医療用医薬品 : ラツーダ |
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総称名 | ラツーダ |
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一般名 | ルラシドン塩酸塩 |
欧文一般名 | Lurasidone Hydrochloride |
製剤名 | ルラシドン塩酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗精神病薬 双極性障害のうつ症状治療薬 |
薬効分類番号 | 1179 |
ATCコード | N05AE05 |
KEGG DRUG |
D04820
ルラシドン塩酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ラツーダ錠20mg | Latuda tablets | 住友ファーマ | 1179061F1022 | 159.1円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ラツーダ錠40mg | Latuda tablets | 住友ファーマ | 1179061F2029 | 295.8円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ラツーダ錠60mg | Latuda tablets | 住友ファーマ | 1179061F3025 | 420.4円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ラツーダ錠80mg | Latuda tablets | 住友ファーマ | 1179061F4021 | 438.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
CYP3A4を強く阻害する薬剤 イトラコナゾール(イトリゾール) ボリコナゾール(ブイフェンド) ミコナゾール(経口剤、口腔用剤、注射剤)(フロリード、オラビ) フルコナゾール(ジフルカン) ホスフルコナゾール(プロジフ) ポサコナゾール(ノクサフィル) リトナビルを含む製剤(ノービア、カレトラ、パキロビッド) ダルナビル(プリジスタ) アタザナビル(レイアタッツ) ホスアンプレナビル(レクシヴァ) エンシトレルビル(ゾコーバ) コビシスタットを含む製剤(ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) クラリスロマイシン(クラリシッド) ロナファルニブ(ゾキンヴィ) [2.3、16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されるおそれがある。 | 本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する。 |
CYP3A4を強く誘導する薬剤 リファンピシン(リファジン) フェニトイン(アレビアチン) ホスフェニトイン(ホストイン) [2.4、16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱されるおそれがある。 | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する。 |
アドレナリン (アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く) (ボスミン) [2.6参照] | アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。 |
アドレナリン含有歯科麻酔剤 リドカイン・アドレナリン | 重篤な血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。 |
中枢神経抑制剤 | 相互に中枢神経抑制作用を増強するおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。 |
アルコール | 相互に中枢神経抑制作用を増強するおそれがある。 | アルコールは中枢神経抑制作用を有する。 |
ドパミン作動薬 レボドパ製剤 ブロモクリプチン 等 | 相互に作用が減弱するおそれがある。 | 本剤はドパミン受容体遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 ジルチアゼム エリスロマイシン ベラパミル 等 [16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されるおそれがあるので、観察を十分に行い、患者の状態に応じて本剤の用量を通常の半量に減じるなど慎重に投与すること。 | 本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する。ジルチアゼム併用時の本剤のCmax及びAUCは、ジルチアゼム非併用時の2倍程度に上昇した。 |
グレープフルーツ含有食品 | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されるおそれがあるので、本剤の服用中は摂取しないように注意すること。 | CYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する。 |
CYP3A4を誘導する薬剤 カルバマゼピン バルビツール酸誘導体 ボセンタン エファビレンツ エトラビリン モダフィニル セント・ジョーンズ・ワート含有食品 等 | 本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱されるおそれがあるので、観察を十分に行うこと。 | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する可能性がある。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | そう痒 | じん麻疹、湿疹、発疹、血管浮腫、顔面腫脹 | 過敏症、咽頭浮腫、舌腫脹 | |
精神神経系 | 統合失調症の悪化、不安、傾眠、不眠、頭痛、浮動性めまい | 精神症状の悪化、易刺激性、激越、攻撃性、リビドー減退、幻覚・妄想、悪夢、鎮静、うつ症状の悪化・抑うつ、自傷行為、自殺念慮、自殺企図 | 失神、パニック発作、突然死、眉間反射異常 | |
錐体外路症状注) | アカシジア(静坐不能)(8.3%) | 振戦、ジストニア、パーキンソニズム、筋固縮、ジスキネジア | 運動緩慢、流涎過多、眼球回転発作、構語障害、筋緊張、筋痙縮、落ち着きのなさ、錐体外路障害 | 開口障害、舌痙攣、嚥下障害、斜頚、運動低下 |
循環器 | 心電図異常(QT延長、PR短縮)、房室ブロック、動悸、頻脈、徐脈、血圧上昇 | 脳卒中、狭心症、起立性低血圧 | ||
血液 | 血小板減少、好中球減少 | 貧血 | ||
内分泌 | プロラクチン上昇 | 甲状腺機能異常(亢進症・低下症)、乳汁分泌、月経異常 | 乳房腫大、乳房痛、勃起不全 | |
消化器 | 悪心、嘔吐、便秘、腹部不快感 | 胃腸障害、口内乾燥、口渇、上腹部痛、腹痛、食欲減退、食欲亢進、消化不良、腹部膨満、胃炎、下痢 | ||
肝臓 | ALT上昇、AST上昇、肝機能異常、ビリルビン上昇、肝障害 | |||
腎臓・泌尿器 | 排尿困難・排尿異常、尿蛋白陽性 | 腎不全 | ||
その他 | 体重増加 | 体重減少、多汗、熱感、発熱、脱力、疲労、CK上昇、筋力低下、筋骨格硬直、胸内苦悶感・胸部圧迫感、疼痛、背部痛、耐糖能異常(血糖上昇、HbA1c上昇、尿糖陽性)、脂質異常症、多飲症、摂食障害症状(拒食・過食)、咳嗽、鼻咽頭炎、アレルギー性鼻炎、色素沈着、脱毛、霧視、回転性めまい、末梢性浮腫 | 低ナトリウム血症、糖尿病 |
投与時期 | 例数 | Cmax(ng/mL) | AUC0-48(ng・h/mL) | AUC0-∞(ng・h/mL) | Tmaxa)(h) | t1/2(h) |
食後 | 11 | 52.73±21.92 | 193.20±66.18 | 212.37±76.13 | 1.50(1.5-4.0) | 22.45±6.99 |
空腹時 | 11 | 22.10±8.65 | 115.99±39.10 | 125.64±47.06 | 1.50(1.0-4.0) | 15.97±6.40 |
投与量 | 例数 | Cmax(ng/mL) | Cmina)(ng/mL) | AUC0-24b)(ng・h/mL) | Tmaxc)(h) |
20mg | 6 | 16.37±8.99 | 1.60±0.59 | 95.16±29.01 | 2.75(1.1-7.8) |
40mg | 9 | 48.33±25.35 | 4.34±2.15 | 285.56±113.37 | 3.80(1.5-5.9) |
60mg | 8 | 65.97±37.42 | 5.01±1.91 | 362.83±175.77 | 2.00(1.0-4.0) |
80mg | 7 | 79.39±41.39 | 7.32±4.33 | 487.39±211.90 | 2.00(0.5-3.8) |
例数 | Cmax(ng/mL) | AUC0-48(ng・h/mL) | Tmaxa)(h) | t1/2(h) | |
健康高齢者 | 12 | 22.53±10.90 | 97.93±41.96 | 2.00(1.0-4.0) | 19.87±4.05 |
健康非高齢者 | 8 | 31.56±12.98 | 86.11±29.44 | 1.50(1.0-2.0) | 29.96±12.91 |
投与群 | 例数 | PANSS合計スコア | プラセボ群との比較b) | ||
ベースライン | 投与6週後におけるベースラインからの変化量b) | 群間差[95%信頼区間] | 両側p値c) | ||
平均値±標準偏差 | 最小二乗平均値±標準誤差 | ||||
プラセボ群 | 142 | 101.5±14.1 | −13.1±1.72 | − | − |
本剤40mg群 | 145 | 102.8±16.3 | −17.9±1.72 | −4.8[−9.52,0.00] | 0.050 |
本剤80mg群 | 152 | 101.0±15.9 | −17.3±1.67 | −4.2[−8.91,0.50] | − |
投与群 | 例数 | PANSS合計スコア | プラセボ群との比較a) | ||
ベースライン | 投与6週後におけるベースラインからの変化量a) | 群間差[95%信頼区間] | 両側p値 | ||
平均値±標準偏差 | 最小二乗平均値±標準誤差 | ||||
プラセボ群 | 233 | 101.7±11.45 | −12.7±1.15 | − | − |
本剤40mg群 | 245 | 102.8±11.04 | −19.3±1.10 | −6.6[−9.7,−3.5] | <0.001 |
投与群 | 例数 | MADRS合計スコア | プラセボ群との比較a) | ||
ベースライン | 投与6週後におけるベースラインからの変化量a) | 群間差[95%信頼区間] | 調整p値b) | ||
平均値±標準偏差 | 最小二乗平均値±標準誤差 | ||||
プラセボ群 | 171 | 30.9±5.39 | −10.6±0.72 | − | − |
本剤20〜60mg群 | 182 | 30.6±5.57 | −13.6±0.69 | −2.9[−4.9,−1.0] | 0.007 |
本剤80〜120mg群注1) | 169 | 30.8±5.09 | −12.6±0.73 | −2.0[−4.0,0.1] | 0.057 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |