医療用医薬品 : イブトロジー |
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| 総称名 | イブトロジー |
|---|---|
| 一般名 | タレトレクチニブアジピン酸塩 |
| 欧文一般名 | Taletrectinib Adipate |
| 製剤名 | タレトレクチニブアジピン酸塩カプセル |
| 薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 チロシンキナーゼ阻害剤 |
| 薬効分類番号 | 4291 |
| KEGG DRUG |
D12364
タレトレクチニブアジピン酸塩
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| イブトロジーカプセル200mg | IBTROZI Capsules 200mg | 日本化薬 | 42910H9M1029 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| 減量レベル | 投与量 |
| 通常投与量 | 600mg1日1回 |
| 1段階減量 | 400mg1日1回 |
| 2段階減量 | 200mg1日1回 |
| 中止 | 200mg1日1回で忍容不能な場合、投与を中止する。 |
| 副作用 | Grade注1) | 処置 |
| 肝機能障害 [11.1.1参照] | Grade 3のAST増加又はALT増加 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・6週間以内に回復した場合は減量して投与を再開できる。 ・6週間以内に回復しない場合は投与を中止する。 |
| Grade 4のAST増加又はALT増加 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・6週間以内に回復した場合は減量して投与を再開できる。 ・6週間以内に回復しない場合は投与を中止する。 ・再発した場合は投与を中止する。 | |
| AST又はALTが基準値上限の3倍以上、かつ、血清総ビリルビンが基準値上限の2倍以上 | 投与を中止する。 | |
| 間質性肺疾患 [11.1.2参照] | Grade 1 | ベースラインに回復するまで休薬する。 ・6週間以内に回復した場合は同じ用量で投与を再開できる。 ・6週間以内に回復しない場合は投与を中止する。 ・再発した場合は投与を中止する。 |
| Grade 2〜4 | 投与を中止する。 | |
| QT間隔延長 [11.1.3参照] | Grade 2 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・同じ用量で投与を再開できる。 |
| Grade 3 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・減量して投与を再開できる。 | |
| Grade 4 | 投与を中止する。 | |
| 上記以外の副作用 | Grade 3 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・同じ用量又は減量して投与を再開できる。 ・Grade 3以上の再発が認められた場合は減量して投与を再開又は投与を中止する。 |
| Grade 4 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。 ・患者の状態により、減量して投与を再開又は投与を中止する。 ・再発した場合は投与を中止する。 |
| 強い又は中程度のCYP3A阻害剤 イトラコナゾール エリスロマイシン フルコナゾール等 グレープフルーツジュース [16.7.1、16.7.4参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、やむを得ず併用する場合には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| CYP3A誘導剤 リファンピシン フェニトイン カルバマゼピン等 [16.7.2、16.7.4参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| プロトンポンプ阻害剤 オメプラゾール ランソプラゾール ラベプラゾールナトリウム等 H2受容体拮抗剤 ファモチジン シメチジン等 [16.7.3参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。 | これらの薬剤による胃内pHの上昇により本剤の吸収が低下し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| 制酸剤 炭酸カルシウム 水酸化マグネシウム 水酸化アルミニウム等 | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、本剤との投与間隔を2時間以上あけて投与すること。 | これらの薬剤による胃内pHの上昇により本剤の吸収が低下し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP1A2の基質となる薬剤 カフェイン テオフィリン チザニジン等 [16.7.4参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP1A2誘導作用を有するため、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP2D6の基質となる薬剤 デキストロメトルファン イミプラミン アミトリプチリン等 [16.7.4参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がCYP2D6阻害作用を有するため、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| BCRPの基質となる薬剤 ロスバスタチン サラゾスルファピリジン イマチニブ等 [16.7.4参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がBCRP阻害作用を有するため、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| MATE1及びMATE2-Kの基質となる薬剤 メトホルミン プロカインアミド シメチジン等 [16.7.4参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がMATE1及びMATE2-K阻害作用を有するため、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 クラリスロマイシン ハロペリドール メサドン等 [8.3、9.1.2、11.1.3参照] | QT間隔延長作用を増強するおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察すること。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがある。 |
| 10%以上 | 1〜10%未満 | 1%未満 | |
| 胃腸障害 | 下痢(60.8%)、悪心(44.4%)、嘔吐(41.9%)、便秘、腹痛 | 胃食道逆流性疾患、消化不良、腹部膨満、口内乾燥、鼓腸、胃腸障害、口内炎、嚥下障害 | 胃炎、消化管運動障害 |
| 代謝及び栄養障害 | 食欲減退、高コレステロール血症、高尿酸血症、高トリグリセリド血症 | 低アルブミン血症、低カリウム血症、高脂血症、高血糖、低カルシウム血症、低ナトリウム血症 | |
| 神経系障害 | 末梢性ニューロパチー、味覚異常、めまい | 頭痛 | 注意力障害、神経毒性 |
| 皮膚及び皮下組織障害 | 発疹 | そう痒症、皮膚乾燥、色素沈着障害、皮膚色素過剰、ざ瘡様皮膚炎、皮膚疼痛、光線過敏性反応、脱毛症、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚炎 | 爪の障害、多汗症、皮膚剥脱、皮膚亀裂、薬疹、斑状出血、紅斑、蕁麻疹 |
| 血液及びリンパ系障害 | 貧血(32.2%)、好中球数減少、白血球数減少 | リンパ球数減少、血小板数減少、白血球数増加、血小板数増加、好中球数増加 | |
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋肉痛、関節痛、筋力低下、四肢痛、背部痛 | 筋骨格硬直 | |
| 心臓障害 | 徐脈、上室性期外収縮、洞性頻脈 | 心房頻脈、第一度房室ブロック、洞性不整脈、動悸、心室性期外収縮 | |
| 腎臓及び尿路障害 | 血中クレアチニン増加、蛋白尿 | 血尿、尿中蛋白陽性、血中尿素増加、尿中白血球陽性、アルブミン尿 | 排尿困難 |
| 肝胆道系障害 | AST増加(69.6%)、ALT増加(66.6%)、血中ビリルビン増加、γ-GTP上昇 | 血中ALP増加、血中LDH増加 | 胆嚢炎、肝損傷 |
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 咳嗽、呼吸困難 | 発声障害、口腔咽頭不快感、喀血、しゃっくり、胸水、喘鳴 | |
| 眼障害 | 霧視 | 白内障、眼球乾燥症 | |
| 感染症及び寄生虫症 | 尿路感染、肺炎 | 上気道感染、咽頭炎 | |
| 血管障害 | 高血圧、低血圧 | ||
| 精神障害 | 不眠症 | ||
| 耳及び迷路障害 | 耳鳴 | ||
| その他 | 疲労、血中CPK増加 | 体重減少、浮腫、倦怠感、体重増加、発熱、疼痛、胸部不快感 | 腋窩痛、胸痛、インフルエンザ様疾患、非心臓性胸痛 |
| 投与量 | Cmax(ng/mL) | AUCtau(ng・h/mL) | Tmax(h) | |
| 400mg注2) | 1日目(n=6) | 274±63.1 | 3190±600 | 3.48 (2.15,5.05) |
| 15日目(n=6) | 481±113 | 9000±2310 | 3.48 (2.02,5.00) | |
| 600mg | 1日目(n=6) | 234±114 | 2900±1390 | 2.89 (1.93,8.00) |
| 15日目(n=6) | 668±105 | 13100±2870 | 5.93 (3.88,8.00) |
| ROS1 TKI未治療群 | ROS1 TKI既治療群注5) | |
| 奏効率 (95%信頼区間) | 85.2%(46/54例) (72.9,93.4) | 61.7%(29/47例) (46.4,75.5) |
| ROS1 TKI未治療群 | ROS1 TKI既治療群 | |
| 奏効率 (95%信頼区間) | 90.0%(54/60例) (79.5,96.2) | 50.0%(22/44例) (34.6,65.4) |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |