医療用医薬品 : ネクサバール |
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総称名 | ネクサバール |
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一般名 | ソラフェニブトシル酸塩 |
欧文一般名 | Sorafenib Tosilate |
製剤名 | ソラフェニブトシル酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 キナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EX02 |
KEGG DRUG |
D06272
ソラフェニブトシル酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ネクサバール錠200mg | Nexavar tablets 200mg | バイエル薬品 | 4291017F1025 | 4763.7円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
用量調節段階 | 投与量 |
通常投与量 | 1回400mgを1日2回経口投与 |
1段階減量 | 1回400mgを1日1回経口投与 |
2段階減量 | 1回400mgを隔日経口投与 |
皮膚の副作用のグレード | 発現回数 | 投与量の調節 |
グレード1:手足の皮膚の感覚障害、刺痛、痛みを伴わない腫脹や紅斑、日常生活に支障を来さない程度の不快な症状 | 回数問わず | 本剤の投与を継続し、症状緩和のための局所療法を考慮する。 |
グレード2:手足の皮膚の痛みを伴う紅斑や腫脹、日常生活に支障を来す不快な症状 | 1回目 | 本剤の投与を継続し、症状緩和のための局所療法を考慮する。 7日以内に改善が見られない場合は下記参照。 |
7日以内に改善が見られない場合 あるいは 2回目又は3回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を1段階下げる。(400mg1日1回又は400mg隔日1回) | |
4回目 | 本剤の投与を中止する。 | |
グレード3:手足の皮膚の湿性落屑、潰瘍形成、水疱形成、激しい痛み、仕事や日常生活が不可能になる重度の不快な症状 | 1回目又は2回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を1段階下げる。(400mg1日1回又は400mg隔日1回) |
3回目 | 本剤の投与を中止する。 |
グレード | 投与継続の可否 | 用量調節 |
グレード0〜2 | 投与継続 | 変更なし |
グレード3 | グレード0〜2に軽快するまで休薬b | 1段階下げるc |
グレード4 | 投与中止 | 投与中止 |
用量調節段階 | 投与量 |
通常投与量 | 1回400mgを1日2回経口投与 |
1段階減量 | 1回400mgと1回200mgとを交互に12時間間隔で経口投与 |
2段階減量 | 1回200mgを1日2回経口投与 |
3段階減量 | 1回200mgを1日1回経口投与 |
皮膚の副作用のグレード | 発現回数 | 投与量の調節a |
グレード1:手足の皮膚の感覚障害、刺痛、痛みを伴わない腫脹や紅斑、日常生活に支障を来さない程度の不快な症状 | 回数問わず | 本剤の投与を継続し、症状緩和のための局所療法を考慮する。 |
グレード2:手足の皮膚の痛みを伴う紅斑や腫脹、日常生活に支障を来す不快な症状 | 1回目 | 本剤の投与を継続し、症状緩和のための局所療法及び1段階減量を考慮する。 7日以内に改善が見られない場合は下記参照。 |
7日以内に改善が見られない場合又は2回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を1段階下げる。 | |
3回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を2段階下げる。b | |
4回目 | 本剤の投与を中止する。 | |
グレード3:手足の皮膚の湿性落屑、潰瘍形成、水疱形成、激しい痛み、仕事や日常生活が不可能になる重度の不快な症状 | 1回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を1段階下げる。 |
2回目 | グレード0〜1に軽快するまで休薬する。 本剤の投与を再開する場合は投与量を2段階下げる。 | |
3回目 | 本剤の投与を中止する。 |
グレード | 発現回数 | 投与継続の可否 | 用量調節 |
グレード0〜1 | 回数問わず | 投与継続 | 変更なし |
グレード2 | 回数問わず | 投与継続 | 1段階下げるc、d |
グレード3 | 1回目 | グレード0〜2に軽快するまで休薬b
7日以内に改善が見られない場合は下記参照。 | 1段階下げるc、d |
7日以内に改善が見られない場合 あるいは 2回目又は3回目 | グレード0〜2に軽快するまで休薬b | 2段階下げるc、d | |
4回目 | グレード0〜2に軽快するまで休薬b | 3段階下げるc、d | |
グレード4 | 回数問わず | 投与中止 | 投与中止 |
イリノテカン | イリノテカン及びその活性代謝物であるSN-38のAUCがそれぞれ26〜42%及び67〜120%増加するとの報告がある4)。 | 本剤はUGT1A1によるグルクロン酸抱合を阻害することにより、SN-38の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
ドキソルビシン | ドキソルビシンのAUCが21%増加したとの報告がある5)。 | 機序不明 |
CYP3A4誘導薬(リファンピシン、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン、デキサメタゾン等)及びセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | リファンピシンとの併用により本剤のAUCが37%減少したとの報告がある6)。 CYP3A4誘導薬等の併用により本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある。 | In vitro試験において、本剤はCYP3A4によって代謝されることが示唆されている。 |
ワルファリン [16.7.1参照] | ワルファリンを併用した症例において、出血又はプロトロンビン時間の延長(INR値の上昇)の報告がある7)。 本剤とワルファリンを併用する場合には、定期的にプロトロンビン時間又はINRのモニタリングを行うこと。 | 機序不明 |
ドセタキセル | ドセタキセルのAUCが36〜80%増加したとの報告がある8)。 | 機序不明 |
パクリタキセル/カルボプラチン | パクリタキセル及びカルボプラチンとの併用により本剤のAUCが47%増加し、パクリタキセル及びその活性代謝物である6-OHパクリタキセルのAUCがそれぞれ29%及び50%増加したとの報告がある。 | 機序不明 |
カペシタビン | カペシタビン及びその活性代謝物であるフルオロウラシルのAUCがそれぞれ50%及び52%増加したとの報告がある。 | 機序不明 |
フラジオマイシン(経口剤:国内未発売) [16.7.2参照] | フラジオマイシンとの併用により本剤のAUCが54%低下したとの報告がある9)。 抗生物質との併用により本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある。 | フラジオマイシンの腸内細菌叢への影響により、本剤の腸肝循環が抑制される。 |
10%以上 | 1〜10%未満 | 0.1〜1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 過敏性反応(皮膚反応及び蕁麻疹を含む) | |||
血液 | プロトロンビン時間延長、INR上昇 | |||
皮膚 | 脱毛、発疹・皮膚落屑、そう痒 | 皮膚乾燥、潮紅、ざ瘡 | 白血球破砕性血管炎、紅斑、過角化、湿疹 | |
精神神経系 | 末梢感覚神経障害、浮動性めまい | うつ、耳鳴 | ||
筋・骨格系 | 関節痛、筋痛 | 筋痙縮 | ||
呼吸器 | 嗄声 | 鼻漏 | ||
循環器 | 高血圧 | QT延長 | ||
消化器 | 下痢、リパーゼ上昇、口内炎(口内乾燥及び舌痛を含む)、食欲不振、悪心 | アミラーゼ上昇、便秘、嘔吐、消化不良、嚥下障害 | 胃炎 | 胃食道逆流性疾患 |
肝臓 | ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇 | 胆のう炎 | 胆管炎、LDH上昇 | |
その他 | 疼痛(口内疼痛、腹痛、骨痛、頭痛及びがん疼痛を含む)、疲労、体重減少 | 発熱、感染、浮腫、味覚異常、粘膜の炎症、低リン酸血症、低カリウム血症、インフルエンザ様症状、無力症、脱水 | 甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進、高カリウム血症、勃起不全、女性化乳房 | 放射線照射リコール反応、毛包炎 |
投与量 | AUC(mg・h/L) | Cmax(mg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) | CL/f(L/h) |
400mg | 35.4(3.50) | 1.21(3.57) | 8[3〜24] | 25.5(1.47) | 11.3(3.50) |
投与量 | AUC(0-12)(mg・h/L) | Cmax(mg/L) |
400mg | 36.7(1.92) | 4.9(1.96) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2021/4/20 版 |