医療用医薬品 : ターゼナ |
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総称名 | ターゼナ |
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一般名 | タラゾパリブトシル酸塩 |
欧文一般名 | Talazoparib Tosilate |
製剤名 | タラゾパリブトシル酸塩カプセル |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 ポリアデノシン5'二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01XK04 |
KEGG DRUG |
D10733
タラゾパリブトシル酸塩
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KEGG DGROUP |
DG02942
PARP阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ターゼナカプセル0.1mg | TALZENNA capsules | ファイザー | 4291081M1022 | 3920.7円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ターゼナカプセル0.25mg | TALZENNA capsules | ファイザー | 4291081M2029 | 9576円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ターゼナカプセル1mg | TALZENNA capsules | ファイザー | 4291081M3025 | 21547.1円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
効能又は効果 | 用法及び用量 | |
ターゼナカプセル0.1mg | BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌 | エンザルタミドとの併用において、通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回0.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
効能又は効果 | 用法及び用量 | |
ターゼナカプセル0.25mg | BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌 | エンザルタミドとの併用において、通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回0.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 | 通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回1mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
効能又は効果 | 用法及び用量 | |
ターゼナカプセル1mg | がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 | 通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回1mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
通常投与量 | 1日1回0.5mg |
1段階減量 | 1日1回0.35mg |
2段階減量 | 1日1回0.25mg |
3段階減量 | 1日1回0.1mg |
4段階減量 | 投与中止 |
副作用 | 程度* | 処置 |
貧血 | ヘモグロビン値が8g/dL未満 | ヘモグロビン値が9g/dL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
血小板減少 | 血小板数が50,000/μL未満 | ・初発の場合、血小板数が50,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 ・再発した場合、血小板数が75,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
好中球減少 | 好中球数が1,000/μL未満 | 好中球数が1,500/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
上記以外の副作用 | Grade3又はGrade4 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
通常投与量 | 1日1回0.5mg |
1段階減量 | 1日1回0.35mg |
2段階減量 | 1日1回0.25mg |
3段階減量 | 1日1回0.1mg |
4段階減量 | 投与中止 |
副作用 | 程度* | 処置 |
貧血 | ヘモグロビン値が8g/dL未満 | ヘモグロビン値が9g/dL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
血小板減少 | 血小板数が50,000/μL未満 | ・初発の場合、血小板数が50,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 ・再発した場合、血小板数が75,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
好中球減少 | 好中球数が1,000/μL未満 | 好中球数が1,500/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
上記以外の副作用 | Grade3又はGrade4 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
通常投与量 | 1日1回1mg |
1段階減量 | 1日1回0.75mg |
2段階減量 | 1日1回0.5mg |
3段階減量 | 1日1回0.25mg |
4段階減量 | 投与中止 |
副作用 | 程度* | 処置 |
貧血 | ヘモグロビン値が8g/dL未満 | ヘモグロビン値が9g/dL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
血小板減少 | 血小板数が50,000/μL未満 | 血小板数が75,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
好中球減少 | 好中球数が1,000/μL未満 | 好中球数が1,500/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
上記以外の副作用 | Grade3又はGrade4 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
通常投与量 | 1日1回1mg |
1段階減量 | 1日1回0.75mg |
2段階減量 | 1日1回0.5mg |
3段階減量 | 1日1回0.25mg |
4段階減量 | 投与中止 |
副作用 | 程度* | 処置 |
貧血 | ヘモグロビン値が8g/dL未満 | ヘモグロビン値が9g/dL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
血小板減少 | 血小板数が50,000/μL未満 | 血小板数が75,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
好中球減少 | 好中球数が1,000/μL未満 | 好中球数が1,500/μL以上に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
上記以外の副作用 | Grade3又はGrade4 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。休薬後、改善した場合は、1段階減量して本剤の投与を再開できる。 |
P-gp阻害薬 イトラコナゾール クラリスロマイシン ラパチニブ等 [16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のP-gp阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
10%以上 | 1%以上10%未満 | 1%未満 | |
感染症及び寄生虫症 | 感染症(上気道、尿路、眼、口腔、下気道、皮膚、膣) | 敗血症、敗血症性ショック、結膜炎、副鼻腔炎、上咽頭炎、肺炎、菌血症、ウイルス感染、真菌感染(カンジダ症) | |
血液及びリンパ系障害 | 血中エリスロポエチン増加 | 網状赤血球増加、ヘモグロビン増加、白血球増加、ビタミンB12欠乏性貧血 | |
代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | 高血糖、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、低カルシウム血症、ビタミンB12減少、ビタミンB12欠乏 | 脱水、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高カリウム血症、低カリウム血症、高カルシウム血症、低アルブミン血症、低リン血症 |
精神障害 | 不眠症 | うつ病、不安、睡眠障害、易刺激性、落ち着きのなさ | |
神経系障害 | 頭痛、浮動性めまい、味覚障害(味覚不全、味覚消失、味覚減退)、傾眠、錯感覚、記憶障害、注意力障害、末梢性ニューロパチー | 失神、失神寸前の状態、嗜眠、感覚鈍麻、振戦、下肢静止不能症候群、健忘、認知障害 | |
眼障害 | 眼球乾燥症 | 眼痛、眼そう痒症、流涙増加、視力障害(霧視) | |
耳及び迷路障害 | 回転性めまい | 耳鳴 | |
心臓障害 | 心不全、心筋梗塞、不整脈(頻脈、洞性頻脈、心電図QT延長)、心房細動、動悸 | ||
血管障害 | 出血(鼻出血、点状出血、網膜出血、眼出血、歯肉出血、直腸出血、肛門出血)、ほてり、高血圧 | 高血圧クリーゼ、潮紅、低血圧 | |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 呼吸困難、咳嗽 | 労作性呼吸困難、口腔咽頭痛、鼻閉、鼻乾燥 | |
胃腸障害 | 悪心(24.5%) | 口内炎、口内乾燥、嘔吐、腹痛、消化不良、胃食道逆流性疾患、胃炎、便秘、下痢 | イレウス、口唇炎、歯周病(歯周炎)、嚥下障害、腹部膨満、鼓腸、血便、痔核 |
肝胆道系障害 | 肝機能障害(ALT増加、AST増加、血中ビリルビン増加、γ-GTP増加) | ||
皮膚及び皮下組織障害 | 脱毛症 | 発疹、皮疹、皮膚乾燥、爪の障害(爪変色、爪色素沈着、爪破損、爪床障害)、皮膚障害(皮膚色素過剰、皮膚変色、皮膚亀裂、皮膚萎縮、皮膚感作、皮膚反応) | 睫毛眉毛脱落症、そう痒症、皮膚疼痛、多汗症、寝汗 |
筋骨格系及び結合組織障害 | 筋骨格系胸痛、背部痛、四肢痛、関節痛、筋肉痛、筋力低下、筋痙縮 | 頚部痛、脊椎痛、骨痛、弾発指、筋骨格硬直、骨粗鬆症、骨減少症 | |
腎及び尿路障害 | 腎不全、血尿、排尿困難、腎機能障害(血中クレアチニン増加、急性腎障害、糸球体濾過率減少) | ||
生殖系及び乳房障害 | 女性化乳房、乳房痛(乳房圧痛)、外陰腟乾燥 | ||
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労・無力症(43.8%) | 発熱、倦怠感、浮腫(全身性浮腫、表在性浮腫(末梢性浮腫、末梢腫脹、顔面浮腫、顔面腫脹、眼窩浮腫、口唇浮腫))、粘膜の炎症 | 胸痛、非心臓性胸痛、胸部不快感、悪寒、インフルエンザ様疾患、歩行障害、全身健康状態悪化 |
その他 | 体重減少、転倒、骨折(肋骨骨折、脊椎圧迫骨折、頚椎骨折、上腕骨骨折、腰椎骨折、仙骨骨折、病的骨折) | 体重増加、ALP増加、LDH増加 |
投与量(mg) | 例数 | Cmax(ng/mL) | AUCinf(ng・h/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) |
1 | 6 | 13.78(26) | 199.7(9) | 0.967(0.467,1.98) | 50.7±10.1 |
投与量(mg) | 例数 | Cmax(ng/mL) | AUCtau(ng・h/mL) | Tmax(h) |
1 | 6 | 32.84(14) | 244.7(21) | 1.03(0.733,1.92) |
投与量(mg) | 例数 | Cmax(ng/mL) | AUCtau(ng・h/mL) | Tmax(h) |
0.5 | 5 | 8.74(25) | 133.9(22) | 1.95(1.0,4.0) |
遺伝子変異 | 投与群 | 例数 | 中央値(ヵ月)[95%信頼区間] | ハザード比*1[95%信頼区間] | |
rPFS | BRCA陽性*2 | TAL+ENZ群 | 30 | −[16.8,−] | 0.27[0.13,0.56] |
PLA+ENZ群 | 39 | 11.0[5.9,21.9] | |||
BRCA以外のHRR陽性*3 | TAL+ENZ群 | 77 | 24.6[16.5,−] | 0.72[0.46,1.14] | |
PLA+ENZ群 | 68 | 19.3[11.0,27.7] | |||
HRR陰性*4 | TAL+ENZ群 | 270 | −[33.1,−] | 0.72[0.55,0.94] | |
PLA+ENZ群 | 277 | 23.3[19.2,30.5] | |||
OS | BRCA陽性*2 | TAL+ENZ群 | 30 | 41.9[24.4,−] | 0.61[0.31,1.22] |
PLA+ENZ群 | 39 | 26.1[15.2,−] | |||
BRCA以外のHRR陽性*3 | TAL+ENZ群 | 77 | −[34.5,−] | 0.73[0.44,1.22] | |
PLA+ENZ群 | 68 | 38.2[30.2,−] | |||
HRR陰性*4 | TAL+ENZ群 | 270 | −[33.0,−] | 0.98[0.75,1.28] | |
PLA+ENZ群 | 277 | 38.7[35.0,−] |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |