2.05〜6.03) | 555 (28.8) |
35.4mg (n=3) | 91.3 (28.5) | 2.17 (2.07〜4.17) | 921 (31.3) | 103 (37.0) | 6.08 (4.03〜6.17) | 1,640 (24.4) | |
14日目 | 17.7mg (n=4) | 64.2 (64.0) | 4.03 (2.03〜4.13) | 991 (87.7) | 96.7 (23.7) | 5.02 (2.08〜5.98) | 1,940 (25.4) |
35.4mg (n=2) | 212 (47.4) | 4.08 (4.05〜4.12) | 2,940 (76.6) | 256 (45.0) | 6.09 (6.05〜6.13) | 5,310 (40.6) |
投与量 (例数) | キザルチニブ | AC886 | |||||
Cmax(ng/mL) | Tmax注2)(hr) | AUC0-24hr(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax注2)(hr) | AUC0-24hr(ng・hr/mL) | ||
1日目 | 17.7mg (n=9) | 42.8 (70.9) | 2.15 (1.95〜6.05) | 550 (99.3) | 24.6 (58.5) | 18.1 (3.95〜23.9) | 451 (55.3) |
26.5mg (n=3) | 73.4 (65.5) | 2.00 (2.00〜6.02) | 1,070 (54.9) | 28.9 (95.8) | 5.97 (5.97〜6.02) | 547 (92.8) | |
53mg (n=4) | 62.6 (49.6) | 4.04 (4.00〜6.03) | 1,060 (49.2) | 30.1 (116.4) | 14.9 (5.92〜23.8) | 534 (119.0) | |
15日目 | 17.7mg (n=8) | 81.5 (65.3) | 4.03 (2.08〜6.12) | 1,280 (63.1) | 132 (41.4) | 6.05 (0.57〜6.12) | 2,650 (41.3) |
26.5mg (n=3) | 148 (37.7) | 4.00 (2.07〜4.03) | 2,010 (66.2) | 160 (67.3) | 6.03 (4.00〜6.15) | 3,160 (62.6) | |
53mg (n=3) | 283 (20.4) | 6.08 (3.97〜6.12) | 5,080 (29.3) | 231 (23.4) | 6.12 (6.03〜23.7) | 4,930 (19.9) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |