医療用医薬品 : イトラコナゾール |
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総称名 | イトラコナゾール |
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一般名 | イトラコナゾール |
欧文一般名 | Itraconazole |
製剤名 | イトラコナゾール内用液 |
薬効分類名 | 経口抗真菌剤 |
薬効分類番号 | 6290 |
ATCコード | J02AC02 |
KEGG DRUG |
D00350
イトラコナゾール
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KEGG DGROUP |
DG01523
トリアゾール系抗真菌薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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イトラコナゾール内用液1%「VTRS」 (後発品) | ITRACONAZOLE Oral Solution | ヴィアトリス・ヘルスケア | 6290004S1044 | 49.8円/mL | 処方箋医薬品注) |
ピモジド オーラップ キニジン3)4) ベプリジル5) ベプリコール [2.1参照] | これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
トリアゾラム6) ハルシオン [2.1参照] | トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シンバスタチン7) リポバス [2.1参照] | シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アゼルニジピン カルブロック アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル レザルタス配合錠 ニソルジピン8) [2.1参照] | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン クリアミン配合錠 ジヒドロエルゴタミン エルゴメトリン メチルエルゴメトリン パルタンM [2.1参照] | これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
バルデナフィル レビトラ [2.1参照] | バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
エプレレノン9) セララ [2.1参照] | エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ブロナンセリン ロナセン [2.1参照] | ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シルデナフィル10) レバチオ [2.1参照] | シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
タダラフィル アドシルカ [2.1参照] | タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
スボレキサント ベルソムラ [2.1参照] | スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
イブルチニブ イムブルビカ [2.1参照] | イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
チカグレロル ブリリンタ [2.1参照] | チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ロミタピド ジャクスタピッド [2.1参照] | ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
イバブラジン コララン [2.1参照] | イバブラジンの血中濃度が上昇し、過度の徐脈があらわれることがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期) ベネクレクスタ [2.1参照] | ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強する可能性がある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ルラシドン塩酸塩 ラツーダ [2.1参照] | ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アナモレリン塩酸塩 エドルミズ [2.1参照] | アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
フィネレノン ケレンディア [2.1参照] | フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
イサブコナゾニウム硫酸塩 クレセンバ [2.1参照] | イサブコナゾールの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アリスキレン11) ラジレス [2.1参照] | イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。 | 本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。 |
ダビガトラン プラザキサ [2.1参照] | ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。 | 本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。 |
リバーロキサバン イグザレルト [2.1参照] | リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。 | 本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。 |
リオシグアト アデムパス [2.1参照] | リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加し、また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下したとの報告がある)。 | 本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。 |
アトルバスタチン12) | アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ビンカアルカロイド系 抗悪性腫瘍剤 ビンクリスチン13) ビンブラスチン等 | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
メチルプレドニゾロン14) デキサメタゾン15) ブデソニド16) | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
コルヒチン [2.2、9.2.1、9.3.2参照] | コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ジソピラミド | ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 ミダゾラム17) ブロチゾラム アルプラゾラム18) | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
抗精神病薬 ハロペリドール アリピプラゾール19) ペロスピロン20) クエチアピン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 ・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。 ・本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
免疫抑制剤 シクロスポリン タクロリムス水和物 | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
抗悪性腫瘍剤 ドセタキセル水和物21) エベロリムス テムシロリムス ゲフィチニブ ダサチニブ エルロチニブ ラパチニブ ボルテゾミブ イマチニブ スニチニブ ボスチニブ カバジタキセル セリチニブ クリゾチニブ シロリムス(錠) パノビノスタット ポナチニブ ルキソリチニブ アパルタミド トレチノイン (カプセル) ペミガチニブ エヌトレクチニブ | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 ・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
オピオイド系鎮痛剤 フェンタニル オキシコドン22) メサドン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 ・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ブプレノルフィン セレギリン ガランタミン モザバプタン トルバプタン エレトリプタン サルメテロール シクレソニド フルチカゾン アプレピタント イミダフェナシン23) ソリフェナシン トルテロジン シロスタゾール シナカルセト エバスチン ダルナビル マラビロク オキシブチニン ドンペリドン シロドシン キニーネ ゾピクロン グアンファシン ジエノゲスト | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 ・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。 ・本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シルデナフィル バイアグラ | シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
タダラフィル シアリス ザルティア | タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ワルファリン24) [8.4参照] | ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アキシチニブ | アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
フェソテロジン | 活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ボセンタン | ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アルテメテル・ルメファントリン | アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
デソゲストレル・エチニルエストラジオール | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病) | ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤 ニフェジピン25) ニルバジピン フェロジピン26)等 ベラパミル27) | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。 |
イリノテカン | イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。 |
バルベナジン | バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。 | 本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。 |
ニロチニブ | ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
アピキサバン | アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
エドキサバン | エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。 |
ジゴキシン28) ブスルファン29) | これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 機序不明 |
ロペラミド | ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 | 本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
クラリスロマイシン30) リトナビル ホスアンプレナビル/リトナビル エリスロマイシン シプロフロキサシン31) | 本剤の血中濃度が上昇することがある。 本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCがそれぞれ53.13%及び82.46%増加したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
ダルナビル/リトナビル | 本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 | 本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。 |
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩 | 本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 | 本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット | 本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。 | 本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 | 本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。 | 本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
カルバマゼピン32)33) エトラビリン リファブチン [7.4参照] | 本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。 |
リファンピシン フェニトイン イソニアジド34) フェノバルビタール エファビレンツ ネビラピン35) [7.4参照] | 本剤の血中濃度が低下することがある。 本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax、AUC及びt1/2がそれぞれ38%、61%及び31%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。 |
メロキシカム36) | 本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。 | 本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
感染症 | 鼻炎 | ||
過敏症 | 血管浮腫 | ||
代謝・栄養 | 高トリグリセリド血症 | ||
循環器 | 血圧上昇、不整脈、心電図異常、高血圧、狭心症発作、徐脈 | 動悸、心室性期外収縮、房室ブロック、血管障害、頻脈、低血圧 | |
消化器 | 下痢・軟便(26.1%)、悪心 | 腹部不快感、食欲不振、嘔吐、腹痛、腹部膨満、便秘、上腹部痛、消化不良、口内炎、口腔内痛、胃炎、歯周炎 | 舌炎、おくび、腹部腰背部痛、胃十二指腸潰瘍、食道炎 |
肝臓 | 肝機能異常、高ビリルビン血症、γ-GTP増加、ALT増加、AST増加、ALP増加、LDH増加 | LAP増加 | |
呼吸器 | 咳嗽、発声障害、咽喉頭疼痛 | 呼吸困難 | |
皮膚 | 発疹、そう痒症、蕁麻疹 | 紅斑、脱毛、湿疹、光線過敏性反応、白血球破砕性血管炎、紅斑性発疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹、多汗症、皮膚障害 | |
精神神経系 | めまい、感覚鈍麻、頭痛、不眠 | 味覚異常、傾眠、振戦、倦怠感、末梢神経障害、錯感覚、肩こり、眠気、不安、失神、うつ病、錯乱状態 | |
腎臓 | 腎機能検査値異常(尿中β2ミクログロブリン増加、β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中α1ミクログロブリン増加、尿検査異常) | 腎障害、腎尿細管障害、蛋白尿、尿量減少、血尿 | 頻尿、尿失禁、BUN上昇、尿検査異常、尿円柱 |
生殖器 | 月経異常、勃起不全 | ||
血液 | 白血球減少、血小板減少、貧血、好酸球増多、白血球増多 | 好中球減少、赤血球数減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、顆粒球減少 | |
その他 | 末梢性浮腫、浮腫、潮紅、ほてり、高血糖、視覚障害(霧視、複視を含む)、体重増加 | 発熱、異常感、無力症、顔面浮腫、血清病、筋痛、関節痛、耳鳴、難聴、胸痛、悪寒、筋硬直、腫脹、自傷、脱水、多汗症 | |
臨床検査 | 血中コレステロール減少、CRP増加、CK増加、血中ナトリウム減少、血中リン増加 | 血清尿酸上昇、血清カリウム上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加、尿糖陽性 |
用量 | 対象 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
100mg(n=6) | 未変化体 | 309.9±43.8 | 1.8±0.4 | 2,842.7±703.3 | 24.1±9.6 |
主活性代謝物 | 539.5±67.5 | 2.5±0.8 | 7,055.1±1,718.2 | 7.7±1.8 | |
200mg(n=6) | 未変化体 | 688.3±163.8 | 2.2±0.4 | 7,914.3±1,874.7 | 26.3±5.2 |
主活性代謝物 | 1,002.3±203.1 | 3.0±1.1 | 19,073.7±3,732.6 | 8.3±1.4 |
用量 | 対象 | 投与日 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC(0→24)(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
100mg(n=7) | 未変化体 | 1日目 | 296.5±67.8 | 1.7±0.5 | 2,004.9±456.0 | − |
最終日 | 1,028.0±98.8 | 1.9±0.7 | 12,248.3±2,076.0 | 28.1±10.4 | ||
主活性代謝物 | 1日目 | 511.5±45.5 | 2.1±0.4 | 6,267.0±1,162.7 | − | |
最終日 | 1,298.1±186.1 | 3.6±0.5 | 25,998.9±4,665.1 | 19.0±8.2 | ||
200mg(n=7) | 未変化体 | 1日目 | 738.0±174.4 | 1.7±0.8 | 4,932.0±1,069.3 | − |
最終日 | 2,503.7±537.1 | 2.1±1.1 | 31,169.1±7,527.8 | 39.0±5.6 | ||
主活性代謝物 | 1日目 | 914.8±102.0 | 2.6±1.0 | 13,359.0±2,358.0 | − | |
最終日 | 2,851.7±692.6 | 3.0±1.0 | 59,652.5±14,939.6 | 37.6±12.1 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUCt(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
イトラコナゾール内用液1%「VTRS」 | 9537.08±2893.35 | 1017.73±395.85 | 1.9±0.5 | 24.20±4.97 |
イトリゾール内用液1% | 9110.00±3257.85 | 1036.96±344.57 | 1.7±0.6 | 25.20±6.03 |
パラメータ | 対象 | 100mg | 200mg | ||
イトラコナゾール内用液(n=6) | イトラコナゾールカプセル剤(n=5) | イトラコナゾール内用液(n=6) | イトラコナゾールカプセル剤(n=5) | ||
Cmax(ng/mL) | 未変化体 | 309.9±43.8 | 132.2±80.7 | 688.3±163.8 | 215.6±58.1 |
主活性代謝物 | 539.5±67.5 | 267.4±71.4 | 1,002.3±203.1 | 678.6±62.4 | |
Tmax(hr) | 未変化体 | 1.8±0.4 | 4.8±1.8 | 2.2±0.4 | 4.4±0.9 |
主活性代謝物 | 2.5±0.8 | 6.0±1.4 | 3.0±1.1 | 5.2±1.8 | |
AUC(ng・hr/mL) | 未変化体 | 2,842.7±703.3 | 2,221±1,141 | 7,914.3±1,874.7 | 4,142±1,272 |
主活性代謝物 | 7,055.1±1,718.2 | 6,772±3,221 | 19,073.7±3,732.6 | 15,028±2,524 | |
t1/2(hr) | 未変化体 | 24.1±9.6 | 24.9±7.7 | 26.3±5.2 | 27.9±9.9 |
主活性代謝物 | 7.7±1.8 | 17.4±11.2 | 8.3±1.4 | 9.5±2.1 |
真菌感染症の発症 | イトラコナゾール群(n=201) | プラセボ群(n=204) | p値注) | |
深在性真菌症(確定診断例+疑診例)+表在性真菌症 | 48(23.9%) | 68(33.3%) | 0.035 | |
深在性真菌症:確定診断例 | 5(2.5%) | 9(4.4%) | 0.291 | |
深在性真菌症:疑診例 | 43(21.4%) | 59(28.9%) | 0.081 | |
表在性真菌症 | 0(0%) | 0(0%) | − |
真菌感染症の発症 | イトラコナゾール群(n=281) | アムホテリシンB群(n=276) | p値注1) | |
侵襲性アスペルギルス症 | 5(1.8%) | 9(3.3%) | 0.264 | |
深在性真菌症:確定診断例注2) | 8(2.8%) | 13(4.7%) | 0.248 | |
深在性真菌症:疑診例 | 83(29.5%) | 80(29.0%) | 0.886 | |
表在性真菌症 | 2(0.7%) | 13(4.7%) | 0.004 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |