17.1.1 国際共同第III相試験[NSC3004試験(PALOMA-3試験)]
オシメルチニブ及び白金系抗悪性腫瘍剤による治療後に増悪した
注1)EGFR遺伝子変異陽性
注2)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者418例(日本人56例含む)を対象に、アミバンタマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注3)とラゼルチニブ
注4)の併用投与(Ami-IV/Laz群)に対する本剤
注5)とラゼルチニブ
注4)の併用投与(Ami-SC/Laz群)の非劣性を確認するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である第2サイクル第1日目投与前のアミバンタマブ(遺伝子組換え)の濃度及び第2サイクルの第1日目投与後から第15日目投与直前までのアミバンタマブ(遺伝子組換え)のAUCの幾何平均値の比は、それぞれ1.145(90%信頼区間:1.040,1.261)及び1.032(90%信頼区間:0.976,1.090)であり、信頼区間の下限が非劣性マージンである0.8を上回り、Ami-SC/Laz群のAmi-IV/Laz群に対する非劣性が示された。副次評価項目である医師判定による奏効率はAmi-SC/Laz群30.1%、Ami-IV/Laz群32.5%、相対リスク0.92(95%信頼区間:0.70,1.23)であった(2024年1月3日カットオフ)。
5)注1)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対して、オシメルチニブ(若しくは各国又は地域で承認されているEGFRチロシンキナーゼ阻害剤)及び化学療法を受け、当該治療中又は治療後に疾患進行が認められた患者が対象とされた。周術期治療終了後6カ月以内に疾患進行が認められた場合には、当該治療を治療歴の1つとみなすこととされた。
注2)各国又は地域の認定検査機関における腫瘍組織検体又は血液検体を用いた検査により、EGFR遺伝子のエクソン19欠失変異又はエクソン21 L858R変異が確認された患者が組み入れられた。
注3)4週間を1サイクルとし、体重別にアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で点滴静注した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に700mg、8日目、15日目、22日目に1,050mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に1,050mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,050mg、8日目、15日目、22日目に1,400mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に1,400mg
注4)240mgを1日1回経口投与した。
注5)4週間を1サイクルとし、体重別にアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目、8日目、15日目、22日目に1,600mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に1,600mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目、8日目、15日目、22日目に2,240mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に2,240mg
Ami-SC/Laz群206例(日本人26例含む)中194例(94.2%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹107例(51.9%)、爪囲炎102例(49.5%)、低アルブミン血症79例(38.3%)、ざ瘡様皮膚炎62例(30.1%)、口内炎58例(28.2%)、末梢性浮腫47例(22.8%)等であった。
17.1.2 国際共同第II相試験[NSC2002試験(PALOMA-2)/コホート2]
化学療法歴のない
EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性
注1)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
注2)患者を対象に、本剤
注3)、カルボプラチン
注4)及びペメトレキセドナトリウム
注5)の併用投与の有効性、安全性及び薬物動態を検討する非盲検非対照試験を実施した。有効性解析対象集団24例(日本人2例を含む)において、主要評価項目である医師判定による奏効率は62.5%(95%信頼区間:40.6%、81.2%)であった(2024年3月6日カットオフ)。
6)注1)各国又は地域の認定検査機関における腫瘍組織検体又は血液検体を用いた検査により、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性であることが確認された患者が対象とされた。
注2)非扁平上皮癌を有することが組織学的又は細胞学的に確認された患者が組み入れられた。
注3)3週間を1サイクルとし、体重別にアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に1,600mg、1サイクル目の8日目、15日目に2,400mg、2サイクル目以降は1日目に2,400mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に2,240mg、1サイクル目の8日目、15日目に3,360mg、2サイクル目以降は1日目に3,360mg
注4)AUC 5mg・min/mL相当量を3週間間隔で4回点滴静注した。
注5)500mg/m2を3週間間隔で点滴静注した。
安全性解析対象集団65例(日本人7例含む)中62例(95.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹36例(55.4%)、爪囲炎27例(41.5%)、口内炎26例(40.0%)、ざ瘡様皮膚炎25例(38.5%)、低アルブミン血症17例(26.2%)等であった。[
5.2参照]
17.1.3 国際共同第II相試験[NSC2002試験(PALOMA-2試験)/海外コホート1及び6]
化学療法歴のない
EGFR遺伝子変異陽性
注1)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象に、本剤
注2)とラゼルチニブ
注3)の併用投与の有効性、安全性及び薬物動態を検討する非盲検非対照試験を実施した。有効性解析対象集団113例において、主要評価項目である医師判定による奏効率は66.4%(95%信頼区間:56.9%、75.0%)であった(2024年1月6日カットオフ)。
6)注1)各国又は地域の認定検査機関における腫瘍組織検体又は血液検体を用いた検査により、EGFR遺伝子のエクソン19欠失変異又はエクソン21 L858R変異が確認された患者が組み入れられた。
注2)4週間を1サイクルとし、体重別にアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目、8日目、15日目、22日目に1,600mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に1,600mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目、8日目、15日目、22日目に2,240mg、2サイクル目以降は1日目、15日目に2,240mg
注3)240mgを1日1回経口投与した。
安全性解析集団125例中125例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹86例(68.8%)、爪囲炎74例(59.2%)、口内炎57例(45.6%)、低アルブミン血症54例(43.2%)、ざ瘡様皮膚炎45例(36.0%)、ALT増加40例(32.0%)、末梢性浮腫36例(28.8%)、AST増加35例(28.0%)、そう痒症34例(27.2%)、皮膚乾燥25例(20.0%)等であった。(外国人データ)
17.1.4 国際共同第II相試験[NSC2002試験(PALOMA-2試験)/コホート3b]
オシメルチニブ単独投与による治療後に増悪した
注1)EGFR遺伝子変異陽性
注2)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
注3)患者を対象に、本剤
注4)、カルボプラチン
注5)及びペメトレキセドナトリウム
注6)の併用投与の有効性、安全性及び薬物動態を検討する非盲検非対照試験を実施した。
注1)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する一次治療又は他のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤による一次治療後の二次治療としてオシメルチニブが単独投与され、投与期間中又は投与終了後に疾患進行が認められた患者が対象とされた。非小細胞肺癌に対する周術期治療を受けた場合には、周術期治療の最終投与から12カ月以降に再発し、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する一次又は二次治療としてオシメルチニブが単独投与され、投与期間中又は投与終了後に疾患進行が認められた患者が対象とされた。
注2)各国又は地域の認定検査機関における腫瘍組織検体又は血液検体を用いた検査により、EGFR遺伝子のエクソン19欠失変異又はエクソン21 L858R変異が確認された患者が組み入れられた。
注3)非扁平上皮癌を有することが組織学的又は細胞学的に確認された患者が組み入れられた。
注4)3週間を1サイクルとし、体重別にアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に1,600mg、1サイクル目の8日目、15日目に2,400mg、2サイクル目以降は1日目に2,400mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に2,240mg、1サイクル目の8日目、15日目に3,360mg、2サイクル目以降は1日目に3,360mg
注5)AUC 5mg・min/mL相当量を3週間間隔で4回点滴静注した。
注6)500mg/m2を3週間間隔で点滴静注した。
安全性解析対象集団31例(日本人3例含む)中20例(64.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、口内炎6例(19.4%)、発疹5例(16.1%)、悪心3例(9.7%)、Infusion reaction 3例(9.7%)等であった(2024年3月6日カットオフ)。
6)[
5.5参照]
17.1.5 (参考)国際共同第III相試験(NSC3001試験):点滴静注製剤
化学療法歴のない
EGFR遺伝子エクソン20挿入変異
注1)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
注2)患者308例(日本人34例含む)を対象に、アミバンタマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注3)、カルボプラチン
注4)及びペメトレキセドナトリウム
注5)の併用投与(ACP)と、カルボプラチン
注4)及びペメトレキセドナトリウム
注5)の併用投与(CP)とを比較する無作為化非盲検試験を実施した。
主要評価項目である盲検下独立中央判定による無増悪生存期間[中央値(95%信頼区間)]は、ACP群で11.37カ月(9.79〜13.70カ月)及びCP群で6.70カ月(5.59〜7.33カ月)であった(ハザード比:0.395、95%信頼区間:0.296〜0.528、p<0.0001(層別ログランク検定)、2023年5月3日カットオフ)。
7)図 無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線(NSC3001試験)
注1)各国又は地域の認定検査機関における検査でEGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性であることが確認された患者が対象とされた。組入れ後に実施された中央検査の結果が得られた患者において検出された変異は、EGFR遺伝子エクソン20のC-helix又はLoopfollowing C-helix領域(D761〜C775)に1つ以上のアミノ酸が挿入した変異であった。
注2)非扁平上皮癌を有することが組織学的又は細胞学的に確認された患者が組み入れられた。
注3)3週間を1サイクルとし、体重別に以下の用法及び用量で点滴静注した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,050mg、8日目、15日目、2サイクル目の1日目に1,400mg、3サイクル目以降は1日目に1,750mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,400mg、8日目、15日目、2サイクル目の1日目に1,750mg、3サイクル目以降は1日目に2,100mg
注4)AUC 5mg・min/mL相当量を3週間間隔で4回点滴静注した。
注5)500mg/m2を3週間間隔で点滴静注した。
ACP群151例(日本人19例含む)中150例(99.3%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹98例(64.9%)、爪囲炎84例(55.6%)、Infusion reaction 62例(41.1%)、ざ瘡様皮膚炎52例(34.4%)、口内炎51例(33.8%)、低アルブミン血症50例(33.1%)、ALT増加38例(25.2%)、末梢性浮腫36例(23.8%)、AST増加36例(23.8%)等であった。[
5.2参照]
17.1.6 (参考)国際共同第III相試験(NSC3003試験):点滴静注製剤
化学療法歴のない
EGFR遺伝子変異陽性
注1)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者1,074例(日本人78例含む)を対象に、アミバンタマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注2)とラゼルチニブ
注3)との併用投与(Ami/Laz)と、オシメルチニブ(Osi)
注4)投与を比較する無作為化比較試験を実施した。
主要評価項目である盲検下独立中央判定による無増悪生存期間[中央値(95%信頼区間)]は、Ami/Laz群で23.72カ月(19.12〜27.66カ月)及びOsi群で16.59カ月(14.78〜18.46カ月)であった(ハザード比:0.70、95%信頼区間:0.58〜0.85、p=0.0002(層別ログランク検定)、2023年8月11日カットオフ)。
8)図 無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線(NSC3003試験)
注1)EGFR遺伝子活性型変異であるエクソン19の欠失(Ex19del)変異又はエクソン21の変異(L858R)が腫瘍組織検体で確認された患者が組み入れられた。
注2)4週間を1サイクルとし、体重別に以下の用法及び用量で点滴静注した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に700mg、8日目、15日目、22日目、2サイクル目以降の1日目、15日目に1,050mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,050mg、8日目、15日目、22日目、2サイクル目以降の1日目、15日目に1,400mg
注3)240mgを1日1回経口投与した。
注4)80mgを1日1回経口投与した。
Ami/Laz群421例(日本人29例含む)中413例(98.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹302例(71.7%)、Infusion reaction 265例(62.9%)、爪囲炎262例(62.2%)、口内炎166例(39.4%)、低アルブミン血症162例(38.5%)であった。
17.1.7 (参考)国際共同第III相試験(NSC3002試験):点滴静注製剤
オシメルチニブ単独投与による治療後に増悪した
注1)EGFR遺伝子変異陽性
注2)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
注3)患者657例(日本人50例含む)を対象に、アミバンタマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注4)、カルボプラチン
注5)及びペメトレキセドナトリウム
注6)の併用投与(ACP群)とカルボプラチン
注5)及びペメトレキセドナトリウム
注6)の併用投与(CP群)を比較する無作為化非盲検試験を実施した。
主要評価項目である盲検下独立中央判定による無増悪生存期間[中央値(95%信頼区間)]は、ACP群で6.28カ月(5.55〜8.41カ月)及びCP群で4.17カ月(4.04〜4.44カ月)であった(ハザード比:0.48、95%信頼区間:0.36〜0.64、2023年7月10日カットオフ)。
9)図 無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線(NSC3002試験)
注1)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する一次治療又は他のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤による一次治療後の二次治療としてオシメルチニブが単独投与され、投与期間中又は投与終了後に疾患進行が認められた患者が対象とされた。非小細胞肺癌に対する周術期治療を受けた場合には、周術期治療の最終投与から12カ月以降に再発し、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する一次又は二次治療としてオシメルチニブが単独投与され、投与期間中又は投与終了後に疾患進行が認められた患者が対象とされた。切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対して他の抗悪性腫瘍剤による治療歴のある患者は対象外とされた。
注2)EGFR遺伝子活性型変異であるエクソン19欠失(Ex19del)変異又はエクソン21の変異(L858R)が腫瘍組織検体又は血液検体で確認された患者が組み入れられた。
注3)非扁平上皮癌を有することが組織学的又は細胞学的に確認された患者が組み入れられた。
注4)3週間を1サイクルとし、体重別に以下の用法及び用量で点滴静注した。
体重80kg未満の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,050mg、8日目、15日目、2サイクル目の1日目に1,400mg、3サイクル目以降は1日目に1,750mg
体重80kg以上の場合
1サイクル目の1日目に350mg、2日目に1,400mg、8日目、15日目、2サイクル目の1日目に1,750mg、3サイクル目以降は1日目に2,100mg
注5)AUC 5mg・min/mL相当量を3週間間隔で4回点滴静注した。
注6)500mg/m2を3週間間隔で点滴静注した。
ACP群130例(日本人9例を含む)中128例(98.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、Infusion reaction 76例(58.5%)、発疹69例(53.1%)、爪囲炎47例(36.2%)、口内炎39例(30.0%)、ざ瘡様皮膚炎28例(21.5%)、悪心26例(20.0%)、末梢性浮腫26例(20.0%)であった。[
5.5参照]