医療用医薬品 : ケレンディア |
List Top |
総称名 | ケレンディア |
---|---|
一般名 | フィネレノン |
欧文一般名 | Finerenone |
製剤名 | フィネレノン錠 |
薬効分類名 | 非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 |
薬効分類番号 | 2190 |
ATCコード | C03DA05 |
KEGG DRUG |
D10633
フィネレノン
|
KEGG DGROUP |
DG01676
アルドステロン拮抗薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ケレンディア錠10mg | Kerendia tablets 10mg | バイエル薬品 | 2190044F1020 | 143.9円/錠 | 処方箋医薬品注) |
ケレンディア錠20mg | Kerendia tablets 20mg | バイエル薬品 | 2190044F2027 | 205.8円/錠 | 処方箋医薬品注) |
血清カリウム値(mEq/L) | 用量調節 |
4.8以下の場合 | 20mg1日1回の場合:維持 10mg1日1回の場合:20mg1日1回に増量(ただし、eGFRが前回の測定から30%を超えて低下していない場合に限る。) |
4.8超5.5以下の場合 | 維持 |
5.5超の場合 | 中止 |
中程度のCYP3A阻害剤 エリスロマイシン ベラパミル フルコナゾール等 弱いCYP3A阻害剤 アミオダロン フルボキサミン等 [16.7.1-16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、特に本剤開始時及び用量調節時は血清カリウム値等患者の状態を慎重に観察すること。 | CYP3Aを阻害することにより本剤のクリアランスが減少する。 |
強い又は中程度のCYP3A誘導剤 リファンピシン カルバマゼピン フェニトイン フェノバルビタール エファビレンツ ミトタン セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 [16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が著しく低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | CYP3Aを誘導することにより本剤のクリアランスが増加する。 |
スピロノラクトン トリアムテレン カンレノ酸カリウム エプレレノン エサキセレノン | 血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用すること。併用する場合には、血清カリウム値をより頻回に測定するなど患者の状態を慎重に観察すること。 | カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
カリウム製剤 | 血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。 | カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
スルファメトキサゾール・トリメトプリム | 血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。あるいは本剤の中断を考慮すること。 | カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
グレープフルーツ含有食品 | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | CYP3Aを阻害することにより本剤のクリアランスが減少する。 |
リチウム製剤 炭酸リチウム | リチウム中毒を起こすおそれがあるので、血中リチウム濃度に注意すること。 | 明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。 |
非ステロイド性消炎鎮痛薬 インドメタシン等 | 腎機能障害患者では高カリウム血症があらわれるおそれがある。 | 明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることにより糸球体ろ過量が減少し、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる。 |
ミトタン | ミトタンの作用を阻害するおそれがある。 | 明確な機序は不明であるが、ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。 |
1%以上 | 1%未満 | |
代謝および栄養障害 | 低ナトリウム血症、高尿酸血症 | |
血管障害 | 低血圧 | |
臨床検査 | 糸球体ろ過率減少 |
Dose(mg) | AUC(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
10 | 279/35.0 | 123/39.3 | 1.00(0.5-2.5) | 2.06/23.6 |
20 | 445/36.8 | 213/30.8 | 0.75(0.5-1.5) | 1.97/21.8 |
40 | 1220/34.5 | 483/49.8 | 0.75(0.5-2.0) | 2.64/20.3 |
製剤 | AUC(0-tlast)(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
10mg×2錠 | 526/27.6 | 279/25.4 | 0.5(0.25-1.5) | 1.90/23.5 |
20mg×1錠 | 493/28.5 | 237/37.8 | 0.5(0.5-2) | 1.85/24.0 |
比の点推定値(%) (90%信頼区間) | 106.84 (102.55-111.31) | 117.66 (106.26-130.27) | − | − |
エンドポイント | 本剤 (N=2833) n(/100患者年) | プラセボ (N=2841) n(/100患者年) | ハザード比※3 (95%信頼区間) | |
全体集団 | 主要評価項目 (腎複合エンドポイント)※1 | 504 (7.59) | 600 (9.08) | 0.825 (0.732〜0.928) |
腎不全の発症 | 208 (2.99) | 235 (3.39) | 0.869 (0.721〜1.048) | |
4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下 | 479 (7.21) | 577 (8.73) | 0.815 (0.722〜0.920) | |
腎臓死 | 2 | 2 | − | |
主な副次評価項目 (心血管複合エンドポイント)※2 | 367 (5.11) | 420 (5.92) | 0.860 (0.747〜0.989) |
エンドポイント | 本剤 (N=208) n(/100患者年) | プラセボ (N=207) n(/100患者年) | ハザード比※3 (95%信頼区間) | |
日本人部分集団 | 主要評価項目 (腎複合エンドポイント)※1 | 42 (7.39) | 44 (7.87) | 0.911 (0.596〜1.392) |
腎不全の発症 | 21 (3.54) | 15 (2.56) | 1.349 (0.695〜2.617) | |
4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下 | 42 (7.39) | 43 (7.69) | 0.933 (0.609〜1.429) | |
腎臓死 | 0 | 0 | − | |
主な副次評価項目 (心血管複合エンドポイント)※2 | 15 (2.40) | 13 (2.13) | 1.116 (0.531〜2.347) |
エンドポイント | 本剤 (N=3686) n(/100患者年) | プラセボ (N=3666) n(/100患者年) | ハザード比※3 (95%信頼区間) | |
全体集団 | 主要評価項目 (心血管複合エンドポイント)※1 | 458 (3.87) | 519 (4.45) | 0.87 (0.76〜0.98) |
心血管死 | 194 (1.56) | 214 (1.74) | 0.90 (0.74〜1.09) | |
非致死的心筋梗塞 | 103 (0.85) | 102 (0.85) | 0.99 (0.76〜1.31) | |
非致死的脳卒中 | 108 (0.89) | 111 (0.92) | 0.97 (0.74〜1.26) | |
心不全による入院 | 117 (0.96) | 163 (1.36) | 0.71 (0.56〜0.90) | |
主な副次評価項目 (腎複合エンドポイント)※2 | 350 (3.15) | 395 (3.58) | 0.87 (0.76〜1.01) |
エンドポイント | 本剤 (N=250) n(/100患者年) | プラセボ (N=253) n(/100患者年) | ハザード比※3 (95%信頼区間) | |
日本人部分集団 | 主要評価項目 (心血管複合エンドポイント)※1 | 12 (1.26) | 18 (1.90) | 0.65 (0.31〜1.36) |
心血管死 | 2 (0.21) | 3 (0.31) | 0.64 (0.11〜3.83) | |
非致死的心筋梗塞 | 3 (0.31) | 2 (0.21) | 1.59 (0.26〜9.52) | |
非致死的脳卒中 | 5 (0.52) | 10 (1.04) | 0.48 (0.17〜1.42) | |
心不全による入院 | 2 (0.21) | 4 (0.41) | 0.48 (0.09〜2.64) | |
主な副次評価項目 (腎複合エンドポイント)※2 | 22 (2.43) | 19 (2.09) | 1.16 (0.63〜2.14) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |