医療用医薬品 : トロデルビ |
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総称名 | トロデルビ |
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一般名 | サシツズマブ ゴビテカン(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Sacituzumab Govitecan(Genetical Recombination) |
製剤名 | サシツズマブ ゴビテカン(遺伝子組換え) |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 抗TROP-2抗体トポイソメラーゼI阻害剤複合体 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01FX17 |
KEGG DRUG |
D10985
サシツズマブゴビテカン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トロデルビ点滴静注用200mg | TRODELVY for Injection | ギリアド・サイエンシズ | 4291472D1026 | 187195円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
1回用量 | |
1段階減量 | 7.5mg/kg |
2段階減量 | 5mg/kg |
3段階減量 | 投与中止 |
好中球数 | 各サイクルの第1日目は1,500/mm3以上、第8日目は1,000/mm3以上 各サイクルの第8日目の投与予定日に1,000/mm3未満であり、1週間を超えても1,000/mm3以上に回復しない場合には、次回投与は1,500/mm3以上に回復してから再開する。 |
副作用 | 程度* | 処置 |
好中球減少症 | 以下のいずれかの場合 ・Grade 4が7日間以上継続 ・Grade 4かつ臨床的に必要 ・発熱性好中球減少症 ・投与予定日にGrade 3〜4であり、Grade 1以下に回復するまで2〜3週間の投与延期を要する | 投与基準に回復後、同一用量で又は1段階減量して再開できる。 副作用が再発した場合は、投与基準に回復後、1段階減量して再開できる。 |
投与予定日にGrade 3〜4であり、Grade 1以下に回復するまで3週間を超える投与延期を要する場合 | 投与を中止する。 | |
上記以外の血液毒性 | 投与予定日にGrade 3〜4であり、Grade 1以下に回復するまで2〜3週間の投与延期を要する場合 | Grade 1以下に回復するまで休薬し、1段階減量して再開できる。 |
投与予定日にGrade 3〜4であり、Grade 1以下に回復するまで3週間を超える投与延期を要する場合 | 投与を中止する。 | |
Infusion reaction | Grade 1〜2 | 減速又は投与中断する。 |
以下のいずれかの場合 ・Grade 4 ・Grade 2〜3かつ適切な治療にもかかわらず6時間以内に回復しないinfusion reactionが複数回認められる | 投与を中止する。 | |
上記以外の非血液毒性 | 以下のいずれかの場合 ・Grade 4 ・Grade 3かつコントロール困難な悪心、嘔吐又は下痢 ・Grade 3かつ適切な医学的管理にもかかわらず48時間を超えて持続する ・投与予定日にGrade 3であり、Grade 1以下に回復するまで2〜3週間の投与延期を要する | Grade 1以下に回復するまで休薬し、1段階減量して再開できる。 |
投与予定日にGrade 3〜4であり、Grade 1以下に回復するまで3週間を超える投与延期を要する場合 | 投与を中止する。 |
UGT1A1阻害剤 アタザナビル等 | 副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | UGT1A1阻害剤との併用により、SN-38の代謝が阻害され、SN-38の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
UGT1A1誘導剤 カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン等 | 有効性が減弱するおそれがあるので、UGT1A1誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | UGT1A1誘導剤との併用により、SN-38の代謝が誘導され、SN-38の血中濃度が低下する可能性がある。 |
10%以上 | 1%以上 10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
胃腸障害 | 悪心(62.6%)、便秘(38.1%)、嘔吐(31.3%)、腹痛、口内炎 | 上腹部痛、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、消化不良 | ||
一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労(無力症を含む)(59.5%) | 疼痛、悪寒 | ||
臨床検査 | 体重減少、血中アルカリホスファターゼ増加 | 血中乳酸脱水素酵素増加 | 活性化部分トロンボプラスチン時間延長 | |
代謝および栄養障害 | 食欲減退、低カリウム血症、低マグネシウム血症 | 高血糖、低カルシウム血症、低リン血症、脱水、低ナトリウム血症 | ||
筋骨格系および結合組織障害 | 関節痛 | |||
神経系障害 | 頭痛 | 浮動性めまい、味覚不全 | ||
精神障害 | 不眠症 | |||
腎および尿路障害 | 蛋白尿 | |||
呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 呼吸困難(労作性呼吸困難を含む)、咳嗽 | 鼻出血、鼻漏、鼻閉 | ||
皮膚および皮下組織障害 | 脱毛症(46.6%)、発疹 | そう痒症、皮膚乾燥、斑状丘疹状皮疹、皮膚色素過剰、ざ瘡様皮膚炎 | ||
血管障害 | 低血圧 |
UGT1A1*28/*28集団*1 | UGT1A1*1/*28集団*2 | UGT1A1*1/*1(野生型)集団*3 | |
Grade 3以上の好中球減少症 | 60.6% (43/71例) | 52.9% (144/272例) | 49.1% (140/285例) |
Grade 3以上の発熱性好中球減少症 | 14.1% (10/71例) | 5.9% (16/272例) | 4.6% (13/285例) |
Grade 3以上の貧血 | 15.5% (11/71例) | 7.4% (20/272例) | 8.1% (23/285例) |
Grade 3以上の下痢 | 18.3% (13/71例) | 12.5% (34/272例) | 6.7% (19/285例) |
サシツズマブ ゴビテカン(9例) | 遊離SN-38(9例) | |
tmax(h) | 3.30(3.05〜3.45) | 3.43(3.05〜8.93) |
Cmax(ng/mL) | 226,000(14) | 42.9(28) |
AUC0-168h(ng・h/mL) | 5,327,000(12) | 1,610(25) |
t1/2(h) | 19.6(24) | 19.3(16) |
ベースライン評価時に脳転移が認められなかった集団 | ITT集団 | |||
本剤群 N=235 | 医師選択治療群 N=233 | 本剤群 N=267 | 医師選択治療群 N=262 | |
PFSa) | ||||
中央値[月](95%信頼区間) | 5.6(4.3,6.3) | 1.7(1.5,2.6) | 4.8(4.1,5.8) | 1.7(1.5,2.5) |
ハザード比(95%信頼区間) | 0.41(0.32,0.52) | 0.43(0.35,0.54) | ||
P値 | <0.0001b) | <0.0001c) | ||
OS | ||||
中央値[月](95%信頼区間) | 12.1(10.7,14.0) | 6.7(5.8,7.7) | 11.8(10.5,13.8) | 6.9(5.9,7.7) |
ハザード比(95%信頼区間) | 0.48(0.38,0.59) | 0.51(0.41,0.62) | ||
P値 | <0.0001b) | <0.0001c) |
一般的名称 | サシツズマブ ゴビテカン(遺伝子組換え) |
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一般的名称(欧名) | Sacituzumab Govitecan(Genetical Recombination) |
分子式 | ゴビテカン C73H98N11O22 抗体部分 C6496H9986N1702O2016S42(タンパク部分、4本鎖) H鎖 C2215H3394N578O675S16 L鎖 C1033H1603N273O333S5 |
分子量 | ゴビテカン 1481.62 抗体部分 約148,000 サシツズマブ ゴビテカン 約159,000 |
理化学知見その他 | サシツズマブ ゴビテカンは、抗体薬物複合体であり、遺伝子組換えモノクローナル抗体の平均8個のシステイン残基に、カンプトテシン誘導体とリンカーからなるゴビテカン((3RS)-1-[(trans-4-{[(1-{(34S)-38-アミノ-34-[(4-{[({[(4S)-4,11-ジエチル-9-ヒドロキシ-3,14-ジオキソ-3,4,12,14-テトラヒドロ-1H-ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-4-イル]オキシ}カルボニル)オキシ]メチル}フェニル)カルバモイル]-28,32-ジオキソ-3,6,9,12,15,18,21,24,30-ノナオキサ-27,33-ジアザオクタトリアコンタン-1-イル}-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]カルバモイル}シクロヘキシル)メチル]-2,5-ジオキソピロリジン-3-イル基)が結合している。抗体部分は抗細胞表面糖タンパク質TROP-2モノクローナル抗体であり、その相補性決定部はマウス抗体に、その他はヒトIgG1に由来し、マウス骨髄腫細胞により産生される。タンパク質部分は、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。 |
KEGG DRUG | D10985 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |