17.1.1 国内第II相試験(CGAN試験)
ベースラインの片頭痛日数が月4日以上の日本人反復性片頭痛患者459例を対象としたプラセボ対照二重盲検試験を実施した。本剤120mg(初回のみ240mg)、240mg
注10)又はプラセボを1ヵ月間隔で皮下投与した。本剤投与群における1ヵ月あたりの片頭痛日数のベースラインからの変化量は表1のとおりであり、プラセボ投与群に比較して、統計学的に有意な改善が認められた
3)。以下本剤120mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。
表1)CGAN試験における1ヵ月あたりの片頭痛日数(日)のベースラインからの変化量
| 項目名 | プラセボ投与群(N=230) | 本剤120mg投与群(N=115) |
| ベースライン(平均値±標準偏差) | 8.6±3.0(N=230)注1) | 8.6±2.8(N=115)注1) |
| 二重盲検投与期6ヵ月(平均値±標準偏差) | 8.3±5.1(N=225)注1) | 5.6±4.4(N=104)注1) |
| ベースラインからの変化量(最小二乗平均値±標準誤差)注2) | −0.6±0.2(N=230)注1) | −3.6±0.3(N=115)注1) |
| 群間差(95%信頼区間)注2) | | −3.0(−3.8,−2.2) |
副作用発現頻度は本剤120mg投与群で29.6%(34/115例)であった。主な副作用は注射部位紅斑14.8%、注射部位腫脹10.4%、注射部位そう痒感8.7%、注射部位疼痛6.1%であった。
17.1.2 外国第III相試験(CGAG/CGAH試験)
ベースラインの片頭痛日数が月4日以上の外国人反復性片頭痛患者1773例(CGAG試験:858例、CGAH試験:915例)を対象としたプラセボ対照二重盲検試験を実施した。本剤120mg(初回のみ240mg)、240mg
注10)又はプラセボを1ヵ月間隔で皮下投与した。本剤投与群における1ヵ月あたりの片頭痛日数のベースラインからの変化量(CGAN試験と同様、二重盲検期6ヵ月)はプラセボ投与群に比較して、統計学的に有意な改善が認められた
7)8)。
CGAG試験における副作用発現頻度は本剤120mg投与群で36.4%(75/206例)であった。主な副作用は注射部位疼痛16.0%であった。CGAH試験における副作用発現頻度は本剤120mg投与群で27.4%(62/226例)であった。主な副作用は注射部位疼痛9.3%であった。
17.1.3 外国第III相試験(CGAI試験)
外国人慢性片頭痛患者1113例を対象としたプラセボ対照二重盲検試験を実施した。本剤120mg(初回のみ240mg)、240mg
注10)又はプラセボを1ヵ月間隔で皮下投与した。本剤投与群における1ヵ月あたりの片頭痛日数のベースラインからの変化量(二重盲検期3ヵ月)はプラセボ投与群に比較して、統計学的に有意な改善が認められた
9)。
副作用発現頻度は本剤120mg投与群で23.1%(63/273例)であった。主な副作用は注射部位疼痛5.9%であった。
17.1.4 国際共同第III相試験(CGAW試験)
ベースラインの片頭痛日数が月4日以上かつ他剤
注3)で効果不十分の反復性片頭痛患者及び慢性片頭痛患者462例(日本人42例を含む)を対象としたプラセボ対照二重盲検試験を実施した。本剤120mg(初回のみ240mg)又はプラセボを1ヵ月間隔で皮下投与した。本剤投与群における1ヵ月あたりの片頭痛日数のベースラインからの変化量は表2、3、4のとおりであり、プラセボ投与群に比較して、統計学的に有意な改善が認められた
10)11)。以下本剤120mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。
注3)バルプロ酸、プロプラノロール等
表2)CGAW試験における1ヵ月あたりの片頭痛日数(日)のベースラインからの変化量(全体集団)
| | 全体集団 |
| 項目名 | プラセボ投与群(N=230) | 本剤120mg投与群(N=232) |
| ベースライン(平均値±標準偏差) | 12.9±5.7(N=228)注4) | 13.4±6.1(N=230)注4) |
| 二重盲検投与期3ヵ月(平均値±標準偏差) | 11.4±6.7(N=224)注4) | 8.4±6.4(N=224)注4) |
| ベースラインからの変化量(最小二乗平均値±標準誤差)注5) | −1.0±0.3(N=228)注4) | −4.1±0.3(N=230)注4) |
| 群間差(95%信頼区間)注5) | | −3.1(−3.9,−2.3) |
表3)CGAW試験における1ヵ月あたりの片頭痛日数(日)のベースラインからの変化量(反復性片頭痛部分集団)
| | 反復性片頭痛部分集団 |
| 項目名 | プラセボ投与群(N=132) | 本剤120mg投与群(N=137) |
| ベースライン(平均値±標準偏差) | 9.2±2.7(N=132)注6) | 9.5±3.0(N=137)注6) |
| 二重盲検投与期3ヵ月(平均値±標準偏差) | 8.0±4.8(N=129)注6) | 5.9±4.2(N=136)注6) |
| ベースラインからの変化量(最小二乗平均値±標準誤差)注7) | −0.3±0.3(N=132)注6) | −2.9±0.3(N=137)注6) |
表4)CGAW試験における1ヵ月あたりの片頭痛日数(日)のベースラインからの変化量(慢性片頭痛部分集団)
| | 慢性片頭痛部分集団 |
| 項目名 | プラセボ投与群(N=98) | 本剤120mg投与群(N=95) |
| ベースライン(平均値±標準偏差) | 18.1±4.6(N=96)注8) | 19.2±4.7(N=93)注8) |
| 二重盲検投与期3ヵ月(平均値±標準偏差) | 15.9±6.3(N=95)注8) | 12.3±7.3(N=88)注8) |
| ベースラインからの変化量(最小二乗平均値±標準誤差)注9) | −2.2±0.6(N=96)注8) | −5.9±0.7(N=93)注8) |
副作用発現頻度は本剤120mg投与群で15.9%(37/232例)であった。主な副作用は注射部位紅斑3.4%であった。
17.1.5 国内第III相長期投与試験(CGAP試験)
継続投与試験として本剤の長期の安全性及び忍容性を検討した。CGAN試験を完了した246例の日本人反復性片頭痛患者及び新規参加の65例の日本人慢性片頭痛患者(計311例)に本剤120mg(CGAN試験のプラセボ投与群から移行した反復性片頭痛患者及び慢性片頭痛患者は初回のみ240mg)又は240mg
注10)を1ヵ月間隔で皮下投与した。反復性片頭痛患者では18ヵ月、慢性片頭痛患者では12ヵ月の片頭痛日数の継続的な改善が認められ、本剤の長期の安全性及び良好な忍容性が確認された
4)。以下本剤120mg投与群の有効性及び安全性の主要な結果を示す。
図1)CGAP試験における片頭痛日数の経時変化
● 反復性片頭痛:プラセボ投与群/本剤120mg投与群:CGAN試験でプラセボを投与されCGAP試験で本剤120mgを投与された62例
▽ 反復性片頭痛:本剤120mg投与群/本剤120mg投与群:CGAN試験で本剤120mgを投与されCGAP試験で本剤120mgを投与された58例
■ 慢性片頭痛:本剤120mg投与群:CGAP試験新規参加で本剤120mgを投与された32例
副作用発現頻度は反復性片頭痛患者の本剤120mg投与群で32.5%(39/120例)であり、慢性片頭痛患者の本剤120mg投与群で28.1%(9/32例)であった。反復性片頭痛患者における主な副作用は注射部位紅斑17.5%、注射部位そう痒感14.2%、注射部位腫脹8.3%であった。慢性片頭痛患者における主な副作用は注射部位そう痒感15.6%、注射部位紅斑9.4%、注射部位疼痛6.3%であった。[7.参照]
注10)本剤の承認された用法及び用量は、「初回に240mgを皮下投与し、以降は1ヵ月間隔で120mgを皮下投与する。」である。