9.1.1 心臓、循環器系機能障害のある患者
<バッグ>(生理食塩液に関する注意)
循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 消化管通過障害の症状のある患者
本剤投与後観察を十分に行うこと。本剤の投与により消化管運動の低下があらわれることがある。
<バッグ>(生理食塩液に関する注意)
水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期投与(ラット、0.1〜6.0mg/kg皮下)、胎児の器官形成期投与(ラット、0.3〜9.0mg/kg静注、ウサギ、0.3〜3.0mg/kg静注)、周産期及び授乳期投与(ラット、0.1〜6.0mg/kg皮下)の各試験において、雌雄の生殖能、次世代児の発育・生殖能に影響はなく、催奇性もみられなかった
1)2)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳中のラットに
14C標識グラニセトロン塩酸塩3mg/kgを静脈内投与し、乳児に哺乳させた際の乳児の胃(乳汁を含む内容物)中の放射能を測定したところ、投与量の0.5%以下であった
3)。
<抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>
9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
<放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)、術後の消化器症状(悪心、嘔吐)>
9.7.2 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。