医療用医薬品 : ボラニゴ |
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| 総称名 | ボラニゴ |
|---|---|
| 一般名 | ボラシデニブ クエン酸水和物 |
| 欧文一般名 | Vorasidenib Citric Acid Hydrate |
| 製剤名 | ボラシデニブ クエン酸水和物 |
| 薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 |
| 薬効分類番号 | 4299 |
| KEGG DRUG |
D11835
ボラシデニブクエン酸塩水和物
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ボラニゴ錠10mg | Voranigo Tablets | 日本セルヴィエ | 42910J1F1028 | 劇薬, 処方箋医薬品注) | |
| ボラニゴ錠40mg | Voranigo Tablets | 日本セルヴィエ | 42910J1F2024 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| 副作用 | 程度* | 処置 |
| 肝機能障害 | ALT又はASTが基準値上限(ULN)の3倍超5倍以下、かつ総ビリルビン値がULNの2倍以下 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、28日以内に回復した場合には、同一用量で、28日以内に回復しなかった場合は、回復後に1段階減量して再開できる。 再発した場合は、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後に1段階減量して再開できる。 |
| ALT又はASTがULNの5倍超20倍以下、かつ総ビリルビン値がULNの2倍以下 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、28日以内に回復した場合には、1段階減量して再開できる。なお、28日以内に回復しなかった場合には、投与を中止する。 再発した場合は、投与を中止する。 | |
| ALT又はASTがULNの3倍超20倍以下、かつ総ビリルビン値がULNの2倍超 ALT又はASTがULNの20倍超 | 投与を中止する。 | |
| 上記以外の副作用 | Grade 3 | Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後に1段階減量して再開できる。 再発した場合は、投与を中止する。 |
| Grade 4 | 投与を中止する。 |
| 用量調節段階 | 投与量(1日1回) | |
| 成人及び体重40kg以上の小児 | 体重40kg未満の小児 | |
| 通常投与量 | 40mg | 20mg |
| 1段階減量 | 20mg | 10mg |
| 2段階減量 | 10mg | 投与中止 |
| 3段階減量 | 投与中止 | − |
| CYP1A2阻害剤 シプロフロキサシン、ベムラフェニブ、メキシレチン等 [16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤がCYP1A2を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| CYP1A2誘導剤 フェニトイン、リファンピシン、カルバマゼピン等 [16.7.2参照] | 本剤の有効性が減弱されるおそれがあるため、CYP1A2誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤がCYP1A2を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| タバコ(喫煙) | 本剤の有効性が減弱されるおそれがある。 | 喫煙によるCYP1A2の誘導により、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP3Aの基質となる薬剤 ミダゾラム、デキサメタゾン、経口避妊薬(デソゲストレル・エチニルエストラジオール、ノルエチステロン・エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)等 [9.4.1、16.7.2参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP2B6の基質となる薬剤 シクロホスファミド、エファビレンツ、メサドン等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2B6を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP2C8の基質となる薬剤 レパグリニド、パクリタキセル、モンテルカスト等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2C8を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP2C9の基質となる薬剤 ワルファリン、フルルビプロフェン、フェニトイン等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2C9を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| CYP2C19の基質となる薬剤 イホスファミド、タモキシフェンクエン酸塩、オメプラゾール等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2C19を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| BCRPの基質となる薬剤 ロスバスタチン、サラゾスルファピリジン、リバーロキサバン等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がBCRPを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| 10%以上 | 5〜10%未満 | 1〜5%未満 | |
| 胃腸障害 | 悪心、下痢 | 便秘、腹痛 | 嘔吐、鼓腸、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、上腹部痛、消化不良、おくび、胃炎 |
| 一般・全身障害 | 疲労 | 無力症 | |
| 神経系障害 | 頭痛、浮動性めまい | 注意力障害、痙攣発作 | |
| 代謝および栄養障害 | 食欲減退 | 低リン血症、高血糖、高カリウム血症 | |
| 臨床検査 | 血中乳酸脱水素酵素増加、血中尿素増加、血小板数減少 | ||
| 精神障害 | 不眠症、不安、錯乱状態 | ||
| 筋骨格系および結合組織障害 | 筋肉痛、背部痛 | ||
| 皮膚および皮下組織障害 | 脱毛症、多汗症、寝汗 | ||
| 呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 呼吸困難 | ||
| 血管障害 | 高血圧 | ||
| 血液およびリンパ系障害 | 貧血 |
| Cmax(ng/mL) | AUC(hr*ng/mL) | tmax(hr) | t1/2(hr) | |
| 日本人 (15例) | 66.65 (48.78) | 3311.73 (60.50) | 2.00 (1.00,6.00) | 184.96 (40.60) |
| 外国人 (11例) | 68.29 (54.88) | 3193.13 (78.79) | 2.00 (0.50,3.00) | 212.10 (79.13) |
| 本剤群 (168例) | プラセボ群 (163例) | |
| イベント例数(%) | 47(28) | 88(54) |
| 中央値[月] (95%信頼区間) | 27.7(17.0,NE) | 11.1(11.0,13.7) |
| ハザード比注7) (95%信頼区間) | 0.39(0.27,0.56)注8) | |
| P値注9) | <0.0001 | |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/11/19 版 |