15歳以上の日本人ナルコレプシー患者を対象に、二重盲検期(8週間)及び非盲検継続投与期(48週間)からなるプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。二重盲検期ではプラセボ又は本剤を1日1回朝に経口投与することとした。本剤の用量は、10mgから開始して2週目に20mgに増量し、3週目に忍容性に問題がない場合は40mgに増量し、増量できない場合は10又は20mgで投与し、4週目に10、20又は40mgのいずれかの用量を選択し、その用量を8週目まで継続した。非盲検継続投与期では、本剤10、20又は40mgを1日1回朝に経口投与した。
主要評価項目である7週目と8週目を平均したESSスコアのベースラインからの変化量は表8のとおりであり、プラセボ群に対する本剤群の優越性が示された。
表8 7週目と8週目を平均したESSスコアのベースラインからの変化量
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| ベースライン | 18.0±2.5(35) | 18.0±2.7(69) |
| 7週目 | 16.4±3.6(34) | 14.8±5.1(64) |
| 8週目 | 16.9±3.3(34) | 14.9±5.0(64) |
| 変化量[95%信頼区間]a)b) | -1.23[-2.63,0.17] | -2.96[-3.94,-1.97] |
| プラセボとの比較b) |
| 群間差[95%信頼区間] | -1.73[-3.44,-0.01] |
| p値c) | 0.048 |
副次評価項目である8週目の覚醒維持検査(MWT)による平均睡眠潜時のベースラインからの変化量は表9のとおりであった。
表9 MWTによる平均睡眠潜時のベースラインからの変化量(分)
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| ベースライン | 4.55±3.45(35) | 6.55±4.92(69) |
| 8週目 | 5.45±5.84(33) | 5.88±6.90(62) |
| 変化量 | 0.87±4.83(33) | -0.81±5.37(62) |
また、副次評価項目である1週間あたりの情動脱力発作回数の7週目と8週目の平均値は表10のとおりであった。
表10 1週間あたりの情動脱力発作回数の7週目と8週目の平均値
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| ベースラインa) | 2.84±2.91(16) | 4.88±7.16(24) |
| 7週目と8週目の平均値b) | 1.23±2.20(15) | 0.67±1.20(23) |
| 最小二乗平均値の群間比[95%信頼区間]c) | 0.48[0.20,1.11] |
なお、二重盲検期の4週目から8週目までの維持用量の分布は、10mgが2例(2.9%)、20mgが1例(1.4%)、40mgが61例(88.4%)であった。
本剤群の二重盲検期での副作用発現頻度は、26.1%(18/69例)であり、主な副作用は、初期不眠症5.8%(4/69例)、不眠症、中期不眠症及び頭痛が各4.3%(3/69例)であった。
非盲検継続投与期での副作用発現頻度は、20.6%(20/97例)であり、主な副作用は、動悸、頭痛及び体重増加が各3.1%(3/97例)であった
7)。
18歳以上のナルコレプシー患者を対象に、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又は本剤を1日1回朝に8週間経口投与することとし、本剤の用量は、10mgから開始して2週目に20mgに増量し、3週目に忍容性に問題がない場合は40mgに増量し、増量できない場合は10又は20mgで投与し、4週目に10、20又は40mgのいずれかの用量を選択し、その用量を8週目まで継続した。
主要評価項目である7週目と8週目を平均したESSスコアは表11のとおりであり、プラセボ群に対する本剤群の優越性が示された。
表11 7週目と8週目を平均したESSスコア
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| ベースライン | 18.9±2.5(30) | 17.8±2.5(31) |
| 7週目 | 15.1±4.8(27) | 11.4±5.8(27) |
| 8週目 | 15.0±4.6(25) | 10.7±6.6(26) |
| 7週目と8週目の調整済み平均値a)b) | 15.48±1.03 | 12.39±1.01 |
| プラセボとの比較b) |
| 群間差[95%信頼区間] | -3.10[-5.73,-0.46] |
| p値c) | 0.022 |
副次評価項目である8週目の覚醒維持検査(MWT)による平均睡眠潜時のベースラインからの変化率は表12のとおりであった。
表12 MWTによる平均睡眠潜時のベースラインからの変化率
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| 例数 | 30 | 31 |
| ベースライン(分) | 8.4[5.7,12.4] | 7.4[5.4,10.1] |
| 8週目(分) | 7.6[5.1,11.2] | 9.7[6.8,14.0] |
| 変化率 | 0.9[0.7,1.1] | 1.3[1.0,1.6] |
| 変化率の群間比a) | 1.47[1.01,2.14] |
本剤群の副作用発現頻度は、51.6%(16/31例)であり、主な副作用は頭痛29.0%(9/31例)、不眠症9.7%(3/31例)及び悪心6.5%(2/31例)であった
8)。
18歳以上の情動脱力発作を有するナルコレプシー患者を対象に、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又は本剤を1日1回朝に7週間経口投与することとし、本剤の用量は、5mgから開始して2週目に10mgに増量し、3週目に患者の状態に応じて5、10、20mgのいずれかの用量を投与し、4週目に5、10、20又は40mgのいずれかの用量を選択し、4週目に選択した用量を7週目まで継続した。
主要評価項目である投与4〜7週目における1週間あたりの情動脱力発作回数のベースラインからの変化率は表13のとおりであり、プラセボ群に対する本剤群の優越性が示された。
表13 1週間あたりの情動脱力発作回数のベースラインからの変化率
| | プラセボ群 | 本剤群 |
| 例数 | 51 | 54 |
| ベースライン | 7.31[6.02,8.87] | 9.15[7.60,11.01] |
| 4〜7週目 | 4.51[2.90,7.02] | 2.27[1.51,3.41] |
| ベースラインからの変化率 | 0.62[0.43,0.90] | 0.25[0.17,0.36] |
| プラセボとの比較a) |
| 変化率の群間比[95%信頼区間] | 0.512[0.435,0.603] |
| p値b) | <0.0001 |
本剤群の副作用発現頻度は、27.8%(15/54例)であり、主な副作用は頭痛7.4%(4/54例)、不安、易刺激性及び悪心が各5.6%(3/54例)であった
9)。