トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象として、パチシランナトリウムを参照群とした無作為化非盲検並行群間比較試験を実施した[本剤群122例(うち日本人4例)、パチシラン群42例(うち日本人3例)]。用法及び用量は、本剤25mgを3ヵ月に1回皮下投与又はパチシラン0.3mg/kgを3週間に1回静脈内投与とされた。本試験の18ヵ月の投与期において、主要解析は投与9ヵ月時に実施され、その後18ヵ月時に追加解析が実施された。なお、投与期では1日推奨用量のビタミンAを投与することが指導された。
主要評価項目は、投与期の9ヵ月時点における補正神経障害スコア(mNIS+7)のベースラインからの変化量とされ、主要解析として、HELIOS-A試験の本剤群と外部対照であるトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランナトリウムの国際共同第III相試験(APOLLO試験)のプラセボ群の間で主要評価項目の結果を比較することが事前に規定された。主要評価項目の結果は以下のとおりであり、プラセボ群と比較して本剤群で有意な改善を示した(p<0.0001)。
補正神経障害スコア(mNIS+7)のベースラインからの変化量
| | mNIS+7a) | 変化量b,c) | 群間差[95%信頼区間]c) | p値c) |
| ベースライン | 9ヵ月時 |
| HELIOS-A試験 | パチシラン群 | 57.69±33.71(42) | 52.56±33.25(37) | −d) | / | / |
| 本剤群 | 60.55±35.99(122) | 57.50±37.98(114) | −2.24±1.43 | −17.00[−21.78,−12.22] | <0.0001 |
| APOLLO試験 | プラセボ群 | 74.61±37.04(77) | 90.99±41.31(67) | 14.76±2.00 |
投与期の18ヵ月時点における補正神経障害スコア(mNIS+7)のベースラインからの変化量(調整済平均値±標準誤差)*は、HELIOS-A試験の本剤群で−0.46±1.60、APOLLO試験のプラセボ群では28.09±2.28であり、HELIOS-A試験のパチシラン群のベースラインからの変化量(平均値±標準偏差)は、1.59±21.50であった。
*:カテゴリカル因子(投与群、来院、遺伝子型、発症時の年齢)、連続共変量(ベースライン値)、交互作用項(来院と投与群)を考慮したMMRMモデルにより解析した。
投与期の18ヵ月時点において、安全性評価対象例122例(本剤群、日本人4例を含む)のうち、29例(23.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、ビタミンA減少(6.6%)、注射部位反応(3.3%)、ドライアイ(2.5%)、強膜変色(1.6%)、消化不良(1.6%)、疲労(1.6%)及び末梢性浮腫(1.6%)等であった。