医療用医薬品 : キニジン硫酸塩 |
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総称名 | キニジン硫酸塩 |
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一般名 | キニジン硫酸塩水和物 |
欧文一般名 | Quinidine Sulfate Hydrate |
製剤名 | キニジン硫酸塩水和物・キニジン硫酸塩水和物錠 |
薬効分類名 | 不整脈治療剤 |
薬効分類番号 | 2122 |
ATCコード | C01BA01 |
KEGG DRUG |
D02272
キニジン硫酸塩水和物
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KEGG DGROUP |
DG01653
抗不整脈薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 16.薬物動態 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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キニジン硫酸塩「VTRS」原末 | QUINIDINE Sulfate Powder | ヴィアトリス・ヘルスケア | 2122001X1044 | 93.1円/g | 処方箋医薬品注) |
キニジン硫酸塩錠100mg「VTRS」 | QUINIDINE Sulfate Tablets | ヴィアトリス・ヘルスケア | 2122002F1086 | 17.7円/錠 | 処方箋医薬品注) |
アミオダロン塩酸塩(注射) アンカロン注 [2.5参照] | 併用によりTorsade de pointesを起こすことがある。 | 併用によりQT延長作用が相加的に増加することがある。 |
バルデナフィル塩酸塩水和物 [2.5参照] | QT延長等があらわれるおそれがある。 | 相互にQT延長を増強することが考えられる。 |
エリグルスタット酒石酸塩 サデルガ [2.5参照] | 併用によりQT延長等を生じるおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が相加的に増強すると考えられる。 |
シポニモド フマル酸 メーゼント フィンゴリモド塩酸塩 イムセラ、ジレニア [2.5参照] | Torsade de pointes等の重篤な不整脈を生じるおそれがある。 | 左記薬剤の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。 |
トレミフェンクエン酸塩 フェアストン [2.5参照] | QT延長を増強し、心室性頻拍(Torsade de pointesを含む)等を起こすおそれがある。 | 本剤はQT間隔を延長させるおそれがあるため。 |
ボリコナゾール ブイフェンド [2.5参照] | QT延長等があらわれるおそれがある。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。 |
ポサコナゾール ノクサフィル [2.5参照] | QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)等の心血管系の重篤な副作用を引き起こすおそれがある。 | 左記薬剤の併用により、CYP3A4が阻害され、本剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。 |
モキシフロキサシン塩酸塩 アベロックス [2.5参照] | QT延長等があらわれるおそれがある。 | 相互にQT延長を増強することが考えられる。 |
ラスクフロキサシン塩酸塩(注射) ラスビック点滴静注 [2.5参照] | 心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。 | 左記薬剤を併用した場合、相加的なQT延長がみられるおそれがある。 |
リトナビル ノービア ニルマトレルビル・リトナビル パキロビッド [2.5参照] | QT延長等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が大幅に上昇するおそれがある。 |
エンシトレルビル フマル酸 ゾコーバ [2.5参照] | 本剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現するおそれがある。 | 左記薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
イトラコナゾール イトリゾール [2.5参照] | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | 左記薬剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
フルコナゾール ジフルカン ホスフルコナゾール プロジフ [2.5参照] | 本剤の血中濃度が上昇することにより、QT延長、Torsade de pointesを発現するおそれがある。 | 左記薬剤は本剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450 3A4を阻害するので、併用により本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
ミコナゾール フロリードF注 フロリードゲル経口用 [2.5参照] | QT延長等があらわれるおそれがある。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。 |
メフロキン塩酸塩 メファキン [2.5参照] | 急性脳症候群、暗赤色尿、呼吸困難、貧血、溶血。 | 併用投与により心臓に対して累積的に毒性を与える可能性がある。 |
フェニトイン | 本剤の作用が減弱することがある。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下することがある。 |
トラマドール塩酸塩 | 相互に作用が増強するおそれがある。 | 機序不明 |
メロキシカム | 左記薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | 機序は十分に解明されていないが、本剤が左記薬剤の代謝を亢進させた(in vitro試験)との報告がある。 |
三環系抗うつ剤 イミプラミン塩酸塩 クロミプラミン塩酸塩 ロフェプラミン塩酸塩等 | 左記薬剤の作用を増強することがある。 | 本剤の肝薬物代謝酵素阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇することがある。 |
デュロキセチン塩酸塩 | 左記薬剤の血中濃度が上昇することがあるので、左記薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤のCYP2D6阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
ドネペジル塩酸塩 | 左記薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤の肝薬物代謝酵素阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。 |
骨格筋弛緩剤 ツボクラリン パンクロニウム臭化物 ベクロニウム臭化物等 | 左記薬剤の作用を増強させることがある。 | 機序不明 |
チモロールマレイン酸塩 | β遮断作用(心拍数減少、徐脈)の増強が報告されている。 | 本剤の肝薬物代謝酵素阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇することがある。 |
ジギタリス製剤 ジゴキシン ジギトキシン メチルジゴキシン等 | 左記薬剤、本剤の副作用がともに増大することがある。 | 左記薬剤と本剤との間には競合排泄現象が認められている。 |
アミオダロン塩酸塩(経口) | 致死的な心室性不整脈等があらわれることがあるので、必要に応じて本剤を減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
アプリンジン塩酸塩 フレカイニド酢酸塩 メキシレチン塩酸塩 | 動物実験において左記薬剤の作用が増強するとの報告がある。 | 機序不明 |
メトプロロール酒石酸塩 | 左記薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP2D6)阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇することがある。 |
ボピンドロールマロン酸塩 | 過度の心機能抑制があらわれることがあるので、用量に注意すること。 | 共に心機能抑制作用を有するため。 |
ボピンドロールマロン酸塩 | 左記薬剤の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。 | 本剤のCYP2D6阻害作用により、左記薬剤の代謝が遅延する。 |
ベラパミル塩酸塩 | 致死的な心室性不整脈等があらわれることがあるので、必要に応じて本剤を減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 左記薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP2D6)阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇することがある。 |
ロペラミド塩酸塩 | 左記薬剤の血中濃度が上昇することがある。 | 機序不明 |
尿アルカリ化剤 乾燥水酸化アルミニウムゲル 炭酸水素ナトリウム等 | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | 左記薬剤の尿中pHを上昇させる作用により、本剤の尿中排泄率が低下し、血中濃度が上昇することがある。 |
ワルファリンカリウム | 左記薬剤の抗凝血作用を増強させることがある。 | 機序不明 |
三酸化ヒ素 | QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)を起こすおそれがある。 | 左記薬剤及び本剤はいずれもQT延長あるいは心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。 |
スニチニブリンゴ酸塩 | QT間隔延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | 左記薬剤及び本剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
ダサチニブ水和物 | QT間隔延長作用を増強する可能性がある。 | 左記薬剤及び本剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強する可能性がある。 |
ラパチニブトシル酸塩水和物 | 左記薬剤の血中濃度や分布に影響を与える可能性がある。 | 左記薬剤はP-糖蛋白質の基質であることが示されている。 |
ラパチニブトシル酸塩水和物 | QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがある。 | 左記薬剤及び本剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあり、併用により作用が増強する可能性がある。 |
エリスロマイシン | 血中濃度上昇に伴うQT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が報告されているので、慎重に投与すること。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
リファンピシン | 本剤の作用が減弱することがある。 | 左記薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下することがある。 |
シプロフロキサシン塩酸塩 | 左記薬剤を併用した場合、相加的なQT延長がみられるおそれがある。 | 機序不明 |
メシル酸ガレノキサシン水和物 | QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)があらわれるおそれがある。 | 本剤の単独投与で、QT延長作用がみられている。 |
エトラビリン | 本剤の血中濃度が低下する可能性があるため、注意して投与すること。 | 左記薬剤のCYP3A4誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
ダルナビルエタノール付加物 | 本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 | 左記薬剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
ホスアンプレナビルカルシウム水和物 | 本剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、血中濃度のモニタリングを行うことが望ましい。 | アンプレナビルと本剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクローム P450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。 |
頻度不明 | |
精神神経系 | めまい、頭痛、耳鳴、難聴、視力障害、複視、羞明、色覚異常 |
消化器 | 悪心、嘔吐、腹痛、下痢、食欲不振 |
肝臓注1) | 黄疸等の肝機能障害 |
過敏症注2) | 発疹、発熱、脈管性浮腫、血圧低下、光線過敏症 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |