医療用医薬品 : インスリンアスパルトBS |
List Top |
総称名 | インスリンアスパルトBS |
---|---|
一般名 | インスリン アスパルト(遺伝子組換え)[インスリン アスパルト後続1] |
欧文一般名 | Insulin Aspart(Genetical Recombination)[Insulin Aspart Biosimilar 1] |
製剤名 | インスリン アスパルト(遺伝子組換え)[インスリン アスパルト後続1]注射液 |
薬効分類名 | 超速効型インスリンアナログ注射液 |
薬効分類番号 | 2492 |
ATCコード | A10AB05 A10AD05 |
KEGG DRUG |
D04475
インスリンアスパルト
|
KEGG DGROUP |
DG01636
インスリン製剤
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
インスリンアスパルトBS注100単位/mL NR「サノフィ」 | Insulin Aspart BS Injection 100 I.U./mL NR「Sanofi」 | サノフィ | 2492423A1025 | 213円/mLV | 劇薬, 処方箋医薬品 |
糖尿病用薬 ビグアナイド薬 スルホニルウレア薬 速効型インスリン分泌促進薬 α-グルコシダーゼ阻害薬 チアゾリジン薬 DPP-4阻害薬 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害薬 等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 血糖降下作用が増強される。 |
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
三環系抗うつ剤 ノルトリプチリン塩酸塩 等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
サリチル酸誘導体 アスピリン エテンザミド | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
抗腫瘍剤 シクロホスファミド水和物 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
β-遮断剤 プロプラノロール塩酸塩 アテノロール ピンドロール | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
クマリン系薬剤 ワルファリンカリウム | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序不明 |
クロラムフェニコール | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序不明 |
ベザフィブラート | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
サルファ剤 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
シベンゾリンコハク酸塩 ジソピラミド ピルメノール塩酸塩水和物 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
チアジド系利尿剤 トリクロルメチアジド | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。 |
副腎皮質ステロイド プレドニゾロン トリアムシノロン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
ACTH テトラコサクチド酢酸塩 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
アドレナリン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
グルカゴン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
甲状腺ホルモン レボチロキシンナトリウム水和物 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
成長ホルモン ソマトロピン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
卵胞ホルモン エチニルエストラジオール 結合型エストロゲン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
経口避妊薬 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
ニコチン酸 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
濃グリセリン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
イソニアジド | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
ダナゾール | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
フェニトイン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン分泌抑制作用を有する。 |
蛋白同化ステロイド メテノロン | 血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1参照]、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明 |
ソマトスタチンアナログ製剤 オクトレオチド酢酸塩 ランレオチド酢酸塩 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1参照]、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | アレルギー、発疹、そう痒感 | 血圧降下、じん麻疹 | |
肝臓 | 肝機能障害 | ||
消化器 | 食欲不振、嘔気、腹痛 | 嘔吐 | |
神経系 | 治療後神経障害(主に有痛性) | ||
眼 | 糖尿病網膜症の顕在化又は増悪 | 屈折異常、白内障 | |
注射部位 | 注射部位反応(疼痛、発赤、腫脹、硬結、発疹、そう痒感等)、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、皮膚アミロイドーシス | ||
呼吸器系 | 呼吸困難 | ||
血液 | 血小板減少 | ||
その他 | 倦怠感、多汗、めまい、振戦 | 空腹感、体重増加 | 発熱、頭痛、浮腫 |
Cmax(pg/mL) | tmax注)(hr) | AUClast(pg.hr/mL) | AUC(pg.hr/mL) | t1/2z(hr) | |
本剤 | 6690(32) | 1.00(0.75-2.25) | 15300(27) | 15400(26) | 0.633(21) |
標準製剤 | 6690(31) | 1.00(0.75-1.50) | 15100(27) | 15200(27) | 0.744(34) |
n | 最大グルコース注入率(GIR)(mg/kg/min) | 投与後0〜10時間のGIR-時間曲線下面積(mg/kg) | |
本剤 | 36 | 8.91±1.86 | 2106.90±467.32 |
標準製剤 | 38 | 8.93±1.88 | 2155.77±507.19 |
投与量(0.05単位/kg) | n | Cmax(μU/mL) | Tmax(min) | AUC(μU・min/mL) |
ノボラピッド注 | 12 | 30.9±9.2 | 39.2±18.8 | 3164±515 |
速効型ヒトインスリン | 12 | 13.3±4.1 | 99.2±53.8 | 2941±530 |
n | CLss(L/h) | t1/2(4.0〜4.5h)(h) | t1/2(4.5h〜)(h)* | |
ノボラピッド注 | 7 | 42.919 | 0.142 | 0.900 |
速効型ヒトインスリン | 7 | 41.025 | 0.134 | 1.213 |
比 [95%信頼区間] | 7 | 1.046 [0.967;1.132] | 1.059 [0.914;1.227] | 0.741 [0.540;1.019] |
投与量(0.05単位/kg) | n | Cmax(mg/dL) | Tmax(min) | AUC(mg・min/dL) |
ノボラピッド注 | 12 | 29.6±12.1 | 69.6±22.2 | 2897±1073 |
速効型ヒトインスリン | 12 | 17.3±9.3 | 124.2±53.7 | 2552±1654 |
作用発現時間 | 最大作用発現時間 | 作用持続時間 |
10〜20分 | 1〜3時間 | 3〜5時間 |
一般的名称 | インスリン アスパルト(遺伝子組換え)[インスリン アスパルト後続1] |
---|---|
一般的名称(欧名) | Insulin Aspart(Genetical Recombination)[Insulin Aspart Biosimilar 1] |
分子式 | C256H381N65O79S6(2本鎖) A鎖 C99H153N25O35S4 B鎖 C157H232N40O44S2 |
分子量 | 5,825.54 A鎖 2381.68 B鎖 3447.89 |
物理化学的性状 | 水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。 |
理化学知見その他 | インスリン アスパルト[インスリン アスパルト後続1](以下、インスリン アスパルト後続1)は、遺伝子組換えヒトインスリン類縁体であり、B鎖28番目のアミノ酸残基がAspに置換されている。インスリン アスパルト後続1は、21個のアミノ酸残基からなるA鎖及び30個のアミノ酸残基からなるB鎖から構成されるペプチドである。 |
KEGG DRUG | D04475 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |