医療用医薬品 : パキロビッド |
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総称名 | パキロビッド |
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一般名 | ニルマトレルビル リトナビル |
欧文一般名 | Nirmatrelvir Ritonavir |
製剤名 | ニルマトレルビル錠/リトナビル錠 |
薬効分類名 | 抗ウイルス剤 |
薬効分類番号 | 6250 |
ATCコード | J05AE30 |
KEGG DRUG |
D12269
ニルマトレルビル・リトナビル
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KEGG DGROUP |
DG03174
抗SARS-CoV-2薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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パキロビッドパック | Paxlovid PACK | ファイザー | 62501B5X1020 | 注意−特例承認医薬品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
エレトリプタン臭化水素酸塩 (レルパックス) アゼルニジピン (カルブロック) オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン (レザルタス配合錠) エプレレノン (セララ) アミオダロン塩酸塩 (アンカロン) ベプリジル塩酸塩水和物 (ベプリコール) フレカイニド酢酸塩 (タンボコール) プロパフェノン塩酸塩 (プロノン) キニジン硫酸塩水和物 リバーロキサバン (イグザレルト) チカグレロル (ブリリンタ) アナモレリン塩酸塩 (エドルミズ) ボクロスポリン (ルプキネス) リファブチン (ミコブティン) ブロナンセリン (ロナセン) ルラシドン塩酸塩 (ラツーダ) ピモジド スボレキサント (ベルソムラ) エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン (クリアミン) エルゴメトリンマレイン酸塩 ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 メチルエルゴメトリンマレイン酸塩 (パルタン) フィネレノン (ケレンディア) イバブラジン塩酸塩 (コララン) シルデナフィルクエン酸塩 (レバチオ) タダラフィル (アドシルカ) バルデナフィル塩酸塩水和物 (レビトラ) ロミタピドメシル酸塩 (ジャクスタピッド) [2.2参照] | 不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 | 本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ベネトクラクス <再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期> (ベネクレクスタ) [2.2参照] | ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期に本剤を併用した場合、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。 | 本剤がCYP3Aにおけるベネトクラクスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ジアゼパム (セルシン、ホリゾン) クロラゼプ酸二カリウム (メンドン) エスタゾラム (ユーロジン) フルラゼパム塩酸塩 (ダルメート) トリアゾラム (ハルシオン) ミダゾラム (ドルミカム、ミダフレッサ) [2.2、16.7.2参照] | 過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 | 本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ボリコナゾール (ブイフェンド) [2.2参照] | ボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告があるので併用しないこと。 | 本剤のチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている。 |
アパルタミド (アーリーダ) [2.2参照] | アパルタミドの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 また、本剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、アパルタミドの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現や本剤の効果の減弱に十分注意すること。 | 本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 また、これらの薬剤がCYP3Aを誘導するため。 |
カルバマゼピン (テグレトール) [2.2、16.7.2参照] | カルバマゼピンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 | 本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 また、これらの薬剤がCYP3Aを誘導するため。 |
フェニトイン (ヒダントール、アレビアチン) ホスフェニトインナトリウム水和物 (ホストイン) フェノバルビタール (フェノバール) メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール (トランコロンP配合錠) リファンピシン (リファジン) エンザルタミド (イクスタンジ) セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [2.2参照] | 抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 | これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
フェンタニル フェンタニルクエン酸塩 オキシコドン塩酸塩水和物 リドカイン リドカイン塩酸塩 ダサチニブ水和物 ゲフィチニブ ニロチニブ塩酸塩水和物 ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬: ビンブラスチン硫酸塩 ビンクリスチン硫酸塩等 イリノテカン塩酸塩水和物 タモキシフェンクエン酸塩 トレミフェンクエン酸塩 エベロリムス シロリムス3) ケトコナゾール※ イトラコナゾール ミコナゾール イサブコナゾニウム硫酸塩 クラリスロマイシン エリスロマイシン クエチアピンフマル酸塩 ブロモクリプチンメシル酸塩 カルシウム拮抗薬: アムロジピンベシル酸塩 ジルチアゼム塩酸塩 フェロジピン ニカルジピン塩酸塩 ニフェジピン ニトレンジピン ニルバジピン ベラパミル塩酸塩等 ボセンタン水和物 アトルバスタチンカルシウム水和物 シンバスタチン シロスタゾール コルヒチン トファシチニブクエン酸塩 ウパダシチニブ水和物 サルメテロールキシナホ酸塩 シルデナフィルクエン酸塩 (バイアグラ) タダラフィル (シアリス、ザルティア) アルプラゾラム デキサメタゾン キニーネ [2.3、9.2.1、9.3.1、16.7.2参照] | これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
フルチカゾンプロピオン酸エステル ブデソニド トリアムシノロンアセトニド | これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
モメタゾンフランカルボン酸エステル シクレソニド | モメタゾンフランカルボン酸エステルの血中濃度又はシクレソニドの活性代謝物である脱イソブチリル体の血中濃度が上昇し、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
イブルチニブ エンコラフェニブ セリチニブ | これら薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ベネトクラクス <再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病> | ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
シクロスポリン タクロリムス水和物 | これら薬剤の血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現した症例も報告されていることから、やむを得ない場合を除きこれら薬剤との併用は避けること。やむを得ず併用する場合には、これら薬剤の減量を考慮し、本剤投与中及び投与終了後に、併用薬の血中濃度及び併用薬による副作用の十分なモニタリングを行うこと。 | 本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ワルファリンカリウム | ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがある。頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい。 | 肝薬物代謝酵素の関与が考えられる。 |
テオフィリン エチニルエストラジオール エストラジオール安息香酸エステル | これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 | 本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
フルコナゾール ホスフルコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
タバコ | 喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある。 | 機序不明 |
ジドブジン | 本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある。 | 本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ラモトリギン バルプロ酸ナトリウム | これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | 本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ネビラピン | 本剤の血中濃度が減少するおそれがある。 | ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている。 |
エファビレンツ | 本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがある。高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること。 | 機序不明 |
リオシグアト | リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。 | 本剤のCYP1A1及びCYP3A阻害によりリオシグアトのクリアランスが低下する。 |
ジゴキシン | ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告がある。ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。 | 本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロペラミド塩酸塩 | ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
アファチニブマレイン酸塩 | アファチニブの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること。 | 本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 [16.7.2参照] | ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合は、ダビガトランの減量を考慮すること。 | 本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロスバスタチンカルシウム [16.7.2参照] | ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤のOATP1B1阻害作用が関与している可能性がある。 |
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル | グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。 |
トラゾドン塩酸塩 | トラゾドンの血中濃度が上昇し、悪心、めまい、低血圧、失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること。 | 本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
エトラビリン | エトラビリンの血中濃度が低下したとの報告がある。 | 本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用によるものと考えられている。 |
その他のHIVプロテアーゼ阻害薬: アタザナビル硫酸塩 ダルナビル エタノール付加物等 | これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
マラビロク | マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
クロピドグレル硫酸塩4) クロピドグレル硫酸塩・アスピリン | クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | 本剤のCYP3A阻害作用等による可能性が考えられる。 |
アピキサバン | アピキサバンの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合はアピキサバンの投与量に応じて減量を考慮すること。治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。 | 本剤のCYP3A4及びP-gp阻害作用により、薬剤の代謝及び排出を阻害するためと考えられている。 |
アルベンダゾール | アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | 機序不明 |
1%以上5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 蕁麻疹、そう痒症、紅斑、咽喉絞扼感、血管性浮腫 | ||
神経系障害 | 味覚不全 | 浮動性めまい、頭痛 | |
血管障害 | 高血圧 | ||
胃腸障害 | 下痢・軟便 | 悪心、嘔吐、消化不良、胃食道逆流性疾患 | 腹痛 |
肝胆道系障害 | ALT上昇、AST上昇 | ||
皮膚及び皮下組織障害 | 発疹 | ||
筋骨格系及び結合組織障害 | 筋肉痛 | ||
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 倦怠感 |
薬物動態パラメータ | ||
ニルマトレルビル | Cmax(μg/mL) | 2.21(33) |
AUCinf(μg・hr/mL) | 23.01(23) | |
Tmax(hr) | 3.00(1.02-6.00) | |
t1/2(hr) | 6.05±1.79 | |
リトナビル | Cmax(ng/mL) | 359.3(46) |
AUCinf(ng・hr/mL) | 3599(47) | |
Tmax(hr) | 3.98(1.48-4.20) | |
t1/2(hr) | 6.15±2.24 |
正常な腎機能(n=10) | 軽度腎機能障害(n=8) | 中等度腎機能障害(n=8) | 重度腎機能障害(n=8) | |
Cmax(μg/mL) | 1.60(31) | 2.08(29) | 2.21(17) | 2.37(38) |
AUCinf(μg・hr/mL) | 14.46(20) | 17.91(30) | 27.11(27) | 44.04(33) |
Tmax(hr) | 2.0(1.0-4.0) | 2.0(1.0-3.0) | 2.50(1.0-6.0) | 3.0(1.0-6.1) |
t1/2(hr) | 7.73±1.82 | 6.60±1.53 | 9.95±3.42 | 13.37±3.32 |
正常な肝機能(n=8) | 中等度肝機能障害(n=8) | |
Cmax(μg/mL) | 1.89(20) | 1.92(48) |
AUCinf(μg・hr/mL) | 15.24(36) | 15.06(43) |
Tmax(hr) | 2.0(0.6-2.1) | 1.5(1.0-2.0) |
t1/2(hr) | 7.21±2.10 | 5.45±1.57 |
投与量 | n | 薬物動態パラメータの比a)(%)(併用投与/単剤投与)(90%信頼区間) | |||||
併用薬 | 併用薬 | ニルマトレルビル/リトナビル | ニルマトレルビル | リトナビル | |||
Cmax | AUCb) | Cmax | AUCb) | ||||
カルバマゼピンc) | 300mg 1日2回 (16回投与) | 300mg/100mg 単回投与 | 10 | 56.82(47.04,68.62) | 44.50(33.77,58.65) | 25.59(18.76,34.91) | 16.57(13.32,20.60) |
イトラコナゾール | 200mg 1日1回 (8回投与) | 300mg/100mg 1日2回 (5回投与) | 11 | 118.57(112.50,124.97) | 138.82(129.25,149.11) | NC | NC |
投与量 | n | 薬物動態パラメータの比a)(%)(併用投与/単剤投与)(90%信頼区間) | |||
併用薬 | 併用薬 | ニルマトレルビル/リトナビル | Cmax | AUCinf | |
ミダゾラム | 2mg (単回投与) | 300mg/100mg 1日2回 (9回投与) | 10 | 368.33(318.91,425.41) | 1430.02(1204.54,1697.71) |
ダビガトラン | 75mg (単回投与) | 300mg/100mg 1日2回 (3回投与) | 24 | 233.06(172.14,315.54) | 194.47(155.29,243.55) |
ロスバスタチン | 10mg (単回投与) | 300mg/100mg 1日2回 (3回投与) | 12 | 212.44(174.31,258.90) | 131.18(115.89,148.48) |
ニルマトレルビル及びリトナビル併用群 | プラセボ群 | ||
mITT集団 | イベント発現割合 | 0.8%(3/389例) | 7.0%(27/385例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −6.317%[−9.041%,−3.593%] | ||
p値a)b)c) | <0.0001 | ||
mITT1集団 | イベント発現割合 | 1.0%(6/607例) | 6.7%(41/612例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −5.765%[−7.917%,−3.613%] | ||
mITT2集団 | イベント発現割合 | 1.1%(7/661例) | 6.4%(43/669例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −5.425%[−7.460%,−3.390%] |
ニルマトレルビル及びリトナビル併用群 | プラセボ群 | ||
mITT集団 | イベント発現割合 | 0.745%(5/671例) | 6.801%(44/647例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −6.137%[−8.208%,−4.066%] | ||
p値a)b)d) | <0.0001 | ||
mITT1集団 | イベント発現割合 | 0.921%(9/977例) | 6.471%(64/989例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −5.638%[−7.308%,−3.967%] | ||
mITT2集団 | イベント発現割合 | 0.963%(10/1038例) | 6.268%(66/1053例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]a)b) | −5.389%[−6.991%,−3.786%] |
選択基準 | 1.SARS-CoV-2陽性(無作為化前5日以内に採取された検体を用いたPCR検査等により確認) 2.SARS-CoV-2による感染症の症状a)発現が無作為化前5日以内であり、かつ無作為化時点においてSARS-CoV-2による感染症の症状a)が1つ以上認められる 3.次のSARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を少なくとも1つ有する ・60歳以上 ・BMI 25kg/m2超 ・喫煙者(過去30日以内の喫煙があり、かつ生涯に100本以上の喫煙がある) ・免疫抑制疾患b)又は免疫抑制剤の継続投与c) ・慢性肺疾患(喘息は、処方薬の連日投与を要する場合のみ) ・高血圧の診断を受けている ・心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中、一過性脳虚血発作、心不全、ニトログリセリンが処方された狭心症、冠動脈バイパス術、経皮的冠動脈形成術、頚動脈内膜剥離術又は大動脈バイパス術の既往を有する) ・1型又は2型糖尿病 ・慢性腎臓病 ・鎌状赤血球症 ・神経発達障害(脳性麻痺、ダウン症候群等)又は医学的複雑性を付与するその他の疾患(遺伝性疾患、メタボリックシンドローム、重度の先天異常等) ・限局性皮膚がんを除く活動性のがん ・医療技術への依存(SARS-CoV-2による感染症と無関係な持続陽圧呼吸療法等) |
除外基準 | 1.SARS-CoV-2による感染症の治療のための入院歴がある 2.入院が必要な状態又は無作為化後48時間以内に入院が必要になることが想定される 3.現在の感染より前に、抗原又は核酸検出検査によりSARS-CoV-2感染が確認されたことがある 4.活動性の肝疾患(慢性又は活動性のB型又はC型肝炎ウイルス感染、原発性胆汁性肝硬変、Child-PughクラスB又はC、急性肝不全を含む活動性肝疾患等。非アルコール性脂肪肝は除く)の既往歴を有する 5.透析中又は中等度から重度の腎機能障害(スクリーニング前6カ月以内の血清クレアチニン値に基づくCKD-EPI式で算出されたeGFRが45mL/min/1.73m2未満)を有する 6.ウイルス量が400copies/mL超のHIV感染症患者又はHIV感染症の治療のために併用禁止薬を使用しているHIV感染症患者 7.SARS-CoV-2による感染症に対するワクチン接種歴を有する又は無作為化34日目より前に接種を受けることが予想されている 8.無作為化前24時間以内の酸素飽和度が92%未満(安静時、室内気)d) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/06/18 版 |