医療用医薬品 : タバリス |
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総称名 | タバリス |
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一般名 | ホスタマチニブナトリウム水和物 |
欧文一般名 | Fostamatinib Sodium Hydrate |
製剤名 | ホスタマチニブナトリウム水和物錠 |
薬効分類名 | 経口血小板破壊抑制薬 脾臓チロシンキナーゼ阻害薬 |
薬効分類番号 | 3999 |
ATCコード | B02BX09 |
KEGG DRUG |
D09348
ホスタマチニブナトリウム水和物
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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タバリス錠100mg | Tavalisse Tablets | キッセイ薬品工業 | 3999058F1026 | 4188円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
タバリス錠150mg | Tavalisse Tablets | キッセイ薬品工業 | 3999058F2022 | 6226.8円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
1日投与量 | 用法 |
300mg/日 | 150mgを1日2回a) |
200mg/日 | 100mgを1日2回a) |
150mg/日 | 150mgを1日1回 |
100mg/日b) | 100mgを1日1回 |
発現事象 | 対処方法(目安) |
下痢[7.1、11.1.1参照] | |
グレード注)3又は4 以下のいずれかに該当する場合等 −投与開始前と比較して1日7回以上の排便回数の増加 −入院を要する −日常生活動作の制限が必要となるほどの下痢が発現した場合 | 本剤を休薬する。 グレード1以下に下痢が改善した場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
高血圧[7.1、8.3、11.1.2参照] | |
収縮期血圧140mmHg以上又は拡張期血圧90mmHg以上に上昇した場合 | 必要に応じて降圧薬の投与等を行う。 適切な降圧療法にもかかわらず、血圧をコントロールできない場合は、本剤を減量又は休薬する。 休薬により血圧がコントロールされた場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
収縮期血圧160mmHg以上又は拡張期血圧100mmHg以上に上昇した場合 | 降圧薬の投与等を行う。 適切な降圧療法にもかかわらず、血圧をコントロールできない場合は、本剤を休薬する。 休薬により血圧がコントロールされた場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に上昇した場合 | 本剤を休薬又は中止し、降圧薬の投与等を行う。 休薬により血圧がコントロールされた場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
好中球減少[7.1、8.4、11.1.3参照] | |
好中球数が1,000/μL未満に減少した場合 | 好中球数を追加で測定し、1,000/μL未満であった場合は、本剤を休薬する。 休薬により好中球数が1,500/μL超まで回復したら、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
肝機能障害[7.1、8.5、11.1.5、12.参照] | |
以下のいずれかを満たし、悪心、嘔吐、腹痛等の症状が認められる場合 −AST又はALTが基準値上限の3倍以上5倍未満 −総ビリルビンが基準値上限の2倍超 | 本剤を休薬する。 休薬によりAST、ALT及び総ビリルビンが基準値上限の1.5倍未満に回復した場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
以下のいずれかを満たし、症状が認められない場合 −AST又はALTが基準値上限の3倍以上5倍未満 −総ビリルビンが基準値上限の2倍超 | AST又はALTの上昇が持続する場合は、本剤を減量又は休薬する。 休薬によりAST、ALT及び総ビリルビンが基準値上限の1.5倍未満に回復した場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 |
以下を満たす場合 −AST又はALTが基準値上限の5倍以上 | 本剤を休薬する。 休薬によりAST、ALT及び総ビリルビンが基準値上限の1.5倍未満に回復した場合は、7.1項の表を参照して1日投与量を1段階下げて、本剤の投与を再開する。 AST又はALTが基準値上限の5倍以上で持続する場合は、本剤を中止する。 |
以下のいずれも満たす場合 −AST又はALTが基準値上限の3倍以上 −総ビリルビンが基準値上限の2倍超 | 本剤を中止する。 |
強いCYP3A阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン リトナビル 等 [16.7.1参照] | R406の血漿中濃度が上昇し、本剤の副作用が増強される可能性がある。 併用時には患者の状態を慎重に観察して副作用の発現に十分注意し、必要に応じて本剤の減量を考慮すること。 | これらの薬剤の強いCYP3A阻害作用による。 |
強いCYP3A誘導剤 カルバマゼピン フェニトイン リファンピシン 等 [16.7.2参照] | R406の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱する可能性がある。 本剤投与時はこれらの薬剤等を投与しないことが望ましい。 | これらの薬剤の強いCYP3A誘導作用による。 |
シンバスタチン [16.7.3参照] | シンバスタチン及びシンバスタチン酸の血漿中濃度が上昇し、副作用が増強される可能性がある。 併用時には患者の状態を慎重に観察して副作用の発現に十分注意し、必要に応じてシンバスタチンの減量を考慮すること。 | ホスタマチニブ及びR406はBCRPの阻害作用を有し、R406はCYP3Aの弱い阻害作用を有する。 |
ジゴキシン [16.7.4参照] | ジゴキシンの血漿中濃度が上昇し、副作用が増強される可能性がある。 併用時には患者の状態を慎重に観察して副作用の発現に十分注意し、必要に応じてジゴキシンの減量を考慮すること。 | ホスタマチニブはP-gpの阻害作用を有する。 |
ロスバスタチン [16.7.5参照] | ロスバスタチンの血漿中濃度が上昇し、副作用が増強される可能性がある。 併用時には患者の状態を慎重に観察して副作用の発現に十分注意し、必要に応じてロスバスタチンの減量を考慮すること。 | ホスタマチニブ及びR406はBCRPの阻害作用を有する。 |
10%以上 | 5〜10%未満 | 5%未満 | |
神経系 | 浮動性めまい | ||
消化器 | 下痢(31.3%)、悪心 | 腹痛 | |
皮膚 | 発疹 | ||
臨床検査 | 白血球減少 | ||
その他 | 胸痛、疲労 |
用量 | 例数 | tmaxa)(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
100mg | 6 | 3(1.5-6) | 338(39.8) | 4150(33.0) | 15.9(40.3) |
150mg | 12 | 1.5(1-4) | 626(39.0) | 5870(27.6) | 12.6(34.9) |
用法及び用量 | 例数 | tmax,ssa)(hr) | Cmax,ss(ng/mL) | AUCτ(ng・hr/mL) | t1/2,ss(hr) |
100mg 1日2回 | 6 | 2(1.5-4) | 615(31.1) | 4610(31.0) | 16(35.1) |
150mg 1日1回 | 11 | 4(1-6) | 643(37.0) | 5900(33.5) | 14.3(30.6) |
用法及び用量 | 例数 | tmax,ss(hr) | Cmax,ss(ng/mL) | AUCτa)(ng・hr/mL) |
150mg 1日2回 | 12 | 2.17(2.33) | 810(289) | 5450(2210) |
ホスタマチニブ群 N=22 | プラセボ群 N=12 | |||||||
n | 達成割合 | 95%信頼区間 | n | 達成割合 | 95%信頼区間 | |||
下限 | 上限 | 下限 | 上限 | |||||
Stable platelet response達成 | 8 | 36.4% | 17.2% | 59.3% | 0 | 0% | 0.0% | 26.5% |
プラセボとの差 | − | 36.4% | 3.1% | 59.3% | − | − | − | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |