医療用医薬品 : リブテンシティ |
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| 総称名 | リブテンシティ |
|---|---|
| 一般名 | マリバビル |
| 欧文一般名 | Maribavir |
| 製剤名 | マリバビル錠 |
| 薬効分類名 | 抗サイトメガロウイルス化学療法剤 |
| 薬効分類番号 | 6250 |
| ATCコード | J05AX10 |
| KEGG DRUG |
D04859
マリバビル
|
| KEGG DGROUP |
DG01937
抗サイトメガロウイルス薬
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| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| リブテンシティ錠200mg | LIVTENCITY tablets 200mg | 武田薬品工業 | 6250055F1027 | 37536.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| ガンシクロビル(デノシン) バルガンシクロビル(バリキサ) [2.2、18.2.1参照] | 併用により、これらの薬剤の抗ウイルス作用が阻害されるおそれがある。 | 本剤は、これらの薬剤の活性化又はリン酸化に必要なウイルス由来のUL97を阻害する。 |
| リファンピシン(リファジン) セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [2.3、16.7.2参照] | 本剤とリファンピシンを併用投与したとき、本剤の単独投与時と比較して、本剤のAUCは40%、Cmaxは61%に減少した。 これらの薬剤又は食品との併用により、本剤の血漿中濃度が大きく減少し、本剤の有効性が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤又は食品は、本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導する。 |
| タクロリムス シクロスポリン エベロリムス シロリムス [16.7.2参照] | 本剤とタクロリムスを併用投与したとき、タクロリムスの単独投与時と比較して、タクロリムスのAUCは151%、Cmaxは138%に増加した。 これらの薬剤との併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が増加するおそれがあるため、これらの薬剤の血漿中濃度を頻回に(特に本剤投与開始後及び本剤投与中止後に)モニタリングし、必要に応じてこれらの薬剤の用量を調節すること。 | 本剤は、これらの薬剤の代謝及び排泄に必要なCYP3A4及びP-gpを阻害する。 |
| 強い又は中程度のCYP3A4誘導剤 フェニトイン フェノバルビタール カルバマゼピン エファビレンツ リファブチン等 [7.参照] | これらの薬剤との併用により、本剤の血漿中濃度が減少し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるため、併用は避け、代替薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の増量を考慮すること。 | これらの薬剤は、本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導する。 |
| ロスバスタチン | 併用により、ロスバスタチンの血漿中濃度が増加するおそれがあるため、ロスバスタチン関連事象(特にミオパチー及び横紋筋融解症)の発現を注意深く観察すること。 | 本剤は、ロスバスタチンの排泄に必要なBCRPを阻害する。 |
| ジゴキシン [16.7.2参照] | 本剤とジゴキシンを併用投与したとき、ジゴキシンの単独投与時と比較して、ジゴキシンのAUCは121%、Cmaxは125%に増加した。 併用により、ジゴキシンの血漿中濃度が増加するおそれがあるため、ジゴキシンの血漿中濃度をモニタリングし、必要に応じてジゴキシンの用量を減量すること。 | 本剤は、ジゴキシンの排泄に必要なP-gpを阻害する。 |
| サラゾスルファピリジン | 併用により、サラゾスルファピリジンの血漿中濃度が増加するおそれがある。 | 本剤は、サラゾスルファピリジンの排泄に必要なBCRPを阻害する。 |
| 10%以上 | 1%以上10%未満 | |
| 神経系障害 | 味覚障害 | 頭痛 |
| 胃腸障害 | 悪心、嘔吐、下痢 | 上腹部痛 |
| 全身障害 | 疲労 | 食欲不振 |
| 臨床検査 | 免疫抑制剤濃度増加、体重増加 |
| 投与量 | Cmax(μg/mL) | AUClast(h*μg/mL) | Tmax(h) | t1/2z(h) |
| 400mg | 17.4(27.4) | 92.3(35.3) | 1.25[0.500,4.00] | 5.48(32.91) |
| 投与量 | Cmax,ss(μg/mL) | Ctrough,ss(μg/mL) | AUCτ,ss(h*μg/mL) | t1/2(h) |
| 400mg BID | 29.1(40.6) | 9.89(97.8) | 221(57.1) | 8.72(55.4) |
| 併用薬 | 併用薬 投与方法 | マリバビル 投与方法注1) | 例数 | マリバビルの薬物動態パラメータの最小二乗幾何平均値の比(併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
| AUC | Cmax | ||||
| 抗真菌薬(CYP3A4/5/P-gp阻害剤)10) | |||||
| ケトコナゾール | 400mg SD | 400mg SD | 19 | 1.533 (1.444,1.628) | 1.097 (1.013,1.188) |
| 抗酸菌症薬(CYP誘導剤)11) | |||||
| リファンピシン | 600mg QD | 400mg BID | 14 | 0.398 (0.361,0.440) | 0.612 (0.523,0.717) |
| 制酸剤12) | |||||
| 水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム | 20mL SD | 100mg SD | 15 | 0.891 (0.828,0.958) | 0.837 (0.747,0.939) |
| 併用薬 | 併用薬 投与方法 | 例数 | 併用薬の薬物動態パラメータの最小二乗幾何平均値の比(マリバビル併用時/非併用時) (90%信頼区間) | |
| AUC | Cmax | |||
| 抗真菌薬(CYP2C19基質)13) | ||||
| ボリコナゾール | 200mg BID | 19 | ボリコナゾール 0.93 (0.83,1.05) | ボリコナゾール 1.00 (0.87,1.15) |
| ボリコナゾール-N-オキシド 1.04 (0.99,1.10) | ボリコナゾール-N-オキシド 1.01 (0.93,1.08) | |||
| 感冒薬(CYP2D6基質)14) | ||||
| デキストロメトルファン注2,3) | 30mg SD | 18 | デキストロルファン 0.97 (0.95,1.00) | デキストロルファン 0.94 (0.88,1.01) |
| デキストロメトルファン 0.88 (0.70,1.12) | デキストロメトルファン 0.94 (0.78,1.14) | |||
| ジギタリス配糖体製剤(P-gp基質)14) | ||||
| ジゴキシン注3) | 0.5mg SD | 18 | 1.21 (1.10,1.32) | 1.25 (1.13,1.38) |
| 免疫抑制薬(CYP3A4/P-gp基質)15) | ||||
| タクロリムス | 安定用量 | 20 | 1.51 (1.39,1.65) | 1.38 (1.20,1.57) |
| 併用薬 | 併用薬 投与方法 | 例数 | 薬物動態パラメータの最小二乗幾何平均値の比(マリバビル併用時/非併用時) (90%信頼区間) |
| CYP2C9基質16) | |||
| ワルファリン注4) | 10mg SD | 16 | S-ワルファリン AUC∞比1.01(0.95,1.07) Cmax比1.04(0.96,1.12) |
| CYP3A4基質16) | |||
| ミダゾラム注4) | 0.075mg/kg SD | 16 | ミダゾラム AUC∞比0.89(0.79,1.00) Cmax比0.82(0.70,0.96) |
| 1-ヒドロキシミダゾラム AUC∞比1.06(0.91,1.21) Cmax比0.98(0.71,1.26) | |||
| CYP1A2基質16) | |||
| カフェイン注4) | 2mg/kg SD | 15 | 尿中カフェイン代謝物注5) (投与後12時間までの尿中濃度の比) 0.86(0.80,0.92) |
| マリバビル | IAT | |
| 235例 | 117例 | |
| CMV血症の消失例数(割合) | 131例(55.7%) | 28例(23.9%) |
| 投与群間の割合の差(95%信頼区間)a) | 32.8(22.80,42.74) | |
| 未調整の投与群間の割合の差(95%信頼区間) | 31.8(21.81,41.82) | |
| P値:調整済みa) | p<0.001 | |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |