医療用医薬品 : ベネクレクスタ |
List Top |
総称名 | ベネクレクスタ |
---|---|
一般名 | ベネトクラクス |
欧文一般名 | Venetoclax |
製剤名 | ベネトクラクス錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 BCL-2阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01XX52 |
KEGG DRUG |
D10679
ベネトクラクス
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ベネクレクスタ錠10mg | VENCLEXTA Tablets | アッヴィ | 4291062F1020 | 872.8円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ベネクレクスタ錠50mg | VENCLEXTA Tablets | アッヴィ | 4291062F2027 | 3956.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ベネクレクスタ錠100mg | VENCLEXTA Tablets | アッヴィ | 4291062F3023 | 7585.9円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
副作用* | 処置 |
Grade 4の血液毒性(好中球減少、血小板減少及びリンパ球減少を除く) | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
Grade 3又は4の好中球減少 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。感染を伴う場合、感染が消失した後に再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
Grade 3又は4の血小板減少 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
腫瘍崩壊症候群 | 腫瘍崩壊症候群が消失するまで休薬し、消失後は休薬前と同じ用量レベル又は1段階低い用量レベルで投与を再開する。 2週間以上の休薬を要した場合、休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
Grade 3又は4の非血液毒性(腫瘍崩壊症候群を除く) | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
用量レベル | 本剤の1日用量 |
用量レベル 5 | 400mg |
用量レベル 4 | 300mg |
用量レベル 3 | 200mg |
用量レベル 2 | 100mg |
用量レベル 1 | 50mg |
用量レベル 0 | 20mg |
用量レベル −1 | 10mg |
副作用* | 処置 |
Grade 4の血液毒性(好中球減少及びリンパ球減少を除く) | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
Grade 3又は4の好中球減少 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。感染を伴う場合、感染が消失した後に再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
腫瘍崩壊症候群 | 腫瘍崩壊症候群が消失するまで休薬し、消失後は休薬前と同じ用量レベル又は1段階低い用量レベルで投与を再開する。 48時間以上の休薬を要した場合、休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
Grade 3又は4の非血液毒性(腫瘍崩壊症候群を除く) | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量レベルで投与を再開する。 再開した後に再び発現した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後は休薬前より1段階低い用量レベルで投与を再開する。 |
用量レベル | 本剤の1日用量 |
用量レベル 5 | 400mg |
用量レベル 4 | 300mg |
用量レベル 3 | 200mg |
用量レベル 2 | 100mg |
用量レベル 1 | 50mg |
用量レベル 0 | 20mg |
用量レベル −1 | 10mg |
副作用* | 処置 |
Grade 4の好中球減少 | 寛解達成後初回発現時:Grade 3以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量で投与を再開する。 寛解達成後2回目以降の発現時:Grade 3以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量で投与を再開するが、21日間投与した後、7日間休薬すること。 |
Grade 4の血小板減少 | 寛解達成後初回発現時:Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量で投与を再開する。 寛解達成後2回目以降の発現時:Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後は休薬前と同じ用量で投与を再開するが、21日間投与した後、7日間休薬すること。 |
水分補給注1) | 本剤による治療開始の2日前から開始し、用量漸増期を通じて1.5〜2L/日を摂取する。 | |
血液検査頻度 | 20mg及び50mgの各初回投与時注2) | 投与前、投与6〜8時間後、投与24時間後 |
その後の各漸増用量の初回投与時 | 投与前 |
水分補給注1) | 本剤による治療開始の2日前から開始し、用量漸増期を通じて1.5〜2L/日摂取に加え、補液投与(可能であれば150〜200mL/時)を行う。 | |
血液検査頻度 | 20mg及び50mgの各初回投与時注2) | 投与前及び投与4、8、12、24時間後 |
その後の各漸増用量の初回投与時 | 投与前、投与6〜8時間後、投与24時間後 |
水分補給注1) | 本剤による治療開始の2日前から開始し、用量漸増期を通じて1.5〜2L/日を摂取する。 | |
血液検査頻度 | 20mg及び50mgの各初回投与時 | 投与前、投与6〜8時間後、投与24時間後 |
その後の各漸増用量の初回投与時 | 投与前 |
水分補給注1) | 本剤による治療開始の2日前から開始し、用量漸増期を通じて1.5〜2L/日摂取に加え、補液投与(可能であれば150〜200mL/時)を行う。 | |
血液検査頻度 | 20mg及び50mgの各初回投与時 | 投与前及び投与4、8、12、24時間後 |
その後の各漸増用量の初回投与時 | 投与前、投与6〜8時間後、投与24時間後 |
水分補給注1) | 本剤による治療開始前から用量漸増期を通じて1.5〜2L/日を摂取する。 | |
血液検査頻度 | 用量漸増期 | 投与前、投与6〜8時間後 |
用量漸増期最終日 (アザシチジン併用の場合400mg到達時。シタラビン少量療法併用の場合600mg到達時) | 上記に加え、投与24時間後 |
<再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期> 強いCYP3A阻害剤 リトナビル [ノービア] クラリスロマイシン [クラリス] イトラコナゾール [イトリゾール] ボリコナゾール [ブイフェンド] ポサコナゾール [ノクサフィル] コビシスタット含有製剤 [スタリビルド] エンシトレルビル [ゾコーバ] ロナファルニブ [ゾキンヴィ] セリチニブ [ジカディア] [2.2、7.4、7.7、10.2、16.7.2、16.7.7、16.7.8参照] | 腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
<再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病> 強いCYP3A阻害剤 クラリスロマイシン イトラコナゾール ボリコナゾール ポサコナゾール 等 [7.4、7.7、7.10、10.1、16.7.2、16.7.7、16.7.8参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
中程度のCYP3A阻害剤 エリスロマイシン ジルチアゼム フルコナゾール 等 [7.4、7.7、7.10、16.7.8参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
グレープフルーツ含有食品 | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強い又は中程度のCYP3A誘導剤 カルバマゼピン リファンピシン エファビレンツ 等 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [16.7.3、16.7.8参照] | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
生ワクチン又は弱毒生ワクチン | 接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行うこと。 | ワクチン接種に対する応答が不明であり、また、生ワクチンによる二次感染が否定できない。 |
ワルファリン [16.7.5参照] | ワルファリンの作用が増強されるおそれがあるので、プロトロンビン時間国際標準比(INR)値等の血液凝固能の変動に十分注意すること。 | 機序は不明であるが、ワルファリンの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
P-gp阻害剤 シクロスポリン タクロリムス リファンピシン 等 [16.7.3参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤がP-gpを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
治療域の狭いP-gpの基質となる薬剤 ジゴキシン エベロリムス シロリムス 等 [16.7.6参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
アジスロマイシン [16.7.4参照] | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。 | 機序は不明であるが、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
10%以上 | 10%未満 | |
循環器 | − | 心房粗動 |
消化器 | 下痢(23.8%) 悪心(23.3%) 嘔吐(10.8%) | 便秘 口内炎 腹痛 |
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労(10.0%) | 無力症 |
肝胆道系障害 | − | 血中ビリルビン増加 胆嚢炎/胆石症 |
代謝及び栄養障害 | 食欲減退(10.0%) | 体重減少 低カリウム血症 低マグネシウム血症 |
筋骨格系及び結合組織障害 | − | 関節痛 |
神経系障害 | − | 浮動性めまい/失神 頭痛 |
腎及び尿路障害 | − | 血中クレアチニン増加 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | − | 呼吸困難 |
血管障害 | − | 出血 低血圧 |
用量(mg) | n | Tmaxa(h) | Cmax(μg/mL) | AUC∞(μg・h/mL) | t1/2b(h) |
20注) | 3 | 6.0(6.0-6.0) | 0.07±0.02 | 1.9,2.1c | 16.1,17.7c |
50注) | 50 | 6.0(2.0-18.2) | 0.26±0.12 | 5.2±3.0d | 19.0±6.4d |
100注) | 1 | 8.0 | 1.19 | 35.8 | 22.5 |
200注) | 2 | 6.0,8.0 | 0.73,1.57 | 23.1,76.0 | 30.9,50.9 |
時間 | 用量(mg) | n | Tmaxa(h) | Cmax(μg/mL) | AUC24(μg・h/mL) |
第7週 1日目 | 400 | 6 | 7.0(6.0-8.0) | 2.67±1.20 | 39.0±17.4 |
第10週 1日目b | 400 | 6 | 5.0(4.0-8.0) | 1.49±0.32 | 23.0±8.53 |
時間 | 用量(mg) | n | Tmaxa(h) | Cmax(μg/mL) | AUC24(μg・h/mL) |
第6週 1日目 | 400 | 11 | 8.0(6.0-8.0) | 5.87±2.68 | 94.4±44.1 |
時間 | 用量(mg) | n | Tmaxa(h) | Cmax(μg/mL) | AUC24(μg・h/mL) |
10日目b | 600 | 7 | 4.0(4.0-6.0) | 2.04±1.45 | 33.3±27.5 |
18日目 | 600 | 7 | 7.0(3.5-8.0) | 2.92±2.15 | 51.8±36.9c |
V+R群 | BR群 | |
症例数 | 194 | 195 |
イベント発現例数 | 32 | 114 |
無増悪生存期間中央値(月) (95%信頼区間) | 未到達 | 17.0 (15.5-21.6) |
ハザード比a (95%信頼区間) | 0.17(0.11-0.25) | |
p値b | p<0.0001 |
V+I群 | P+I群 | |
症例数 | 134 | 133 |
イベント発現例数 | 73 | 94 |
無増悪生存期間中央値(月) (95%信頼区間) | 31.9 (22.8-47.0) | 22.1 (16.5-29.5) |
ハザード比a (95%信頼区間) | 0.645 (0.474-0.878) | |
p値b | 0.0052 |
V+AZA群 | P+AZA群 | |
全生存期間 | ||
症例数a | 286 | 145 |
イベント発現例数 | 161 | 109 |
中央値(月) (95%信頼区間) | 14.7 (11.9-18.7) | 9.6 (7.4-12.7) |
ハザード比b (95%信頼区間) | 0.662 (0.518-0.845) | |
p値c | p<0.001 | |
複合的完全寛解率 | ||
症例数d | 147 | 79 |
CR+CRi 例数(%) (95%信頼区間e) | 96(65.3) [57.0,73.0] | 20(25.3) [16.2,36.4] |
p値f | p<0.001 |
V+LDAC群 | P+LDAC群 | |
症例数 | 143 | 68 |
イベント発現例数 | 86 | 47 |
全生存期間中央値(月) (95%信頼区間) | 7.2 (5.6-10.1) | 4.1 (3.1-8.8) |
ハザード比a (95%信頼区間) | 0.749(0.524-1.071) | |
p値b | p=0.114 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |