医療用医薬品 : メーゼント |
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総称名 | メーゼント |
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一般名 | シポニモド フマル酸 |
欧文一般名 | Siponimod Fumaric Acid |
製剤名 | シポニモド フマル酸錠 |
薬効分類名 | 多発性硬化症治療薬 |
薬効分類番号 | 3999 |
ATCコード | L04AE03 |
KEGG DRUG |
D11072
シポニモドフマル酸
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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メーゼント錠0.25mg | MAYZENT tablets | ノバルティスファーマ | 3999051F1024 | 1083.5円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
メーゼント錠2mg | MAYZENT tablets | ノバルティスファーマ | 3999051F2020 | 8668円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
生ワクチン(乾燥弱毒性麻しんワクチン、乾燥弱毒性風しんワクチン、乾燥BCG等) [2.7、8.1.4参照] | 生ワクチンを接種すると発症するおそれがある。本剤の投与中及び投与終了後最低4週間は接種を避けること。 | 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわすおそれがある。 |
クラスIa抗不整脈剤 キニジン (硫酸キニジン) プロカインアミド (アミサリン) ジソピラミド (リスモダン) シベンゾリン (シベノール) ピルメノール (ピメノール) クラスIII抗不整脈剤 アミオダロン (アンカロン) ソタロール (ソタコール) ニフェカラント (シンビット) ベプリジル塩酸塩 (ベプリコール) [2.8参照] | Torsades de pointes等の重篤な不整脈を生じるおそれがある。 | 本剤の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。 |
抗腫瘍薬、免疫抑制剤 ミトキサントロン等 [8.6、11.1.1参照] | 過剰な免疫系の抑制により、感染症などのリスクが増大するおそれがある。これらの薬剤と併用する場合、及びこれらの薬剤の投与中止後数週間以内に本剤を投与する場合は注意すること。 本剤の最終投与後3〜4週間以内にこれらの薬剤を投与する場合も同様に注意すること。 | 相加的に免疫系に作用するリスクがある。なお、本剤と抗腫瘍薬又は免疫抑制剤との併用の試験は行われていない。 |
多発性硬化症治療剤 インターフェロンβ グラチラマー酢酸塩 フマル酸ジメチル フィンゴリモド塩酸塩 ナタリズマブ等 [8.6、11.1.1参照] | 過剰な免疫系の抑制により、感染症などのリスクが増大するおそれがある。 インターフェロンβ又はグラチラマー酢酸塩であれば、通常、これらの薬剤の投与中止直後に本剤の投与を開始してもよい。また、他の薬剤から本剤に切り替える場合は、他の薬剤の消失半減期及び作用機序を考慮すること。 本剤の最終投与後3〜4週間以内にこれらの薬剤を投与する場合も同様に注意すること。 | 相加的に免疫系に作用するリスクがある。なお、本剤と他の多発性硬化症治療剤との併用の試験は行われていない。 |
心拍数を低下させる可能性のある薬剤 ジゴキシン等 心拍数減少作用のあるカルシウムチャネル拮抗薬 ベラパミル ジルチアゼム等 不整脈原性を有することが知られているQT延長作用のある薬剤 [9.1.5、9.1.6、11.1.3、11.1.4参照] | 心拍数の減少により、徐脈、QT延長、房室ブロックなどの徐脈性不整脈が発現するおそれがある。本剤の投与開始時に、これらの薬剤と併用しないことが望ましい。 | 心拍数に対して潜在的な相加作用がある。 |
β遮断薬 アテノロール プロプラノロール等 [9.1.7、11.1.3、11.1.4、16.7.4参照] | 心拍数の減少により、徐脈、QT延長、房室ブロックなどの徐脈性不整脈が発現するおそれがある。β遮断薬を投与中の患者に、本剤の投与を開始する場合は注意すること。なお、本剤の維持用量を投与されている患者には、β遮断薬の投与を開始してもよい。 | 心拍数減少に相加的な作用がある。 |
不活化ワクチン [8.1.4参照] | ワクチン接種の効果が減弱するおそれがある。本剤の投与中及び投与終了後最低4週間は不活化ワクチンの接種を避けること。 | 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、ワクチン接種の効果が減弱する可能性がある。4価インフルエンザワクチン接種の1週間前から4週間後まで本剤を休薬した場合、奏効率はプラセボと比較して低下しなかったが、本剤の休薬期間を短くした場合(ワクチン接種の10日前から2週間後まで)及び本剤投与中にワクチン接種した場合、奏効率はプラセボと比較して約15〜30%低下した。 |
中程度のCYP2C9阻害作用かつ中程度のCYP3A4阻害作用を有する薬剤 フルコナゾール等 中程度のCYP2C9阻害作用を有する薬剤と中程度以上のCYP3A4阻害作用を有する薬剤の両方を併用[9.1.1、15.1.1、16.6.3、16.7.1参照] | 本剤の曝露量が増加し、副作用が発現するおそれがあるため、併用しないことが望ましい。 | 本剤の代謝が阻害され曝露量が増加する。 |
中程度のCYP2C9阻害作用を有する薬剤 ブコローム等 [9.1.1、15.1.1、16.6.3参照] | 本剤の曝露量が増加し、副作用が発現するおそれがあるため、併用しないことが望ましい。 | 本剤の代謝が阻害され曝露量が増加する。 |
中程度のCYP2C9誘導作用かつ強力なCYP3A4誘導作用を有する薬剤 カルバマゼピン リファンピシン等 中程度のCYP2C9誘導作用を有する薬剤と強力なCYP3A4誘導作用を有する薬剤の両方を併用[9.1.1、15.1.1、16.6.3、16.7.2参照] | 本剤の曝露量が低下し、有効性が減弱するおそれがある。これらの薬剤と併用する際には注意すること。 | 本剤の代謝が促進され曝露量が低下する。 |
中程度以上のCYP3A4誘導作用を有する薬剤 エファビレンツ等 [9.1.1、15.1.1、16.6.3、16.7.5参照] | 本剤の曝露量が低下し、有効性が減弱するおそれがある。CYP2C9*1/*3又は*2/*3を保有する患者では、これらの薬剤と併用する際には注意すること。 | 本剤の代謝が促進され曝露量が低下する。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | |
良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) | − | メラノサイト性母斑 | − |
血液及びリンパ系障害 | リンパ球減少症 | − | − |
神経系障害 | − | 頭痛、浮動性めまい | 痙攣発作、振戦 |
血管障害 | 高血圧 | − | − |
胃腸障害 | − | 悪心、下痢 | − |
筋骨格系及び結合組織障害 | − | − | 四肢痛 |
一般・全身障害及び投与部位の状態 | − | 末梢性浮腫 | 無力症 |
臨床検査 | 肝機能検査値上昇 | 肺機能検査値低下 | − |
薬物動態パラメータ | 0.5mg n=8 | 2.5mg n=8 | 5mg n=8 | 10mg n=8 |
Tmax(h) | 4(3〜6)※ | 4(3〜4)※ | 3.5(2〜12)※ | 4(3〜6)※ |
Cmax(ng/mL) | 4.55±0.712 4.5 | 21.5±2.73 21.3 | 46.1±9.96 45.2 | 102±18.1 100 |
AUCinf(ng・h/mL) | 162±47.5 156 | 686±60.5 684 | 1290±262 1270 | 3330±1000 3200 |
t1/2(h) | 30.2±9.23 29.0 | 28.6±2.20 28.5 | 29.9±7.16 29.1 | 42.2±14.3 39.7 |
投与群 | 評価例数 | 障害進行例数 | 障害進行例の割合 | ハザード比(95%信頼区間) | p値 |
本剤 2mg/日群 | 1096 | 288 | 26.3% | 0.79(0.65,0.95) | 0.0134 |
プラセボ群 | 545 | 173 | 31.7% | − | − |
投与群 | 年間再発率の推定値 | 年間再発率の低下率 | 年間再発率比(95%信頼区間) | p値 |
本剤 2mg/日群 | 0.071(0.055、0.092) | 55.5% | 0.445(0.337、0.587) | <0.0001 |
プラセボ群 | 0.160(0.123、0.207) | − | − | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |