医療用医薬品 : エプキンリ |
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総称名 | エプキンリ |
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一般名 | エプコリタマブ(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Epcoritamab(Genetical Recombination) |
製剤名 | エプコリタマブ(遺伝子組換え)注 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 二重特異性抗体製剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01FX27 |
KEGG DRUG |
D12368
エプコリタマブ
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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エプキンリ皮下注4mg | EPKINLY Subcutaneous Injection | ジェンマブ | 4291469A1028 | 133968円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
エプキンリ皮下注48mg | EPKINLY Subcutaneous Injection | ジェンマブ | 4291469A2024 | 1551853円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
サイクル | 対象患者 | 薬剤 | 投与スケジュール |
1サイクル目(1、8、15及び22日目) | 全ての患者 | ・副腎皮質ホルモン剤 | 本剤の週1回投与毎: ・本剤投与30〜120分前 ・本剤投与後1、2及び3日目 |
・抗ヒスタミン剤 ・解熱鎮痛剤 | 本剤の週1回投与毎: ・本剤投与30〜120分前 | ||
2サイクル目以降 | 本剤の前回投与後にGrade 2又は3注)のサイトカイン放出症候群があらわれた患者 | ・副腎皮質ホルモン剤 | サイトカイン放出症候群発現後、次回の本剤投与時: ・本剤投与30〜120分前 ・本剤投与後1、2及び3日目 本剤の投与後にGrade 2以上のサイトカイン放出症候群があらわれなくなるまで投与を行う。 |
副作用 | 程度注) | 処置 |
サイトカイン放出症候群 | Grade 3以下 | 回復するまで休薬する。 |
Grade 4 | 投与を中止する。 | |
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群 | Grade 2以下 | 回復するまで休薬する。 |
Grade 3 | 回復するまで休薬する。 再発した場合、投与を中止する。 | |
Grade 4 | 投与を中止する。 | |
血小板減少 | 50,000/mm3未満 | 50,000/mm3以上になるまで休薬する。 |
好中球減少 | 500/mm3未満 | 500/mm3以上になるまで休薬する。 |
腫瘍崩壊症候群 | − | 回復するまで休薬する。 |
治療域が狭いCYP基質 ワルファリン シクロスポリン ボリコナゾール等 | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、本剤の初回投与から最初の48mg投与の14日後まで、並びにサイトカイン放出症候群の発現中及び発現後は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤の投与によりサイトカインが放出され、CYPが抑制されることにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
生ワクチン又は弱毒生ワクチン | 接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。 | 本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。 |
10%以上 | 5%以上10%未満 | 5%未満 | |
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位疼痛、注射部位そう痒感、注射部位肥厚、注射部位炎症、注射部位発疹、注射部位内出血、注射部位腫瘤、注射部位腫脹、注射部位蕁麻疹、注射部位結節、注射部位浮腫を含む)(44.4%) | 発熱(体温上昇を含む) | |
胃腸障害 | 悪心、下痢 | 嘔吐 | |
皮膚及び皮下組織障害 | 発疹(斑状丘疹状皮疹、膿疱性皮疹、紅斑性皮疹、斑状皮疹、丘疹性皮疹、そう痒性皮疹、小水疱性皮疹を含む) | そう痒症 | |
神経系障害 | 頭痛 | ||
良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) | 腫瘍フレア |
投与量 | N | Cmax(μg/mL) | AUClast(μg・h/mL) | Tmax(h) |
24mg | 3 | 2.227(51.03) | 276.2(41.14) | 95.83(95.0,96.0) |
48mg | 6 | 5.465(35.59) | 610.8(66.74) | 94.68(92.2,96.2) |
総合最良効果 | 第II相パートDLBCLコホート (36例) |
完全奏効(CR) | 16(44.4) |
部分奏効(PR) | 4(11.1) |
安定(SD) | 3(8.3) |
病勢進行(PD) | 13(36.1) |
奏効(奏効率[95%信頼区間]) | 20(55.6[38.1,72.1]) |
組織型 | 例数 | 総合最良効果 | 奏効 (奏効率) | ||||
CR | PR | SD | PD | NE | |||
合計 | 157 | 61 (38.9) | 38 (24.2) | 5 (3.2) | 37 (23.6) | 16 (10.2) | 99 (63.1) |
DLBCL | 139 | 54 (38.8) | 32 (23.0) | 4 (2.9) | 33 (23.7) | 16 (11.5) | 86 (61.9) |
HGBCL | 9 | 2 (22.2) | 2 (22.2) | 1 (11.1) | 4 (44.4) | 0 | 4 (44.4) |
PMBCL | 4 | 2 (50.0) | 2 (50.0) | 0 | 0 | 0 | 4 (100) |
FL3B | 5 | 3 (60.0) | 2 (40.0) | 0 | 0 | 0 | 5 (100) |
総合最良効果 | 第II相パートFLコホート (21例) |
完全奏効(CR) | 16(76.2) |
部分奏効(PR) | 4(19.0) |
安定(SD) | 1(4.8) |
病勢進行(PD) | 0 |
奏効(奏効率[95%信頼区間]) | 20(95.2[76.2,99.9]) |
組織型 | 例数 | 総合最良効果 | 奏効 (奏効率) | ||||
CR | PR | SD | PD | NE | |||
FL1〜3A | 128 | 80 (62.5) | 25 (19.5) | 5 (3.9) | 13 (10.2) | 5 (3.9) | 105 (82.0) |
一般的名称 | エプコリタマブ(遺伝子組換え) |
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一般的名称(欧名) | Epcoritamab(Genetical Recombination) |
分子量 | 約149,000 |
理化学知見その他 | エプコリタマブは、CD3ε鎖及びCD20に対する遺伝子組換え二重特異性モノクローナル抗体であり、抗CD3ε鎖抗体の可変部はマウス抗体に、その他はヒトIgG1に由来し、抗CD20抗体はヒトIgG1に由来する。抗CD3ε-H鎖の4つのアミノ酸残基が置換(L242F、L243E、D273A、F413L)され、C末端のK455は除去されている。また、抗CD20-H鎖の4つのアミノ酸残基が置換(L239F、L240E、D270A、K414R)され、C末端のK452は除去されている。エプコリタマブは、CHO細胞により産生される。エプコリタマブは、454個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-H鎖(γ1鎖)1本、215個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-L鎖(λ鎖)1本、451個のアミノ酸残基からなる抗CD20-H鎖(γ1鎖)1本及び214個のアミノ酸残基からなる抗CD20-L鎖(κ鎖)1本で構成される糖タンパク質(分子量約149,000)である。 |
KEGG DRUG | D12368 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |