17.1.1 国際共同第3相試験(EFC15951)
レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤を含む1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者
注1)531例(日本人患者22例を含む)を対象に、ポマリドミド
注2)及びデキサメタゾン
注3)(Pd療法)とイサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注4)の併用療法(Isa-IV+Pd療法)とPd療法と本剤
注5)の併用療法(Isa-SC+Pd療法)を比較するランダム化非盲検国際共同第3相試験を実施した。
主要評価項目の一つとされた独立評価委員会による奏効率
注6)は、Isa-IV+Pd群では70.5%(95%信頼区間:64.7〜75.9%)(189/268例)、Isa-SC+Pd群では71.1%(95%信頼区間:65.2〜76.5%)(187/263例)、奏効率の比は1.008(95%信頼区間:0.903〜1.126)であり、信頼区間の下限が非劣性マージンである0.839を上回った(2024年11月6日データカットオフ)
4)。また、もう一つの主要評価項目とされたイサツキシマブの第6サイクル第1日目のCtrough(平均値±標準偏差)はIsa-IV+Pd群では340±169μg/mL(121例)、Isa-SC+Pd群では499±259μg/mL(121例)、幾何平均値の比は1.532(90%信頼区間:1.316〜1.784)であり、信頼区間の下限が非劣性マージンである0.8を上回った(2024年11月6日データカットオフ)
4)。いずれの主要評価項目においてもIsa-SC+Pd群のIsa-IV+Pd群に対する非劣性が示された。
Isa-SC+Pd群263例中228例(86.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少症126例(47.9%)、疲労40例(15.2%)、肺炎34例(12.9%)、不眠症32例(12.2%)、上気道感染22例(8.4%)、下痢20例(7.6%)、便秘19例(7.2%)、末梢性浮腫14例(5.3%)、COVID-19 7例(2.7%)、Infusion reaction 4例(1.5%)等であった。[5.、
7.1参照]
注1)ランダム化前9ヵ月以内に抗CD38抗体薬による治療を受けた患者、又は前治療で使用した抗CD38抗体薬に対し不耐であった患者は除外した。
注2)ポマリドミドの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回4mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬した。
注3)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回40mg(75歳以上の患者では20mg)を1、8、15及び22日目に経口投与した。
注4)イサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回10mg/kgを、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、サイクル2以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)静脈内投与した。
注5)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回1400mgを、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、サイクル2以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)皮下投与した。
注6)国際骨髄腫ワーキンググループの効果判定基準に従った判定
17.1.2 国際共同第2相試験(ACT17453)
1〜3レジメンの前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者
注7)74例(日本人患者2例を含む)を対象に、カルフィルゾミブ
注8)及びデキサメタゾン
注9)の併用療法(Cd療法)に本剤
注10)を上乗せしたIsa-SC+Cd療法の安全性及び有効性を検討するランダム化逐次非盲検国際共同第2相試験を実施した。
主要評価項目である独立評価委員会による奏効率
注11)は、79.7%(59/74例)であった
6)。
本剤が投与された74例中57例(77.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、上気道感染11例(14.9%)、高血圧10例(13.5%)、肺炎9例(12.2%)、不眠症7例(9.5%)、下痢4例(5.4%)、発熱2例(2.7%)、COVID-19 1例(1.4%)等であった。[5.、
7.1参照]
注7)イサツキシマブの初回投与又はランダム化前9ヵ月未満に抗CD38抗体薬による治療を受けた患者、又は前治療で使用した抗CD38抗体薬に対し不耐であった患者は除外した。
注8)カルフィルゾミブの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、最初のサイクルは1日1回20mg/m2を1及び2日目に静脈内投与、56mg/m2を8、9、15及び16日目に静脈内投与した。サイクル2以降は1日1回56mg/m2を1、2、8、9、15及び16日目に静脈内投与した。
注9)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回20mgを1、2、8、9、15、16、22及び23日目に静脈内又は経口投与した。
注10)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回1400mgを、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、サイクル2以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)投与した。
注11)国際骨髄腫ワーキンググループの効果判定基準に従った判定
17.1.3 (参考)国際共同第3相試験(EFC14335):点滴静注製剤
レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤を含む2レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者
注12)307例(日本人患者13例を含む)を対象に、ポマリドミド
注13)及びデキサメタゾン
注14)の併用療法(Pd療法)とPd療法にイサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注15)を上乗せしたIsaPd療法を比較するランダム化非盲検国際共同第3相試験を実施した。
主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、IsaPd群では11.5ヵ月(95%信頼区間:8.9〜13.9)、Pd群では6.5ヵ月(95%信頼区間:4.5〜8.3)であり、IsaPd群で統計学的に有意な延長が示された(ハザード比:0.60、95%信頼区間:0.44〜0.81、p=0.001[層別log-rank検定]、2018年10月11日データカットオフ)
7)。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線
IsaPd群152例中138例(90.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少66例(43.4%)、Infusion reaction 57例(37.5%)、上気道感染30例(19.7%)、肺炎23例(15.1%)、下痢17例(11.2%)、血小板減少17例(11.2%)、発熱性好中球減少16例(10.5%)、気管支炎13例(8.6%)、悪心10例(6.6%)、呼吸困難8例(5.3%)、嘔吐6例(3.9%)、貧血5例(3.3%)等であった。[5.、
7.1参照]
注12)レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤による治療が無効となった患者(治療中又は投与終了後60日以内に進行した患者、部分奏効以上の効果が認められた場合は治療中止後6ヵ月に進行した患者、許容できない毒性が発現した患者)を選択した。なお、抗CD38モノクローナル抗体に対して難治性の患者は除外した。
注13)ポマリドミドの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回4mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬した。
注14)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回40mg(75歳以上の患者では20mg)を1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。
注15)イサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回10mg/kgを、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、サイクル2以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)静脈内投与した。
17.1.4 (参考)国際共同第3相試験(EFC15246):点滴静注製剤
1〜3レジメンの前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者
注16)302例(日本人患者19例を含む)を対象に、カルフィルゾミブ
注17)及びデキサメタゾン
注18)の併用療法(Cd療法)とCd療法にイサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注19)を上乗せしたIsaCd療法を比較するランダム化非盲検国際共同第3相試験を実施した。
主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、IsaCd群では到達せず、Cd群では19.2ヵ月(95%信頼区間:15.8〜推定不能)であり、IsaCd群で統計学的に有意な延長が示された(ハザード比:0.53、99%信頼区間:0.32〜0.89、p=0.0013[層別log-rank検定]、2020年2月7日データカットオフ)
8)。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線
IsaCd群177例中153例(86.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、Infusion reaction 79例(44.6%)、高血圧42例(23.7%)、疲労38例(21.5%)、不眠症36例(20.3%)、呼吸困難33例(18.6%)、下痢24例(13.6%)、肺炎21例(11.9%)、上気道感染20例(11.3%)、気管支炎15例(8.5%)、嘔吐10例(5.6%)、好中球減少9例(5.1%)、咳嗽5例(2.8%)、血小板減少5例(2.8%)、貧血4例(2.3%)、背部痛2例(1.1%)等であった。[5.、
7.1参照]
注16)抗CD38モノクローナル抗体による前治療歴を有する場合には、当該治療中又は最終投与後60日以内に疾患進行がない患者、少なくとも最小奏効を達成した患者を選択した。
注17)カルフィルゾミブの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、最初のサイクルは1日1回20mg/m2を1及び2日目に静脈内投与、56mg/m2を8、9、15及び16日目に静脈内投与した。サイクル2以降は1日1回56mg/m2を1、2、8、9、15及び16日目に静脈内投与した。
注18)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回20mgを1、2、8、9、15、16、22及び23日目に静脈内又は経口投与した。
注19)イサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1日1回10mg/kgを、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、サイクル2以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)静脈内投与した。
17.1.5 (参考)国際共同第3相試験(EFC12522):点滴静注製剤
自家造血幹細胞移植が適応とならない
注20)未治療の多発性骨髄腫患者446例(日本人患者25例を含む)を対象に、ボルテゾミブ
注21)、レナリドミド
注22)、及びデキサメタゾン
注23)の併用療法(BLd療法)とBLd療法にイサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤
注24)を上乗せしたIsaBLd療法を、それぞれ2:3の比で割り付け、比較するランダム化非盲検国際共同第3相試験を実施した。
主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、IsaBLd群では到達せず、BLd群では54.34ヵ月(95%信頼区間:45.207〜推定不能)であり、IsaBLd群で統計学的に有意な延長が示された(ハザード比:0.596、98.5154%信頼区間:0.406〜0.876、p=0.0005[層別log-rank検定]、2023年9月26日データカットオフ)
9)。
無増悪生存期間のKaplan-Meier曲線
IsaBLd群263例中257例(97.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、末梢性感覚ニューロパチー142例(54.0%)、下痢96例(36.5%)、好中球減少症80例(30.4%)、疲労65例(24.7%)、便秘62例(23.6%)、Infusion reaction 61例(23.2%)、白内障55例(20.9%)、不眠症44例(16.7%)、無力症38例(14.4%)、肺炎37例(14.1%)、血小板減少症36例(13.7%)、末梢性浮腫36例(13.7%)、上気道感染33例(12.5%)、気管支炎21例(8.0%)、貧血12例(4.6%)、背部痛4例(1.5%)、COVID-19感染1例(0.4%)等であった。[5.、
7.1参照]
注20)65歳以上の大量化学療法不適応の患者、又は65歳未満であるが造血幹細胞移植併用大量化学療法の忍容性に悪影響を及ぼす可能性の高い重大な併存疾患を有する患者を選択した。
注21)ボルテゾミブの用法及び用量:寛解導入期間(サイクル1〜4)では42日間を1サイクルとし、1日1回1.3mg/m2を、各サイクルの1、4、8、11、22、25、29及び32日目に皮下投与した。
注22)レナリドミドの用法及び用量:寛解導入期間(サイクル1〜4)では42日間を1サイクルとし、1日1回25mg(クレアチニンクリアランスが30mL/min以上60mL/min未満の患者は10mg)を、1〜14日目及び22〜35日目に経口投与した。継続投与期間(サイクル5以降)では28日間を1サイクルとし、1日1回25mg(クレアチニンクリアランスが30mL/min以上60mL/min未満の患者は10mg)を1〜21日目に経口投与した。
注23)デキサメタゾンの用法及び用量:寛解導入期間(サイクル1〜4)では42日間を1サイクルとし、1日1回20mgを、1、2、4、5、8、9、11、12、15、22、23、25、26、29、30、32及び33日目(75歳以上の患者は1、4、8、11、15、22、25、29及び32日目)に静脈内又は経口投与した。継続投与期間(サイクル5以降)では28日間を1サイクルとし、1日1回20mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。
注24)イサツキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の用法及び用量:寛解導入期間(サイクル1〜4)では42日間を1サイクルとし、1日1回10mg/kgを、最初のサイクルは5回(1、8、15、22及び29日目)、サイクル2〜4は2週間間隔(1、15及び29日目)で静脈内投与した。継続投与期間(サイクル5以降)では28日間を1サイクルとし、サイクル5〜17は1日1回10mg/kgを2週間間隔(1及び15日目)、サイクル18以降は1日1回10mg/kgを4週間間隔(1日目)で静脈内投与した。