医療用医薬品 : トルカプ |
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総称名 | トルカプ |
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一般名 | カピバセルチブ |
欧文一般名 | Capivasertib |
製剤名 | カピバセルチブ錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤(AKT阻害剤) |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EX27 |
KEGG DRUG |
D11371
カピバセルチブ
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トルカプ錠160mg | Truqap tablets 160mg | アストラゼネカ | 4291082F1028 | 11116.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
トルカプ錠200mg | Truqap tablets 200mg | アストラゼネカ | 4291082F2024 | 13493.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
減量レベル | 1回用量 |
通常投与量 | 400mg |
1段階減量 | 320mg |
2段階減量 | 200mg |
3段階減量 | 投与中止 |
副作用 | 程度注) | 処置 |
高血糖 | 症候性のGrade 2 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 21日以内に回復した場合、同一用量で投与を再開する。 21日を過ぎてから回復した場合、1段階減量した用量で投与を再開する。 |
Grade 3 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 21日以内に回復した場合、1段階減量した用量で投与を再開する。 21日以内に回復しなかった場合、投与を中止する。 | |
Grade 4 | 投与を中止する。 | |
下痢 | Grade 2 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 21日以内に回復した場合、同一用量又は1段階減量した用量で投与を再開する。 21日以内に回復しなかった場合、又は再発した場合、1段階減量した用量で投与を再開する。 |
Grade 3 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 21日以内に回復した場合、1段階減量した用量で投与を再開する。 21日以内に回復しなかった場合、投与を中止する。 | |
Grade 4 | 投与を中止する。 | |
発疹及びその他の皮膚障害 | Grade 2 | 持続する場合、休薬する。 再開する場合、同一用量で投与する。 |
Grade 3 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 28日以内に回復した場合、1段階減量した用量で投与を再開する。 28日以内に回復しなかった場合、投与を中止する。 Grade 3以上の忍容不能な発疹又はその他の皮膚障害が再発した場合、投与の中止を検討する。 | |
Grade 4 | 投与を中止する。 | |
上記以外の副作用 | Grade 2(忍容不能な場合) 及び Grade 3 | Grade 1以下又は忍容可能なGrade 2に回復するまで休薬する。 21日以内に回復した場合、同一用量又は1段階減量した用量で投与を再開する。 21日以内に回復しなかった場合、投与を中止する。 |
Grade 4 | 投与を中止する。 |
強いCYP3A阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン ボリコナゾール 等 [7.3、16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合には、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
グレープフルーツ含有食品 [7.3、16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
中程度のCYP3A阻害剤 ベラパミル エリスロマイシン フルコナゾール 等 [16.7.3参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強いCYP3A誘導剤 カルバマゼピン フェニトイン リファンピシン 等 [16.7.3参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝酵素を誘導するため、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [16.7.3参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝酵素を誘導するため、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
中程度のCYP3A誘導剤 モダフィニル フェノバルビタール リファブチン 等 [16.7.3参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aの代謝酵素を誘導するため、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
CYP3Aの基質となる薬剤 ミダゾラム カルバマゼピン シクロスポリン 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
MATE1、MATE2-K及びOCT2の基質となる薬剤 メトホルミン プロカインアミド 等 [16.7.3参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がMATE1、MATE2-K及びOCT2を阻害するため、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
10%以上 | 1%〜10%未満 | 1%未満 | |
感染症および寄生虫症 | 尿路感染 | ||
血液およびリンパ系障害 | 貧血 | 好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症、リンパ球減少症 | |
免疫系障害 | 過敏症 | ||
代謝および栄養障害 | 食欲減退 | ||
神経系障害 | 味覚不全、頭痛 | ||
胃腸障害 | 下痢(67.3%)、悪心(27.3%)、嘔吐、口内炎 | 消化不良 | |
皮膚および皮下組織障害 | 発疹(34.1%) | そう痒症、皮膚乾燥、薬疹 | 皮膚炎 |
腎および尿路障害 | 急性腎障害 | 腎不全、腎機能障害 | |
一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労 | 粘膜の炎症、無力症、発熱 | |
臨床検査 | 血中クレアチニン増加、グリコヘモグロビン増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、白血球数減少 | 心電図QT延長、糸球体濾過率減少 |
投与時期 | 例数 | Cmax(ng/mL) | tmax(h)a | AUC(0-12h)(ng・h/mL) | t1/2(h) |
単回投与 | 5例 | 1,062 (28%) | 1.97 (0.98,2.17) | 3,586 (22%) | 10.2 (16%) |
反復投与8日目 | 5例 | 2,094 (57%) | 2.00 (0.93,2.00) | 9,666 (44%) | − |
PIK3CA/AKT1/PTEN遺伝子変異陽性集団 289例 | ||
本剤+フルベストラント群 | プラセボ+フルベストラント群 | |
症例数(日本人症例数) | 155(19) | 134(19) |
無増悪生存期間中央値(カ月)(95%信頼区間) | 7.3(5.5,9.0) | 3.1(2.0,3.7) |
ハザード比a(95%信頼区間) | 0.50(0.38,0.65) | |
p値b | <0.001 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |