医療用医薬品 : カムザイオス |
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総称名 | カムザイオス |
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一般名 | マバカムテン |
欧文一般名 | Mavacamten |
製剤名 | マバカムテンカプセル |
薬効分類名 | 肥大型心筋症治療剤 選択的心筋ミオシン阻害剤 |
薬効分類番号 | 2190 |
ATCコード | C01EB24 |
KEGG DRUG |
D12265
マバカムテン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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カムザイオスカプセル1mg | Camzyos capsules | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 2190047M1023 | 7204円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
カムザイオスカプセル2.5mg | Camzyos capsules | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 2190047M2020 | 7264.8円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
カムザイオスカプセル5mg | Camzyos capsules | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 2190047M3026 | 7410.5円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
段階 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
投与量 | 1mg | 2.5mg | 5mg | 10mg | 15mg |
心エコー検査 | 投与量の調節 | |
投与開始4週間後 | バルサルバLVOT圧較差が20mmHg未満かつLVEFが50%以上 | 1段階減量 |
バルサルバLVOT圧較差が20mmHg以上かつLVEFが50%以上 | 維持 | |
投与開始12週間以降 | バルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上かつLVEFが55%以上 | 1段階増量 |
バルサルバLVOT圧較差にかかわらず、LVEFが50%以上、55%未満 | 維持 | |
バルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上 |
休薬基準 | LVEFが50%未満の場合、LVEFが50%以上に回復するまで少なくとも4週間休薬する。 LVEFが50%以上に回復した後、休薬時より1段階減量して投与を再開する。ただし、1mg投与中に休薬した場合は1mgで投与を再開する。 投与再開から4週間後及び12週間後にLVEFを確認する。 |
中止基準 | 1mg投与中にLVEFが50%未満により休薬し、1mgでの投与再開から4週間後にLVEFが50%未満になった場合、投与を中止する。 |
イトラコナゾール (イトリゾール) クラリスロマイシン含有製剤 (クラリス、クラリシッド、ボノサップ、ラベキュア) ボリコナゾール (ブイフェンド) ポサコナゾール (ノクサフィル) リトナビル含有製剤 (カレトラ、ノービア、パキロビッド) コビシスタット含有製剤 (シムツーザ、ゲンボイヤ、プレジコビックス) セリチニブ (ジカディア) エンシトレルビル フマル酸 (ゾコーバ) ロナファルニブ (ゾキンヴィ) ジョサマイシン (ジョサマイ) ミフェプリストン・ミソプロストール (メフィーゴ) [2.3参照] | 本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を強力に阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強い又は中程度のCYP2C19阻害剤 フルコナゾール フルボキサミン チクロピジン等 [7.6、8.2参照] | 本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
弱いCYP2C19阻害剤 オメプラゾール等 [8.2、16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。 | これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
中程度又は弱いCYP3A4阻害剤 ベラパミル ジルチアゼム エリスロマイシン グレープフルーツジュース等 [7.6、8.2、16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強い又は中程度のCYP2C19誘導剤 アパルタミド等 [7.7、8.2参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがある。 本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
強い、中程度又は弱いCYP3A4誘導剤 リファンピシン カルバマゼピン フェニトイン ダブラフェニブ エンザルタミド ミトタン セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 [7.7、8.2参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがある。 本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
β遮断薬 ビソプロロール メトプロロール等 非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬 ベラパミル ジルチアゼム | これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。特に本剤とβ遮断薬及び非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬との併用の場合には注意すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 | 相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
クラスIA抗不整脈薬 ジソピラミド シベンゾリン等 | これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 | 相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
1〜3%未満 | |
神経系障害 | 浮動性めまい、頭痛 |
一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労、末梢性浮腫 |
心臓障害 | 心房細動、動悸 |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 労作性呼吸困難、呼吸困難 |
筋骨格系および結合組織障害 | 筋力低下 |
臨床検査 | 駆出率減少 |
投与量(例数) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUC(INF)(ng・h/mL) | T1/2(h) |
5mg (4例) | 141.3(15.5) | 1.50(1.00,2.00) | 6277(28.7) | 216.3(28.6) |
15mg (8例) | 289.0(19.8) | 1.00(0.50,4.00) | 15410(27.4) | 216.3(23.9) |
25mg (8例) | 504.0(18.3) | 1.50(0.50,3.00) | 17370(34.0) | 141.4(43.1) |
投与量(例数) | 日 | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUC(TAU)(ng・h/mL) | T1/2(h) |
1mg 1日2回 (10例) | 1 | 29.00(58.01) | 1.00(0.50,3.00) | 81.10(30.96) | 9.69(41.26) |
28 | 76.02(31.66) | 0.50(0.50,1.50) | 577.43(40.45) | 18.93(78.77) | |
3mg 1日2回 (10例) | 1 | 52.85(62.76) | 1.00(0.50,2.00) | 176.62(42.91) | 7.01(64.83) |
28 | 159.08(50.54) | 1.75(0.50,8.00) | 1387.28(57.77) | 42.62(230.26) | |
12.5mg 1日1回 (10例) | 1 | 208.05(27.06) | 1.54(1.50,3.00) | 1194.67(30.80) | 24.83(35.05) |
28 | 411.97(39.68) | 2.00(0.50,24.00) | 6184.49(44.66) | 45.36(48.32) | |
18.5mg 1日1回 (10例) | 1 | 362.16(31.19) | 1.50(0.50,3.00) | 2220.42(25.84) | 16.84(66.25) |
28 | 943.51(27.77) | 2.00(0.50,4.00) | 15818.53(41.83) | 78.88(63.05) |
併用薬 | 併用薬投与量 | マバカムテン投与量注) | 幾何平均比(90%信頼区間) 併用/非併用 | |
Cmax | AUC(INF) | |||
ミダゾラム (CYP3A4基質) | 5mg単回 | 25mg 1日1回2日間投与後、15mg 1日1回 | 0.93(0.77,1.13) | 0.87(0.68,1.10) |
エチニルエストラジオール (CYP3A4基質) | 35μg単回 | 25mg 1日1回2日間投与後、15mg 1日1回 | 1.05(0.945,1.16) | 1.20(1.08,1.33) |
ノルエチンドロン (CYP3A4基質) | 1mg単回 | 25mg 1日1回2日間投与後、15mg 1日1回 | 1.14(0.979,1.33) | 1.12(1.01,1.24) |
全体(N=38) | |
ベースライン値(mmHg) 平均値[標準偏差](例数) | 85.1[29.24](38) |
投与30週後の測定値(mmHg) 平均値[標準偏差](例数) | 28.4[26.46](35) |
ベースラインからの変化量(mmHg) 平均値[標準偏差](95%信頼区間) | −60.7[31.56] (−71.54,−49.86) |
本剤群 (N=123) | プラセボ群 (N=128) | プラセボとの差 (95%信頼区間) | |
主要評価項目 | |||
臨床的奏効aを達成した割合%(例数) | 36.6 (45) | 17.2 (22) | 19.4 (8.67,30.13) p=0.0005b |
pVO2の1.5mL/kg/min以上の増加かつNYHA心機能分類のI度以上の改善,%(例数) | 33.3 (41) | 14.1 (18) | − |
pVO2の3.0mL/kg/min以上の増加かつNYHA心機能分類の悪化なし,%(例数) | 23.6 (29) | 10.9 (14) | |
副次評価項目 | |||
ベースラインから投与30週後までのpVO2変化量(mL/kg/min) 平均値[標準偏差] | 1.40 [3.12] | −0.05 [3.02] | 1.35 (0.58,2.12)c |
ベースラインから投与30週後までの運動負荷後LVOT圧較差変化量(mmHg) 平均値[標準偏差] | −47.2 [40.31] | −10.4 [29.59] | −35.6 (−43.15,−28.06)c |
本剤群 (N=56) | プラセボ群 (N=56) | プラセボとの差 (95%信頼区間)b | |
主要評価項目a,%(例数) | 17.9 (10) | 76.8 (43) | 58.9 (43.99,73.87) p<0.0001c |
投与16週後までにSRT実施が決定された患者の割合%(例数) | 3.6 (2) | 3.6 (2) | − |
投与16週後時点においてACCF/AHAガイドラインのSRTの適応となる基準に該当した患者の割合%(例数) | 14.3 (8) | 69.6 (39) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |