17.1.1 MMY3012試験(国際共同第III相臨床試験)
プロテアソーム阻害剤及び免疫調節薬を含む3レジメン以上の前治療歴を有する、又はプロテアソーム阻害剤及び免疫調節薬に治療抵抗性の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者522例を対象に、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤単独療法に対する本剤単独療法の非劣性を確認するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目の一つである中央判定による奏効率は、本剤群では41.1%(95%信頼区間:35.1〜47.3%)(108/263例)、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群では37.1%(95%信頼区間:31.2〜43.3%)(96/259例)であり、奏効率の比は1.11(95%信頼区間:0.89〜1.37)であった。また、もう一つの主要評価項目である最高血清中トラフ濃度(第3サイクルの第1日目投与前)(平均値±標準偏差)は、本剤群では593±306μg/mL、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群では522±226μg/mLであり、最高血清中トラフ濃度の幾何平均比は107.93%(90%信頼区間:95.74〜121.67%)であった。以上より、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群に対する本剤群の非劣性が検証された(2019年1月8日クリニカルカットオフ)。
3)注1)本剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で皮下投与した。
注2)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注3)非劣性の判定基準
[1]奏効率について、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群に対する本剤群の奏効率の比の95%信頼区間の下限値が60%以上であり、かつ[2]最高血清中トラフ濃度について、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群に対する本剤群の幾何平均比の90%信頼区間の下限値が80%以上の場合に、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤群に対する本剤群の非劣性が検証されたとすることとされた。
本剤群260例中134例(51.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction68例(26.2%)、好中球減少症32例(12.3%)、血小板減少症24例(9.2%)、上気道感染21例(8.1%)、貧血21例(8.1%)等であった(2019年7月8日クリニカルカットオフ)。[
5.1、
7.4参照]
17.1.2 MMY2040試験(国際共同第II相臨床試験)
多発性骨髄腫患者132例(日本人患者4例を含む)を対象に、ボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン又はprednisone
※との併用療法(MPB療法)に本剤を上乗せした本剤/MPB療法、並びにレナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)に本剤を上乗せした本剤/Ld療法の有効性及び安全性を検討する非盲検非対照試験を実施した。中央判定による奏効率は、本剤/MPB群では88.1%(90%信頼区間:79.5〜93.9%)(59/67例)、本剤/Ld群では90.8%(90%信頼区間:82.6〜95.9%)(59/65例)であった。
4)注1)本剤の用法及び用量
本剤/MPB群では、1〜9サイクルまでは42日間を1サイクル、10サイクル以降は28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜6週目)、3週間間隔(7〜54週目)及び4週間間隔(55週目以降)で皮下投与した。本剤/Ld療法では、28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で皮下投与した。
注2)ボルテゾミブの用法及び用量
21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を第1〜2サイクルでは週2回(1、4、8及び11日目)、第3〜18サイクルでは週1回(1及び8日目)皮下投与又は静脈内投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)メルファランの用法及び用量
42日間を1サイクルとし、9サイクルまで9mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)プレドニゾロン又はprednisone※の用法及び用量
42日間を1サイクルとし、9サイクルまで60mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注5)レナリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、CrCL>60mL/minの被験者には25mgを、CrCL30〜60mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注6)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
※:国内未承認
本剤が投与された安全性評価対象例132例中93例(70.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、Infusion reaction33例(25.0%)、好中球減少33例(25.0%)、血小板減少32例(24.2%)、発熱23例(17.4%)、リンパ球減少19例(14.4%)等であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.3 MMY3019試験(国際共同第III相臨床試験)
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者395例(日本人患者22例を含む)を対象に、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(BLd療法)とBLd療法に本剤を上乗せしたDBLd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である微小残存病変(MRD)陰性率は、DBLd群では53.3%(105/197例)、BLd群では35.4%(70/198例)であり、DBLd群で統計学的に有意な改善を示した[オッズ比:2.07、95%信頼区間:1.38〜3.10、p=0.0004(フィッシャーの正確検定)、(2021年4月8日クリニカルカットオフ)]。副次評価項目である無増悪生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であった[ハザード比:0.61、95%信頼区間:0.42〜0.90、p=0.0104(層別Log-rank検定、有意水準両側0.0145)、(2022年9月8日クリニカルカットオフ、中間解析)]。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3019試験]
DBLd群:本剤+ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン、BLd群:ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン
注1)本剤の用法及び用量
1〜8サイクルまでは21日間を1サイクル、9サイクル以降は28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜6週目)、3週間間隔(7〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で皮下投与した。
注2)ボルテゾミブの用法及び用量
21日間を1サイクルとし、8サイクルまで1.3mg/m2を週2回(1、4、8及び11日目)皮下投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)レナリドミドの用法及び用量
1〜8サイクルまでは21日間を1サイクル、9サイクル以降は28日間を1サイクルとし、CrCL≧60mL/minの被験者には25mgを、CrCL30〜59mL/minの被験者には10mgを1日1回、8サイクルまでは14日間、9サイクル以降は21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)デキサメタゾンの用法及び用量
1〜8サイクルまでは21日間を1サイクル、9サイクル以降は28日間を1サイクルとし、1〜8サイクルまでは20mgを1、2、4、5、8、9、11及び12日目(75歳超又はBMIが18.5未満の場合、1、4、8及び11日目でもよいとされた)に経口投与した。9サイクル以降は40mg(75歳超又はBMIが18.5未満の場合、20mgでもよいとされた)を1、8、15及び22日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注5)微小残存病変(MRD)陰性率
ランダム化後、疾患進行前又は新規抗骨髄腫療法開始前に実施した骨髄穿刺により、完全奏効(CR)以上の奏効が得られ、微小残存病変(MRD)陰性(10−5未満)となった被験者の割合。
DBLd群197例中152例(77.2%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction79例(40.1%)、好中球減少60例(30.5%)、血小板減少47例(23.9%)、貧血31例(15.7%)、下痢28例(14.2%)等であった。(2024年5月7日クリニカルカットオフ)[
5.1、
7.4参照]
17.1.4 MMY3014試験(海外第III相臨床試験)
造血幹細胞移植の適応となる未治療の多発性骨髄腫患者709例を対象に、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾン併用(BLd)療法(BLdによる寛解導入療法、造血幹細胞移植後のBLdによる地固め療法及びレナリドミド単剤による維持療法)とBLd療法に本剤を上乗せしたDBLd療法(DBLdによる寛解導入療法、造血幹細胞移植後のDBLdによる地固め療法及びレナリドミドと本剤の併用による維持療法)を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、DBLd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.42、95%信頼区間:0.30〜0.59、p<0.0001(層別Log-rank検定、有意水準両側0.0126)、(2023年8月1日クリニカルカットオフ、中間解析)]。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3014試験]
DBLd群:本剤+ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン、BLd群:ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン
注1)本剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、寛解導入療法期(第1〜4サイクル)の第1〜2サイクルでは1週間間隔、寛解導入療法期(第1〜4サイクル)の第3〜4サイクル及び地固め療法期(第5〜6サイクル)では2週間間隔、維持療法期(第7サイクル以降)では4週間間隔で皮下投与した。12カ月間以上微小残存病変(MRD)陰性(10−5未満)を維持し、かつ維持療法を24カ月以上実施している場合、本剤の投与を中止し、レナリドミド単剤による維持療法を継続した。その後完全奏効(CR)からの再発又は微小残存病変(MRD)陽性が認められた場合は本剤の投与を再開した。
注2)ボルテゾミブの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、寛解導入療法期(第1〜4サイクル)及び地固め療法期(第5〜6サイクル)まで1.3mg/m2を週2回(1、4、8及び11日目)皮下投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)レナリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、寛解導入療法期(第1〜4サイクル)及び地固め療法期(第5〜6サイクル)はCrCL≧50mL/minの被験者には25mgを、CrCL30〜49mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。維持療法期(第7サイクル以降)はCrCL≧50mL/minの被験者には10mgを、CrCL30〜49mL/minの被験者には5mgを1日1回、28日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。維持療法期の3サイクル終了後(第10サイクル以降)、忍容可能な場合は15mgに増量可能とした。
注4)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、寛解導入療法期(第1〜4サイクル)及び地固め療法期(第5〜6サイクル)まで40mgを1〜4及び9〜12日目に経口投与した。
注5)造血幹細胞移植
DBLd群及びBLd群において、寛解導入療法期の後に造血幹細胞を採取し、造血幹細胞移植に伴う大量化学療法を実施した。
DBLd群351例中244例(69.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction100例(28.5%)、好中球減少101例(28.8%)、血小板減少75例(21.4%)、上気道感染36例(10.3%)、無力症28例(8.0%)等であった。(2023年8月1日クリニカルカットオフ)[
5.1、
7.4参照]
17.1.5 MMY3013試験(海外第III相臨床試験)
レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤を含む1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者304例を対象に、ポマリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Pd療法)とPd療法に本剤又はダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDPd療法
注1)を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DPd群では12.4ヵ月(95%信頼区間:8.34〜19.32)、Pd群では6.9ヵ月(95%信頼区間:5.52〜9.26)であり、DPd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.63、95%信頼区間:0.47〜0.85、p=0.0018(層別Log-rank検定)]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比:0.91、95%信頼区間:0.61〜1.35、p=0.6359(層別Log-rank検定)、(2020年7月21日クリニカルカットオフ)]。
6)注1)MMY3013試験開始時点ではダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の投与が規定されていたが、試験実施中に新規に投与開始する患者は本剤を投与するよう変更された。この変更前にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の投与を開始していた患者は9週目以降に本剤投与への切替えが許容されていた。ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の投与例はDPd群の151例中7例であり、そのうち4例は投与期間中に本剤に切り替えた。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3013試験]
DPd群:本剤又はダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+ポマリドミド+デキサメタゾン、Pd群:ポマリドミド+デキサメタゾン
注2)本剤又はダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)又は点滴静注製剤1回16mg/kgを1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で皮下投与又は点滴静注した。
注3)ポマリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、4mgを1日1回、1〜21日目まで経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、75歳未満は40mg、75歳以上は20mgを1週間間隔で静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
DPd群(ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤投与例を除く)の安全性評価対象例142例中86例(60.6%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少43例(30.3%)、Infusion reaction30例(21.1%)、白血球減少23例(16.2%)、肺炎23例(16.2%)、血小板減少21例(14.8%)等であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.6 (参考)MM-014試験(国際共同第II相臨床試験)コホートC:点滴静注製剤
レナリドミドを含む1又は2レジメンの前治療歴を有する再発又は難治性の日本人多発性骨髄腫患者18例を対象に、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤、ポマリドミド及びデキサメタゾンの併用療法の有効性及び安全性を検討する非盲検非対照試験を実施した。主要評価項目である奏効率は、83.3%(95%信頼区間:58.6〜96.4)であった(2020年8月3日クリニカルカットオフ)。
7)注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注2)ポマリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、4mgを1日1回、1〜21日目まで経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、75歳以下は40mg、75歳超は20mgを1週間間隔で経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
安全性評価症例において、18例中17例(94.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少12例(66.7%)、Infusion reaction5例(27.8%)、白血球減少4例(22.2%)、血小板減少3例(16.7%)であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.7 (参考)20160275(CANDOR)試験(国際共同第III相臨床試験):点滴静注製剤
1〜3レジメンの前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者466例(日本人患者31例を含む)を対象に、カルフィルゾミブ(週2回投与)及びデキサメタゾンの併用療法(Cd療法)とCd療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDCd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DCd群では未到達、Cd群で15.8ヵ月(95%信頼区間:12.1〜推定不能)であり、DCd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比0.630、95%信頼区間:0.464〜0.854、p=0.0014(層別log-rank検定)、2019年7月14日クリニカルカットオフ]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比0.745、95%信頼区間:0.491〜1.131、p=0.0836(層別log-rank検定)、2019年7月14日クリニカルカットオフ]。
8)無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[20160275(CANDOR)試験]
DCd群:ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン、Cd群:カルフィルゾミブ+デキサメタゾン
注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜8週目、初回のみ2日間に分割して8mg/kgずつ投与)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注2)カルフィルゾミブの用法及び用量(週2回投与)
28日間を1サイクルとし、1日1回、1、2、8、9、15、16日目に点滴静注した。投与量は、1サイクル目の1、2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は56mg/m2(体表面積)で点滴静注した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、20mgを1、2、8、9、15、16日目に、40mgを22日目に静脈内又は経口投与した。デキサメタゾンの投与日がカルフィルゾミブと同日の場合、カルフィルゾミブ投与の4時間〜30分前、ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤投与の1〜3時間前に投与した。
DCd群308例中198例(64.3%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction127例(41.2%)、血小板減少症65例(21.1%)、貧血41例(13.3%)、上気道感染27例(8.8%)、肺炎26例(8.4%)、疲労23例(7.5%)であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.8 (参考)MMY3008試験(海外第III相臨床試験):点滴静注製剤
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者737例を対象に、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)とLd療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDLd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9〜推定不能)であり、DLd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.56、95%信頼区間:0.43〜0.73、p<0.0001(層別Log-rank検定)、2018年9月24日クリニカルカットオフ]。
9)無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3008試験]
DLd群:ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+レナリドミド+デキサメタゾン、Ld群:レナリドミド+デキサメタゾン
注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注2)レナリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、CrCL>50mL/minの被験者には25mgを、CrCL30〜50mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
DLd群364例中308例(84.6%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction203例(55.8%)、好中球減少96例(26.4%)、疲労70例(19.2%)、呼吸困難50例(13.7%)、貧血49例(13.5%)等であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.9 (参考)MMY3007試験(国際共同第III相臨床試験):点滴静注製剤
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者680例(日本人患者24例を含む)を対象に、ボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン又はprednisone
※の併用療法(MPB療法)とMPB療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDMPB療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DMPB群では未到達、MPB群で17.9ヵ月(95%信頼区間:16.1〜19.8)であり、DMPB群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.51、95%信頼区間:0.39〜0.67、p<0.0001(層別Log-rank検定)、2017年6月12日クリニカルカットオフ]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、DMPB群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.63、95%信頼区間:0.47〜0.83、p=0.0009(非層別Log-rank検定)、(2019年6月24日クリニカルカットオフ)]。
10)無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3007試験]
全生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3007試験]
DMPB群:ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾロン又はprednisone※、MPB群:ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾロン又はprednisone※
注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
1〜9サイクルまでは42日間を1サイクル、10サイクル以降は28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜6週目)、3週間間隔(7〜54週目)及び4週間間隔(55週目以降)で点滴静注した。
注2)ボルテゾミブの用法及び用量
21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を第1〜2サイクルでは週2回(1、4、8及び11日目)、第3〜18サイクルでは週1回(1及び8日目)皮下投与又は静脈内投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)メルファランの用法及び用量
42日間を1サイクルとし、9サイクルまで9mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)プレドニゾロン又はprednisone※の用法及び用量
42日間を1サイクルとし、9サイクルまで60mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
※:国内未承認
DMPB群333例中193例(58.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction103例(30.9%)、好中球減少71例(21.3%)、血小板減少63例(18.9%)、貧血28例(8.4%)、呼吸困難24例(7.2%)等であった。(2017年6月12日クリニカルカットオフ)[
5.1、
7.4参照]
17.1.10 (参考)MMY3003試験(国際共同第III相臨床試験):点滴静注製剤
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者569例(日本人患者36例を含む)を対象に、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)とLd療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDLd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で18.4ヵ月(95%信頼区間:13.9〜推定不能)であり、DLd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.37、95%信頼区間:0.27〜0.52、p<0.0001(層別Log-rank検定)]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で20.3ヵ月であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比:0.64、95%信頼区間:0.40〜1.01、p=0.0534(非層別Log-rank検定)、2016年3月7日クリニカルカットオフ]。
11)無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3003試験]
DLd群:ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+レナリドミド+デキサメタゾン、Ld群:レナリドミド+デキサメタゾン
注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注2)レナリドミドの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、CrCL>60mL/minの被験者には25mgを、CrCL30〜60mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)レナリドミドに対して治療抵抗性を示す又は忍容性が不良の患者は除外した。
DLd群283例中215例(76.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction158例(55.8%)、好中球減少43例(15.2%)、上気道感染43例(15.2%)、疲労35例(12.4%)、咳嗽34例(12.0%)等であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.11 (参考)MMY3004試験(海外第III相臨床試験):点滴静注製剤
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者498例を対象に、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用療法(Bd療法)とBd療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤を上乗せしたDBd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DBd群では未到達、Bd群で7.2ヵ月(95%信頼区間:6.2〜7.9)であり、DBd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.39、95%信頼区間:0.28〜0.53、p<0.0001(層別Log-rank検定)]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比:0.77、95%信頼区間:0.47〜1.26、p=0.2975(非層別Log-rank検定)、(2016年1月11日クリニカルカットオフ)]。
12)無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線[MMY3004試験]
DBd群:ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤+ボルテゾミブ+デキサメタゾン、Bd群:ボルテゾミブ+デキサメタゾン
注1)ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量
1〜8サイクルまでは21日間を1サイクル、9サイクル以降は28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1〜9週目)、3週間間隔(10〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。
注2)ボルテゾミブの用法及び用量
21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を週2回(1、4、8及び11日目)8サイクルまで静脈内投与又は皮下投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量
21日間を1サイクルとし、8サイクルまで20mgを1、2、4、5、8、9、11及び12日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)ボルテゾミブ、イキサゾミブ若しくはカルフィルゾミブに対して治療抵抗性を示す又はボルテゾミブに対し忍容性が不良の患者は除外した。
DBd群243例中182例(74.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction120例(49.4%)、血小板減少73例(30.0%)、呼吸困難34例(14.0%)、咳嗽30例(12.3%)、疲労27例(11.1%)等であった。[
5.1、
7.4参照]
17.1.12 AMY3001試験(国際共同第III相臨床試験)
未治療の全身性ALアミロイドーシス患者388例を対象に、シクロホスファミド水和物、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用療法(CyBorD療法)と本剤を上乗せしたDCyBorD療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である血液学的完全奏効(CR)率は、DCyBorD群では53.3%(95%信頼区間:46.1〜60.5)(104/195例)、CyBorD群では18.1%(95%信頼区間:13.0〜24.3)(35/193例)であり、DCyBorD群で統計学的に有意な改善を示した[オッズ比:5.13、95%信頼区間:3.22〜8.16、p<0.0001(層別Cochran-Mantel-Haenszel検定)、有意水準:0.04999、2020年2月14日クリニカルカットオフ]。
5)注1)本剤の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で24サイクルまで皮下投与した。
注2)シクロホスファミド水和物の用法及び用量
28日間を1サイクルとし、300mg/m2(無水物換算)を1週間間隔で6サイクルまで経口又は静脈内投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注3)ボルテゾミブの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を1週間間隔で6サイクルまで皮下投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
注4)デキサメタゾンの用法及び用量
28日間を1サイクルとし、40mgを1週間間隔で6サイクルまで経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。
DCyBorD群193例中110例(57.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction53例(27.5%)、リンパ球減少26例(13.5%)、貧血21例(10.9%)、上気道感染21例(10.9%)、注射部位反応21例(10.9%)、疲労18例(9.3%)、血小板減少症16例(8.3%)等であった。DCyBorD群の72.5%がベースライン時に全身性ALアミロイドーシスに関連する心臓障害を有していた。心臓障害関連の有害事象は、心不全8.3%、動悸5.7%、心房細動5.7%であり、重篤又は致死的な心臓障害関連の有害事象は心不全6.2%、心停止3.6%、心房細動2.1%であった。重篤又は致死的な心臓障害を発現した患者はベースライン時に全身性ALアミロイドーシスに関連する心臓障害を有していた。なお、臨床試験ではMayo Clinic Cardiac Staging Systemに基づく心臓病期stageIIIb(NT-proBNP>8,500pg/mL)、NYHA分類クラスIIIB又はIVの患者は除外された。[
5.2、
7.10参照]
17.1.13 SMM3001試験(国際共同第III相臨床試験)
高リスク
注1)のくすぶり型多発性骨髄腫
注2)患者390例(日本人患者28例を含む)を対象に、本剤単独投与と積極的経過観察を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である多発性骨髄腫への進展又は死亡までの期間
注3)の中央値は、本剤群では未到達、積極的経過観察群では41.46ヵ月(95%信頼区間:26.41〜53.32)であり、本剤群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.49、95%信頼区間:0.36〜0.67、p<0.0001(層別Log-rank検定)、有意水準(両側)0.05、2024年5月1日クリニカルカットオフ]。
15)多発性骨髄腫への進展又は死亡までの期間注3)のKaplan-Meier曲線[SMM3001試験]
注1)以下の基準を1つ以上満たす場合、高リスクと定義。
(1)血清Mタンパク濃度30g/L以上
(2)免疫グロブリン(Ig)A型のくすぶり型多発性骨髄腫
(3)IgA、IgM及びIgGのうち2種類のuninvolved(非腫瘍由来)Igの減少を伴う免疫不全
(4)involved/uninvolved FLC(血清遊離軽鎖)比が8以上100未満
(5)クローナルな骨髄形質細胞(BMPC)が50%超かつ60%未満で測定可能病変を有する
注2)International Myeloma Working Group(IMWG)2014基準に基づくくすぶり型多発性骨髄腫と診断された患者。
注3)無作為化した日からIMWG2014基準に基づく多発性骨髄腫への進展が初めて記録された日又は死亡日のいずれか早い方までの期間と定義。
注4)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1〜8週目)、2週間間隔(9〜24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で39サイクル(最長36ヵ月)まで皮下投与した。
本剤群193例中138例(71.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction95例(49.2%)、上気道感染47例(24.4%)、疲労29例(15.0%)、注射部位紅斑28例(14.5%)、咳嗽21例(10.9%)等であった。[
5.3参照]