医療用医薬品 : ザーコリ |
List Top |
総称名 | ザーコリ |
---|---|
一般名 | クリゾチニブ |
欧文一般名 | Crizotinib |
製剤名 | クリゾチニブカプセル |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 チロシンキナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01ED01 |
KEGG DRUG |
D09731
クリゾチニブ
|
KEGG DGROUP |
DG03136
ALK阻害薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ザーコリカプセル200mg | XALKORI Capsules | ファイザー | 4291026M1023 | 8752円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ザーコリカプセル250mg | XALKORI Capsules | ファイザー | 4291026M2020 | 11054円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
副作用\グレード注1) | 1 | 2 | 3 | 4 |
血液系注2) | 同一投与量を継続 | グレード2以下に回復するまで休薬する。回復後は休薬前と同一投与量で投与を再開する。 | グレード2以下に回復するまで休薬する。回復後は200mg1日2回から投与を再開する注3)。 | |
グレード1以下の血中ビリルビン増加を伴うALT又はAST上昇 [1.3、8.2、11.1.2参照] | 同一投与量を継続 | グレード1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は200mg1日2回から投与を再開する注4)。 | ||
グレード2-4の血中ビリルビン増加を伴うALT又はAST上昇注5) [1.3、8.2、11.1.2参照] | 同一投与量を継続 | 投与を中止する。 | ||
間質性肺疾患 [1.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照] | 投与を中止する。 | |||
QT間隔延長 [8.3、9.1.2、10.2、11.1.3参照] | 同一投与量を継続 | グレード1以下に回復するまで休薬する。回復後は200mg1日2回から投与を再開する注4)。 | 投与を中止する。 |
ロミタピド (ジャクスタピッド) [2.2参照] | ロミタピドの血中濃度が著しく増加するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aの阻害剤であることから、ロミタピドの代謝が阻害される。 |
CYP3Aの基質となる薬剤 ミダゾラム等 | 本剤反復投与時にミダゾラムを単回併用投与したとき、ミダゾラムのAUC及びCmaxはミダゾラムの単独投与と比べそれぞれ3.7倍及び2.0倍となった5)。 併用薬の血中濃度が増加し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。 | 本剤がCYP3Aの阻害剤であることから、CYP3Aの基質となる薬剤との併用により、併用薬の代謝が阻害され、併用薬の血中濃度が増加する可能性がある。 |
CYP3A阻害剤 イトラコナゾール等 | 本剤反復投与時にイトラコナゾールを併用投与したとき、本剤の定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した6)。 本剤の血中濃度が増加し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。また、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤の代謝には主にCYP3Aが関与しているため、左記のようなCYP3A阻害剤との併用により、本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
CYP3A誘導剤 リファンピシン等 | 本剤反復投与時にリファンピシンを併用投与したとき、本剤の定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ84%及び79%低下した7)。 本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 | 本剤の代謝には主にCYP3Aが関与しているため、左記のようなCYP3A誘導剤との併用により、本剤の代謝が亢進し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 イミプラミン ピモジド等 [7.、8.3、9.1.2、11.1.3参照] | QT間隔延長作用を増強するおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強する可能性がある。 |
10%以上 | 1%以上〜10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
眼 | 視覚障害(視力障害、光視症、霧視、硝子体浮遊物、複視、羞明、視野欠損、視力低下等)(59.0%) | |||
神経系 | 味覚異常(20.4%)、浮動性めまい(14.3%)、ニューロパチー(11.7%) | 頭痛、不眠症 | ||
代謝 | 食欲減退(20.2%) | 低アルブミン血症、低リン酸血症、低カリウム血症、脱水 | ||
心血管系 | 血栓塞栓症 | |||
呼吸器 | 咳嗽、肺炎 | |||
皮膚 | 発疹(11.1%) | そう痒症、紅斑 | 光線過敏症 | |
筋骨格系 | 筋痙縮、関節腫脹 | |||
消化器 | 悪心(50.9%)、下痢(48.4%)、嘔吐(43.9%)、便秘(32.2%)、腹痛(上腹部痛、腹部不快感等)(12.6%) | 食道障害(食道炎、食道潰瘍等)、消化不良、腹部膨満、口内乾燥 | ||
腎臓 | 血中クレアチニン増加、複雑性腎嚢胞 | 腎機能障害、腎膿瘍 | ||
その他 | 浮腫(末梢性浮腫、顔面浮腫、眼窩周囲浮腫等)(34.8%)、疲労(26.8%) | 発熱、血中テストステロン減少 | 血中クレアチンホスホキナーゼ増加 |
投与量 | N | tmaxa)(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
150mg注) | 6 | 5.00(5.00,6.00) | 73.5(26) | 1482(472) | 41.1(6.8) |
250mg | 6 | 5.00(4.00,6.00) | 164(51) | 4020(1313) | 29.9(4.0) |
400mg注) | 6 | 5.00(5.00,6.00) | 243(61) | 6817(2098) | 29.1(3.6) |
N | tmaxa)(hr) | Cmax(ng/mL) | AUCτ(ng・hr/mL) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) | |
単回 | 5 | 6.00(4.00,8.02) | 131(33) | 955(348) | 3180(1398) | 39.5(5.9) |
反復 | 5 | 4.00(0.00,6.05) | 493(106) | 4608(467) | NC | NC |
パラメータ(単位) | A1群 | A2群 | B群 | C群 | D群 |
総クリゾチニブの薬物動態パラメータ | |||||
Cmax(ng/mL) | 375.1 (50) | 283.9 (65) | 342.1 (68) | 408.3 (56) | 272.4 (29) |
AUCdaily(ng・hr/mL) | 7107 (48) | 5422 (66) | 6476 (73) | 8108 (58) | 4596 (63) |
tmax(hr) | 4.0 (0.98-4.0) | 4.0 (1.0-6.0) | 4.0 (1.7-11) | 3.0 (2.0-6.0) | 4.0 (2.0-6.1) |
CL/F(L/hr) | 70.39 (48) | 73.79 (66) | 77.21 (73) | 49.26 (58) | 54.36 (63) |
蛋白非結合型クリゾチニブの薬物動態パラメータ | |||||
Cmax,u(ng/mL) | 13.59 (41) | 8.703 (74) | 14.77 (93) | 16.96 (56) | 9.608 (34) |
AUCdaily,u(ng・hr/mL) | 257.7 (38) | 166.1 (73) | 279.4 (95) | 337.0 (59) | 161.9 (48) |
CL/F,u(L/hr) | 1940 (38) | 2407 (73) | 1791 (95) | 1188 (59) | 1542 (47) |
評価項目 | クリゾチニブ群(n=172) | 化学療法群(n=171) | ハザード比 | p値 |
無増悪生存期間の中央値(月)(95%信頼区間) | 10.9(8.3-13.9) | 7.0(6.8-8.2) | 0.454(0.346-0.596) | <0.0001注) |
評価項目 | クリゾチニブ群(n=173) | 化学療法群(n=174) | ハザード比 | p値 |
無増悪生存期間の中央値(月)(95%信頼区間) | 7.7(6.0-8.8) | 3.0(2.6-4.3) | 0.49(0.37-0.64) | <0.0001注) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/07/24 版 |