医療用医薬品 : ジカディア |
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総称名 | ジカディア |
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一般名 | セリチニブ |
欧文一般名 | Ceritinib |
製剤名 | セリチニブ錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 チロシンキナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01ED02 |
KEGG DRUG |
D10551
セリチニブ
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KEGG DGROUP |
DG03136
ALK阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ジカディア錠150mg | ZYKADIA tablets 150mg | ノバルティスファーマ | 4291044F1022 | 6413.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品 |
基準注) | 本剤の投与量調節 | |
間質性肺疾患 | Gradeを問わない | 投与中止。 |
肝機能障害 | ・Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 2の血中ビリルビン増加 ・Grade 2又は3のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加 | AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、7日間以内に軽快した場合は休薬前と同じ投与量、7日間を超えて軽快した場合は投与量を150mg減量する。 |
・Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 3の血中ビリルビン増加 ・Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の1.5倍超、2倍以下の血中ビリルビン増加 | AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。7日間以内に軽快した場合は、投与量を150mg減量して投与再開する。7日間以内に軽快しない場合は、投与中止する。 | |
Grade 4のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加 | AST増加及びALT増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。 | |
・Grade 4の血中ビリルビン増加 ・Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の2倍超の血中ビリルビン増加 | 投与中止。 | |
QT間隔延長 | QTc 500msec超が2回以上認められた場合 | ベースライン又は481msec未満に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。 |
QTc 500msec超、又はベースラインからのQTc延長が60msec超、かつTorsade de pointes、多形性心室性頻脈又は重症不整脈の徴候・症状が認められた場合 | 投与中止。 | |
徐脈 | 症候性で治療を要する重篤な場合 | 無症候性又は心拍数が60bpm以上に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。 |
生命の危険があり緊急治療を要する場合 | 投与中止。 | |
悪心・嘔吐・下痢 | ・Grade 3以上 ・適切な制吐剤又は止瀉剤の使用にもかかわらずコントロールできない場合 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。 |
高血糖 | 適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合 | 血糖がコントロールできるまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量して再開する。 |
リパーゼ又はアミラーゼ増加 | Grade 3以上 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 アミオダロン クラリスロマイシン ドロペリドール等 | QT間隔延長を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。 | いずれもQT間隔を延長させるおそれがある。 |
徐脈を起こすことが知られている薬剤 β遮断剤 非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤 クロニジン等 | 徐脈を起こすおそれがあるので、可能な限り併用しないこと。 | いずれも徐脈を起こすおそれがある。 |
CYP3A阻害剤 ケトコナゾール注) イトラコナゾール リトナビル サキナビル等 [16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が増加し、副作用が増加するおそれがあるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。 |
CYP3A誘導剤 リファンピシン カルバマゼピン セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 [16.7.2参照] | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。 | これらの薬剤のCYP3A誘導により、本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
CYP3Aの基質となる薬剤 ミダゾラム注) フェンタニル タクロリムス等 [16.7.3参照] | 副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | 本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。 |
CYP2C9の基質となる薬剤 ワルファリン フェニトイン ジクロフェナク等 [16.7.4参照] | 副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 ワルファリンと併用する場合にはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)のモニタリングの頻度を増やすこと。 | 本剤のCYP2C9阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。 ワルファリンの抗凝固作用が促進される可能性がある。 |
胃内pHを上昇させる薬剤 プロトンポンプ阻害剤等 [16.7.5参照] | エソメプラゾールと併用した場合、本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。 | pHの上昇により、本剤の溶解性が低下すると考えられる。 |
20%以上 | 10〜20%未満 | 10%未満 | |
感染症及び寄生虫症 | − | − | 感染症(肺炎、口腔カンジダ症、胃腸炎、肺感染、鼻咽頭炎等) |
血液及びリンパ系障害 | − | − | 貧血 |
代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | − | 低リン酸血症 |
眼障害 | − | − | 視覚障害(霧視、光視症、視力障害、硝子体浮遊物、調節障害、老視等) |
心臓障害 | − | − | 心膜炎 |
胃腸障害 | 悪心注)(34.8%)、下痢注)(50.6%)、嘔吐注)、腹痛(31.3%) | − | 食道障害(胃食道逆流性疾患、嚥下障害)、消化不良、便秘 |
肝胆道系障害 | 肝機能検査値異常(52.8%)(ALT増加(44.5%)、AST増加(38.0%)、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加等) | − | − |
皮膚及び皮下組織障害 | − | 発疹 | − |
腎及び尿路障害 | − | 血中クレアチニン増加 | 腎機能障害、腎不全 |
全身障害 | 疲労 | − | − |
臨床検査 | − | 体重減少 | アミラーゼ増加、リパーゼ増加 |
製剤 | Cmax(ng/mL) | Tmax注)(h) | AUClast(h・ng/mL) | T1/2(h) |
カプセル剤(n=73) | 208(63.7) | 10.0(6.00-12.1) | 9030(70.5) | 37.0(18.1) |
錠剤(n=73) | 200(52.5) | 10.0(6.00-12.0) | 9000(57.7) | 38.0(17.6) |
投与量(mg) | 投与 | Cmax(ng/mL) | Tmax注)(h) | AUC0-24h(h・ng/mL) | T1/2(h) |
300 | 初回(n=2) | 166,170 | 4.17,6.03 | 2730,2780 | 19.7,24.5 |
22日目(n=2) | 825,908 | 5.98,5.98 | − | − | |
450 | 初回(n=5) | 48.1(176) | 5.88(2.95-24.1) | 648(169) | 21.6,30.5a) |
22日目(n=5) | 977(11.1) | 5.95(3.95-8.05) | 20600b)(20.5) | − | |
600 | 初回(n=4) | 126(245) | 5.97(3.97-6.03) | 2080(270) | 30.5(11.6) |
22日目(n=4) | 1020(64.6) | 4.93(3.88-8.00) | 10600,32200a) | − | |
750 | 初回(n=6) | 192(46.0) | 5.98(2.92-72.0) | 3160(66.9) | 33.2c)(12.9) |
22日目(n=3) | 1440(25.5) | 1.93(0.00-6.00) | 22300,30500a) | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/09/18 版 |