| 医療用医薬品 : オニバイド | List Top | 
| 総称名 | オニバイド | 
|---|---|
| 一般名 | イリノテカン塩酸塩水和物 | 
| 欧文一般名 | Irinotecan Hydrochloride Hydrate | 
| 製剤名 | イリノテカン塩酸塩水和物 リポソーム製剤 | 
| 薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 | 
| 薬効分類番号 | 4240 | 
| ATCコード | L01CE02 | 
| KEGG DRUG | 
   D01061
   イリノテカン塩酸塩水和物 
   | 
| JAPIC | 添付文書(PDF) | 
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 | 
|---|---|---|---|---|---|
| オニバイド点滴静注43mg | Onivyde I.V.Infusion | 日本セルヴィエ | 4240404A3027 | 114410円/瓶 | 劇薬, 処方箋医薬品注) | 
| 種類 | 程度注1) | 
| 好中球数 | 1,500/mm3以上 | 
| 発熱性好中球減少症 | 好中球数1,500/mm3以上かつ感染症から回復していること | 
| 血小板数 | 100,000/mm3以上 | 
| 下痢 | Grade1又はベースライン | 
| その他の副作用注2) | Grade1又はベースライン | 
| 副作用 | 程度注1) | 減量方法注2) | 
| 好中球減少 | Grade3以上又は発熱性好中球減少症 | 本剤及びフルオロウラシルを1段階減量する | 
| 白血球減少 | Grade3以上 | |
| 血小板減少 | ||
| 下痢 | ||
| 悪心/嘔吐 | Grade3以上注3) | 本剤を1段階減量する | 
| その他注4) | Grade3以上 | 本剤及びフルオロウラシルを1段階減量する | 
| 本剤 (イリノテカンとして) | フルオロウラシル | ||
| 開始用量 | 70mg/m2 | 50mg/m2 | 2,400mg/m2 | 
| 1段階減量 | 50mg/m2 | 43mg/m2 | 1,800mg/m2 | 
| 2段階減量 | 43mg/m2 | 35mg/m2 | 1,350mg/m2 | 
| 3段階減量 | 中止 | 中止 | 中止 | 
| アタザナビル硫酸塩(レイアタッツ) [2.9参照] | 骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。 | UGT1A1阻害作用のあるアタザナビル硫酸塩との併用により、イリノテカンの代謝が遅延することが考えられる。 | 
| 他の抗悪性腫瘍剤、放射線照射 | 骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。患者の状態を観察しながら、減量するか又は投与間隔を延長する。 | 併用により殺細胞作用が増強される。 | 
| 末梢性筋弛緩剤 スキサメトニウム塩化物水和物、ベクロニウム臭化物、ロクロニウム臭化物等 | 末梢性筋弛緩剤の作用が減弱するおそれがある。 | イリノテカン塩酸塩水和物の動物実験で筋収縮増強作用が認められている。 | 
| CYP3A阻害剤 イトラコナゾール、クラリスロマイシン、リトナビル等 グレープフルーツジュース | 骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。患者の状態を観察しながら、減量するか又は投与間隔を延長する。 | CYP3Aを阻害する左記薬剤等との併用により、CYP3A4による無毒化が阻害されるため、カルボキシルエステラーゼによるSN-38の生成がその分増加し、SN-38の血中濃度が上昇する可能性がある。 | 
| CYP3A誘導剤 カルバマゼピン、フェノバルビタール、リファンピシン等 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 作用が減弱するおそれがある。本剤投与期間中は左記薬剤・食品との併用を避けることが望ましい。 | CYP3Aを誘導する左記薬剤等との併用により、CYP3A4による無毒化が促進されるため、カルボキシルエステラーゼによるSN-38の生成がその分減少し、SN-38の血中濃度が低下する可能性がある。 | 
| ソラフェニブトシル酸塩 レゴラフェニブ水和物 | 骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。患者の状態を観察しながら、減量するか又は投与間隔を延長する。 | UGT1A1阻害作用のある左記薬剤との併用により、イリノテカン及びSN-38の血中濃度が上昇する可能性がある。 | 
| ラパチニブトシル酸塩水和物 | 骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。患者の状態を観察しながら、減量するか又は投与間隔を延長する。 | 機序は不明だが、ラパチニブトシル酸塩水和物との併用により、SN-38の血中濃度が上昇する可能性がある。 | 
| 50%以上 | 5〜50%未満 | 5%未満 | |
| 心臓障害 | 頻脈、心電図QT延長 | ||
| 耳および迷路障害 | 回転性めまい | ||
| 眼障害 | 眼脂、眼刺激 | ||
| 胃腸障害 | 悪心 | 嘔吐、口内炎、便秘、腹痛 | 口内乾燥、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、膵炎、腹部不快感、消化不良、白色便、痔核、脂肪便、地図状舌 | 
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 無力症、発熱 | 悪寒、末梢性浮腫、易刺激性 | |
| 代謝および栄養障害 | 食欲減退、低カリウム血症 | 脱水、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、高血糖、低クロール血症、低リン酸血症、高ナトリウム血症、低タンパク血症 | |
| 筋骨格系および結合組織障害 | 筋肉痛、関節痛、筋痙縮、筋力低下、筋骨格硬直 | ||
| 神経系障害 | 味覚異常 | 浮動性めまい、末梢性ニューロパチー、頭痛、灼熱感、異常感覚、傾眠 | |
| 精神障害 | 不安、うつ病、不眠症 | ||
| 腎および尿路障害 | 頻尿 | ||
| 呼吸器、胸郭および縦隔障害 | しゃっくり、呼吸困難、発声障害、鼻出血 | ||
| 皮膚および皮下組織障害 | 脱毛症 | 皮膚色素過剰、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚乾燥、爪の異常、多汗症、紅斑、光線過敏性反応 | |
| 血管障害 | ほてり、静脈炎、高血圧、低血圧 | ||
| その他 | 体重減少 | C-反応性蛋白増加 | 
| 投与量(mg/m2) | Cmax[μg/mL] | AUC0-inf[μg・h/mL] | t1/2[h] | CL[L/h] | Vd[L] | 
| 70 (n=6) | 30.1(9.5) | 986(1030) | 23.8(16.8) | 0.36(0.54) | 5.0(2.8) | 
| 投与量(mg/m2) | Cmax[ng/mL] | AUC0-inf[ng・h/mL] | t1/2[h] | 
| 70 (n=6) | 5.9(2.2) | 466(203) | 79.1(65.0) | 
| 本剤+5-FU/l-LV (40例) | 5-FU/l-LV (39例) | |
| 中央値(月) (95%信頼区間) | 1.7 (1.48,3.61) | 1.6 (1.41,1.64) | 
| ハザード比a (95%信頼区間) | 0.79 (0.47,1.32) | |
| p値b | 0.376 | |
| 本剤+5-FU/LV (117例) | 5-FU/LV (119例) | 本剤単独 (151例) | 5-FU/LV (149例) | |
| 中央値(月) (95%信頼区間) | 6.1 (4.76,8.87) | 4.2 (3.29,5.32) | 4.9 (4.23,5.62) | 4.2 (3.58,4.86) | 
| ハザード比a (95%信頼区間) | 0.67 (0.49,0.92) | 0.99 (0.77,1.28) | ||
| p値b | 0.0122 | 0.9416 | ||
| UGT1A1*6又は*28遺伝子多型の種類 | Grade3以上の好中球減少 | Grade3以上の下痢 | |
| 331501試験 | UGT1A1*6又はUGT1A1*28の遺伝子多型を有しない患者 | 3/43例 (7.0%) | 8/43例 (18.6%) | 
| UGT1A1*6若しくはUGT1A1*28のホモ接合体又はUGT1A1*6及びUGT1A1*28のヘテロ接合体を有する患者 | 1/3例 (33.3%) | 0/3例 (0%) | |
| NAPOLI-1試験 | UGT1A1*28のホモ接合体を有しない患者 | 15/110例 (13.6%) | 14/110例 (12.7%) | 
| UGT1A1*28のホモ接合体を有する患者 | 2/7例 (28.6%) | 1/7例 (14.3%) | 
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |