医療用医薬品 : デパケン |
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総称名 | デパケン |
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一般名 | バルプロ酸ナトリウム |
欧文一般名 | Sodium Valproate |
薬効分類名 | 抗てんかん剤 躁病・躁状態治療剤 片頭痛治療剤 |
薬効分類番号 | 1139 1179 |
ATCコード | N03AG01 |
KEGG DRUG |
D00710
バルプロ酸ナトリウム
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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デパケンR錠100mg | Depakene R Tablets | 日医工岐阜工場 | 1139004G1040 | 10.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
デパケンR錠200mg | Depakene R Tablets | 日医工岐阜工場 | 1139004G2063 | 11.3円/錠 | 処方箋医薬品注) |
カルバペネム系抗生物質 パニペネム・ベタミプロン (カルベニン) メロペネム水和物 (メロペン) イミペネム水和物・シラスタチン (チエナム) レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチン (レカルブリオ) ビアペネム (オメガシン) ドリペネム水和物 (フィニバックス) テビペネム ピボキシル (オラペネム) [2.2参照] | てんかんの発作が再発することがある。 | バルプロ酸の血中濃度が低下する。 |
バルビツール酸剤 フェノバルビタール等 | バルプロ酸の作用が減弱、左記薬剤の作用が増強することがある。 | 左記薬剤がバルプロ酸の代謝を誘導し、バルプロ酸の血中濃度が低下する。また、左記薬剤の血中濃度を上昇させる6)。 |
フェニトイン カルバマゼピン | バルプロ酸の作用が減弱、左記薬剤の作用が増強又は減弱することがある。 | 左記薬剤がバルプロ酸の代謝を誘導し、バルプロ酸の血中濃度が低下する。また、左記薬剤の血中濃度を上昇又は低下させる6)。 |
フェニトイン ホスフェニトイン フェノバルビタール [8.2、11.1.2参照] | バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。 | 機序は不明である。 |
エトスクシミド アミトリプチリン ノルトリプチリン | 左記薬剤の作用が増強することがある。 | 左記薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
クロバザム | バルプロ酸の作用が増強されることがある。 | 機序は不明であるが、バルプロ酸の血中濃度が上昇する。 |
ラモトリギン | 左記薬剤の消失半減期が約2倍延長するとの報告がある。 | 肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。 |
ロラゼパム | 左記薬剤の消失半減期が延長することがある。 | 肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。 |
グルクロン酸抱合を誘導する薬剤 リトナビル ニルマトレルビル・リトナビル ロピナビル・リトナビル配合剤等 | バルプロ酸の作用が減弱することがある。 | 肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 ジアゼパム等 ワルファリン | 左記薬剤の作用が増強することがある。 | 遊離型の左記薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
サリチル酸系薬剤 アスピリン等 | バルプロ酸の作用が増強されることがある。 | 遊離型バルプロ酸濃度が上昇する。また、バルプロ酸の代謝が阻害される。 |
エリスロマイシン シメチジン | バルプロ酸の作用が増強されることがある。 | 左記薬剤が肝チトクロームP-450による薬物代謝を抑制し、バルプロ酸の血中濃度が上昇する。 |
クロナゼパム | アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
0.1〜5%未満注1) | 0.1%未満注1) | 頻度不明 | |
血液 | 貧血、白血球減少、好酸球増多 | 低フィブリノーゲン血症 | 血小板凝集能低下 |
精神神経系 | 傾眠、失調、めまい、頭痛 | 不眠、不穏、感覚変化、振戦 | 視覚異常、抑うつ |
消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振 | 胃部不快感、腹痛、下痢、食欲亢進 | 口内炎、便秘 |
肝臓 | AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇 | ||
皮膚 | 脱毛 | ||
過敏症 | 発疹 | ||
泌尿器 | 血尿、夜尿・頻尿 | 尿失禁 | |
生殖器 | 月経異常(月経不順、無月経)、多嚢胞性卵巣、精子数減少注2)、精子運動性低下注2) | ||
その他 | 倦怠感、高アンモニア血症、体重増加 | 鼻血、口渇、浮腫 | 歯肉肥厚、発熱、カルニチン減少 |
tmax(h) | Cmax(μg/mL) | AUC0-∞(μg・h/mL) | t1/2(h) | CL注)(L/h) | Vd(L) | |
空腹時投与 | 10.26±1.51 | 27.9±5.3 | 863±271 | 12.92±3.34 | 0.79 | 14.00±2.03 |
食後投与 | 8.95±1.08 | 31.4±5.3 | 843±262 | 12.18±4.03 | 0.83 | 12.84±1.35 |
デパケンR錠が優る | 同等である | デパケンR錠が劣る | |
臨床発作に対する効果 | 14例(5.0%) | 259例(92.8%) | 5例(1.8%) |
性格行動障害に対する効果 | 3例(9.1%) | 30例(90.9%) | 0例(−) |
脳波に対する効果 | 47例(17.5%) | 206例(76.6%) | 16例(5.9%) |
てんかん発作の国際分類 (1981年) | 改善度 〔改善以上症例/調査症例数(%)〕 | |
全般発作 | 欠神発作 | 119/125(95.2) |
ミオクロニー発作 | 20/27(74.1) | |
間代発作 | 29/36(80.6) | |
強直発作 | 98/109(89.9) | |
強直間代発作 | 340/393(86.5) | |
脱力発作 | 13/19(68.4) | |
部分発作 | 単純部分発作 | 55/71(77.5) |
複雑部分発作 | 142/174(81.6) | |
二次性全般化発作 | 135/181(74.6) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |