医療用医薬品 : ゼポジア |
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総称名 | ゼポジア |
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一般名 | オザニモド塩酸塩 |
欧文一般名 | Ozanimod Hydrochloride |
製剤名 | オザニモド塩酸塩カプセル |
薬効分類名 | 潰瘍性大腸炎治療剤 スフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体調節剤 |
薬効分類番号 | 2399 |
ATCコード | L04AE02 |
KEGG DRUG |
D10967
オザニモド塩酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ゼポジアカプセルスターターパック | Zeposia capsules starter pack | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 2399019X1024 | 1759円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ゼポジアカプセル0.92mg | Zeposia capsules 0.92mg | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 2399019M1028 | 4792.8円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
生ワクチン 乾燥弱毒性麻しんワクチン 乾燥弱毒性風しんワクチン 乾燥BCG等 [2.8参照] | 生ワクチンを接種すると発症するおそれがある。本剤の投与中及び投与終了後最低3ヵ月間は接種を避けること。生ワクチンによる免疫獲得が必要な場合は、本剤投与開始1ヵ月以上前に接種すること。 | 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、生ワクチンを接種すると、病原性をあらわすおそれがある。 |
CYP2C8阻害作用を有する薬剤 クロピドグレル等 [16.7.1参照] | 本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性がある。これらの薬剤と併用する際には注意すること。 | 本剤の活性代謝物の代謝が阻害され血中濃度が上昇する。 |
CYP2C8誘導作用を有する薬剤 リファンピシン等 [16.7.1参照] | 本剤の活性代謝物の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤と併用しないことが望ましい。 | 本剤の活性代謝物の代謝が促進され血中濃度が低下する。 |
MAO阻害剤 セレギリン等 | 本剤の活性代謝物の血中濃度が変動するおそれがある。これらの薬剤と併用しないことが望ましい。 | 本剤の活性代謝物の生成が阻害され血中濃度が低下する、又は本剤の活性代謝物の代謝が阻害され血中濃度が上昇する。 |
QT延長作用のある薬剤 クラスIa抗不整脈剤 キニジン プロカインアミド等 クラスIII抗不整脈剤 アミオダロン ソタロール等 [9.1.1、11.1.5参照] | 心拍数の減少により、Torsades de pointes等の重篤な不整脈を生じるおそれがある。本剤の投与開始時に、これらの薬剤と併用しないことが望ましい。 | 本剤の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。 |
心拍数を低下させる可能性のある薬剤 ジゴキシン等 [9.1.1、11.1.5参照] | 心拍数の減少により、徐脈や心ブロックが発現する可能性がある。本剤の投与開始時に、これらの薬剤と併用しないことが望ましい。 | 心拍数減少に対して潜在的な相加作用がある。 |
β遮断剤 プロプラノロール等 カルシウムチャネル拮抗剤 ジルチアゼム等 [9.1.1、11.1.5、16.7.4、16.7.5参照] | 心拍数の減少により、徐脈や心ブロックが発現する可能性がある。本剤の投与開始時に、これらの薬剤と併用する際には注意すること。なお、本剤の投与開始時に、β遮断剤とカルシウムチャネル拮抗剤との3剤併用はしないことが望ましい。 | 心拍数減少に対して潜在的な相加作用がある。 |
不活化ワクチン | 本剤の投与中及び投与終了後3ヵ月間はワクチン接種の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、ワクチン接種の効果が減弱する可能性がある。 |
1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
感染症および寄生虫症 | 上咽頭炎 | ||
免疫系障害 | 過敏症(発疹、蕁麻疹を含む) | ||
神経系障害 | 頭痛 | ||
血管障害 | 高血圧 | ||
一般・全身障害および投与部位の状態 | 末梢性浮腫 | ||
臨床検査 | γ-GTP増加、ALT増加 | 努力呼気量減少、努力肺活量減少 |
測定対象 | 時点 | オザニモド投与量 | 薬物動態パラメータ | ||
Cmax(pg/mL) | Tmax(h) | AUC(0-24h)(pg・h/mL) | |||
オザニモド | 投与1日目 | 0.23mg(N=33) | 39.0±10.1 | 12.0[6.03-16.0]※ | 592±163 |
CC112273 | 投与1日目 | 0.23mg(N=33) | 102±17.8 | 16.0[8.00-24.0]※ | 1555±306 |
測定対象 | 時点 | オザニモド投与量 | 薬物動態パラメータ | ||
Cmax(pg/mL) | Tmax(h) | AUC(TAU)(pg・h/mL) | |||
オザニモド | 投与28日目 | 0.46mg(N=11) | 126±22.0 | 10.0[6.00-14.0]※ | 2290±450 |
0.92mg(N=10) | 300±81.5 | 9.00[0.00-14.0]※ | 5587±1405 | ||
1.84mg(N=12) | 599±115 | 8.00[6.00-14.0]※ | 11212±2471 | ||
CC112273 | 投与28日目 | 0.46mg(N=11) | 1972±626 | 10.0[8.00-14.0]※ | 42137±13123 |
0.92mg(N=10) | 4108±1196 | 10.0[0.00-16.0]※ | 86856±24446 | ||
1.84mg(N=12) | 7998±1760 | 10.1[8.00-24.0]※ | 167850±37765 |
測定対象 | 薬物動態パラメータの幾何平均比[90%信頼区間] 末期腎不全被験者/腎機能正常被験者 | |
Cmax | AUC(TAU) | |
オザニモド | 0.922[0.682-1.247] | 1.270[0.951-1.696] |
CC112273 | 0.781[0.666-0.917] | 0.766[0.606-0.969] |
肝機能障害の程度 | 測定対象 | 薬物動態パラメータの幾何平均比[90%信頼区間] 肝機能障害被験者/肝機能正常被験者 | |
総Cmax 非結合形Cmax | 総AUC(LAST) 非結合形AUC(LAST) | ||
軽度肝機能障害被験者 (Child-Pugh分類A、スコア5〜6) | オザニモド | 1.6338[0.9660-2.7633] 1.8648[1.0375-3.3519] | 1.5993[0.7704-3.3197] 1.8253[0.8197-4.0646] |
CC112273 | 1.3163[0.8703-1.9908] 1.4745[0.8715-2.4947] | 1.9767[1.0240-3.8155] 2.2143[1.0661-4.5988] | |
CC1084037 | 1.3085[0.8819-1.9414] 1.4526[0.9038-2.3345] | 2.0695[0.8946-4.7872] 2.2974[0.9324-5.6610] | |
中等度肝機能障害被験者 (Child-Pugh分類B、スコア7〜9) | オザニモド | 1.3569[0.8252-2.2310] 1.6891[0.9572-2.9809] | 1.1718[0.5799-2.3679] 1.4587[0.6828-3.1164] |
CC112273 | 0.9222[0.6338-1.3417] 1.3371[0.8478-2.1088] | 1.3769[0.8782-2.1586] 1.9964[1.1955-3.3337] | |
CC1084037 | 1.0321[0.7374-1.4447] 1.3577[0.9420-1.9568] | 1.6144[0.9823-2.6534] 2.1236[1.1815-3.8170] |
併用薬 | 併用薬投与量 | オザニモド投与量 | 測定対象 | 薬物動態パラメータの幾何平均比 [90%信頼区間] 併用/非併用 | |
Cmax | AUC(LAST)又はAUC(INF) | ||||
シクロスポリン (P-gp/BCRP阻害薬) | 600mg 単回 | 0.46mg 単回 | オザニモド | 1.008 [0.881-1.153] | 1.193 [0.997-1.427] |
CC112273 | 0.865 [0.746-1.003] | 1.020 [0.850-1.223] | |||
CC1084037 | 0.992 [0.865-1.139] | 1.109 [0.714-1.724] | |||
ゲムフィブロジル(国内未承認) (CYP2C8阻害薬) | 600mg 1日2回 | 0.46mg 単回 | オザニモド | 1.083 [0.9455-1.2402] | 0.972 [0.8499-1.1110] |
CC112273 | 1.265 [1.0782-1.4830] | 1.470 [1.1083-1.9502] | |||
CC1084037 | 1.353 [1.1368-1.6096] | 1.687 [1.2545-2.2697] | |||
イトラコナゾール (CYP3A/P-gp阻害薬) | 200mg 1日1回 | 0.92mg 単回 | オザニモド | 1.026 [0.8984-1.1719] | 1.125 [0.9702-1.3048] |
CC112273 | 0.786 [0.6942-0.8889] | 0.945 [0.8112-1.1016] | |||
CC1084037 | 0.775 [0.6649-0.9041] | 0.883 [0.7547-1.0322] | |||
リファンピシン (CYP3A/2C8誘導薬) | 600mg 1日1回 | 0.92mg 単回 | オザニモド | 0.789 [0.6759-0.9199] | 0.758 [0.6409-0.8970] |
CC112273 | 0.868 [0.7467-1.0093] | 0.402 [0.3193-0.5057] | |||
CC1084037 | 0.848 [0.7201-0.9981] | 0.446 [0.3456-0.5767] |
併用薬 | 併用薬投与量 | オザニモド投与量 | 薬物動態パラメータの幾何平均比 [90%信頼区間] 併用/非併用 | |
Cmax | AUC(INF) | |||
エチニルエストラジオール (経口避妊薬) | 35μg 単回 | 0.92mg 1日1回 | 0.999 [0.937-1.065] | 0.948 [0.917-0.981] |
ノルエチステロン (経口避妊薬) | 1mg 単回 | 0.92mg 1日1回 | 0.924 [0.839-1.017] | 0.922 [0.873-0.974] |
オザニモド0.46mg群 | オザニモド0.92mg群 | プラセボ群 | |
投与12週時点の臨床的改善率 | 52.9%(36/68例) | 61.5%(40/65例) | 32.3%(21/65例) |
プラセボ群との差[95%信頼区間]、p値ab | 20.6[4.4,36.7]%、0.0158 | 30.1[14.0,46.2]%、0.0006 | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |