医療用医薬品 : イグザレルト |
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総称名 | イグザレルト |
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一般名 | リバーロキサバン |
欧文一般名 | Rivaroxaban |
製剤名 | リバーロキサバン錠 |
薬効分類名 | 選択的直接作用型第Xa因子阻害剤 |
薬効分類番号 | 3339 |
ATCコード | B01AF01 |
KEGG DRUG |
D07086
リバーロキサバン
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KEGG DGROUP |
DG03320
直接経口抗凝固薬 (DOAC)
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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イグザレルト錠2.5mg | Xarelto tablets 2.5mg | バイエル薬品 | 3339003F5020 | 120.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
リトナビルを含有する製剤(ノービア、カレトラ、パキロビッド) アタザナビル(レイアタッツ) ダルナビル(プリジスタ、プリジスタナイーブ) ホスアンプレナビル(レクシヴァ) [2.6、16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。 | CYP3A4の強力な阻害及びP-糖タンパクの阻害によりクリアランスが減少する。 |
コビシスタットを含有する製剤(ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) [2.7参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。 | CYP3A4の強力な阻害によりクリアランスが減少する。 |
以下の経口又は注射剤 イトラコナゾール(イトリゾール) ポサコナゾール(ノクサフィル) ボリコナゾール(ブイフェンド) ミコナゾール(フロリード) ケトコナゾール(国内未発売) [2.8、16.7.2参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。 | CYP3A4の強力な阻害及びP-糖タンパクの阻害によりクリアランスが減少する。 |
エンシトレルビル(ゾコーバ) [2.9参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。 | CYP3A4の強力な阻害及びP-糖タンパクの阻害によりクリアランスが減少する。 |
抗凝固剤 ヘパリン製剤、低分子量ヘパリン製剤(エノキサパリンナトリウム等)、フォンダパリヌクスナトリウム、ワルファリンカリウム等 [16.7.5、16.7.9参照] | 出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 両剤の抗凝固作用が相加的に増強される。 |
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 抗血小板剤 アスピリン、クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩等 非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤 ナプロキセン、ジクロフェナクナトリウム等 [7.1、7.2、8.4、16.7.6-16.7.8参照] | 出血の危険性が増大するおそれがあるので、これらの薬剤と本剤の併用については、治療上の有益性と危険性を考慮して慎重に判断すること。 下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患患者では特に本剤と抗血小板剤との併用時における非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤の長期使用については、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ、これらの薬剤と併用すること。 Fontan手術後患者では投与中は観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 | 出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
血栓溶解剤 ウロキナーゼ、t-PA製剤(アルテプラーゼ等) | 出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤の抗凝固作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
フルコナゾール ホスフルコナゾール [16.7.2参照] | 本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患患者では治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤の投与が適切と判断される患者にのみ併用すること。 Fontan手術後患者では治療上やむを得ないと判断された場合を除き、これらの薬剤との併用を避けること。 | フルコナゾールがCYP3A4を阻害することにより本剤のクリアランスが減少するおそれがある。 |
クラリスロマイシン エリスロマイシン [16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患患者では治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤の投与が適切と判断される患者にのみ併用すること。 Fontan手術後患者では治療上やむを得ないと判断された場合を除き、これらの薬剤との併用を避けること。 | これらの薬剤がCYP3A4及びP-糖タンパクを阻害することにより本剤のクリアランスが減少する。 |
リファンピシン [16.7.4参照] | 本剤の血中濃度が低下し、抗凝固作用が減弱したとの報告がある。 | リファンピシンがCYP3A4を強力に誘導し、P-糖タンパクを誘導することにより本剤のクリアランスが増加する。 |
フェニトイン カルバマゼピン フェノバルビタール セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | これらの薬剤等がCYP3A4を強力に誘導することにより本剤のクリアランスが増加する。 |
1〜10%未満 | 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 頭痛、浮動性めまい、不眠 | 失神 | ||
感覚器 | 結膜出血 | 耳出血 | ||
消化器 | 歯肉出血 | 肛門出血、下痢、悪心、口腔内出血、血便、腹痛、便潜血、上腹部痛、消化不良、便秘、嘔吐、吐血、口内乾燥、胃食道逆流性疾患、胃炎 | 痔核、アミラーゼ上昇、リパーゼ上昇 | |
循環器 | 血腫 | 頻脈、低血圧 | 血管偽動脈瘤形成 | |
呼吸器 | 鼻出血、喀血 | 呼吸困難 | ||
血液 | 貧血 | INR増加、ヘモグロビン減少、鉄欠乏性貧血 | 血小板増加症(血小板数増加等) | |
肝臓 | ALT上昇、AST上昇、血中ビリルビン上昇、Al-P上昇 | γ-GTP上昇、直接ビリルビン上昇 | LDH上昇 | |
腎臓 | 血尿 | 尿中血陽性 | 尿路出血、腎クレアチニン・クリアランス減少、血中クレアチニン上昇、腎機能障害、BUN上昇 | |
生殖器 | 月経過多 | 性器出血 | ||
筋・骨格系 | 四肢痛、関節痛 | 筋肉内出血 | ||
皮膚 | 斑状出血 | 皮下出血、皮下血腫、脱毛、皮膚裂傷 | 擦過傷 | |
過敏症 | 発疹、そう痒、アレルギー性皮膚炎 | じん麻疹(全身性そう痒症等)、アレルギー反応、血管浮腫 | ||
その他 | 挫傷 | 創傷出血、処置後出血、無力症、末梢性浮腫、食欲減退、疲労 | 限局性浮腫、倦怠感、創部分泌、発熱、硬膜下血腫 |
投与量 | AUC(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
5mg | 815.5(13.2) | 141.3(14.5) | 1.4(0.5〜2.5) | 5.7(19.8) |
10mg | 1564(24.5) | 226.9(18.7) | 1.4(0.5〜4.0) | 7.1(35.3) |
20mg | 2777(26.9) | 341.7(29.6) | 3.3(0.5〜4.0) | 8.9(50.1) |
40mg | 3051(21.3) | 329.4(26.1) | 1.4(0.5〜2.0) | 12.6(40.0) |
投与量 | AUC(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
2.5mg | 321(28.8) | 52.0(28.1) | 2.0(0.75〜4.0) | 4.99(28.8) |
5mg | 626(18.8) | 90.6(24.0) | 1.5(0.75〜6.0) | 6.79(33.4) |
10mg | 1110(25.2) | 138(29.7) | 2.5(1.0〜4.0) | 10.8(42.2) |
投与量 | 測定日 | AUC(0-24)(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
10mg | 1日目 | 1443(21.0) | 232.6(18.7) | 3.0(1.0〜4.0) | 5.7(18.2) |
7日目 | 1533(14.9) | 246.9(10.6) | 3.0(1.5〜4.0) | 7.7(41.2) | |
15mg | 1日目 | 2080(26.7) | 347.6(23.0) | 4.0(1.0〜4.0) | 6.3(35.1) |
7日目 | 2243(21.1) | 330.6(20.8) | 3.5(0.5〜4.0) | 8.7(26.9) | |
20mg | 1日目 | 2419(24.6) | 391.2(21.2) | 2.5(2.0〜4.0) | 6.1(20.8) |
7日目 | 2839(20.9) | 398.5(24.8) | 3.0(1.5〜4.0) | 7.7(23.6) |
用法・用量 | AUC(0-24),ss※(μg・h/L) | Cmax,ss※(μg/L) |
15mg 1日1回 | 2977.5(36.8) | 276.9(19.8) |
15mg 1日2回 | 5955.0(36.8) | 363.0(26.7) |
n | AUC(0-24),ss(μg・h/L) | Cmax,ss(μg/L) | Ctrough,ss(μg/L) |
76 | 1440(484.2〜4444) | 109.0(39.7〜287.1) | 22.8(6.4〜104.7) |
エンドポイント | 本剤群 (N=3286) n(/100患者年) | プラセボ群 (N=3278) n(/100患者年) | ハザード比(95%信頼区間) | |
全体集団 | 有効性主要評価項目※ | 508(6.81) | 584(8.01) | 0.85(0.76〜0.96) |
心筋梗塞 | 131(1.68) | 148(1.90) | 0.88(0.70〜1.12) | |
虚血性脳卒中 | 71(0.90) | 82(1.04) | 0.87(0.63〜1.19) | |
心血管死 | 199(2.47) | 174(2.15) | 1.14(0.93〜1.40) | |
急性肢虚血 | 155(2.01) | 227(3.01) | 0.67(0.55〜0.82) | |
血管系の原因による大切断 | 103(1.32) | 115(1.48) | 0.89(0.68〜1.16) | |
全死亡 | 321(3.98) | 297(3.68) | 1.08(0.92〜1.27) |
エンドポイント | 本剤群 (N=230) n(/100患者年) | プラセボ群 (N=229) n(/100患者年) | ハザード比(95%信頼区間) | |
日本人集団 | 有効性主要評価項目※ | 23(4.35) | 31(6.00) | 0.72(0.42〜1.24) |
心筋梗塞 | 5(0.91) | 9(1.67) | 0.54(0.18〜1.62) | |
虚血性脳卒中 | 8(1.46) | 8(1.49) | 0.98(0.37〜2.60) | |
心血管死 | 4(0.71) | 8(1.46) | 0.46(0.14〜1.52) | |
急性肢虚血 | 5(0.90) | 11(2.09) | 0.44(0.15〜1.27) | |
血管系の原因による大切断 | 2(0.36) | 3(0.56) | 0.66(0.11〜3.97) | |
全死亡 | 14(2.50) | 22(4.02) | 0.61(0.31〜1.18) |
エンドポイント※1 | 本剤群 (N=3256) n(/100患者年) | プラセボ群 (N=3248) n(/100患者年) | ハザード比(95%信頼区間) | ||
全体集団 | 安全性主要評価項目※2 | 62(0.96) | 44(0.67) | 1.43(0.97〜2.10) | |
冠動脈バイパス術と関連のない出血 | 62(0.96) | 43(0.65) | 1.46(0.99〜2.16) | ||
致死的出血 | 6(0.09) | 6(0.09) | 1.02(0.33〜3.15) | ||
頭蓋内出血 | 13(0.20) | 17(0.26) | 0.78(0.38〜1.61) | ||
臨床的に明らかな出血の徴候※3 | 46(0.71) | 24(0.36) | 1.94(1.18〜3.17) | ||
冠動脈バイパス術と関連のある出血 | 0(0) | 1※4(0.02) | − |
エンドポイント※1 | 本剤群 (N=229) n(/100患者年) | プラセボ群 (N=229) n(/100患者年) | ハザード比(95%信頼区間) | ||
日本人集団 | 安全性主要評価項目※2 | 8(1.72) | 7(1.46) | 1.17(0.43〜3.24) | |
冠動脈バイパス術と関連のない出血 | 8(1.72) | 7(1.46) | 1.17(0.43〜3.24) | ||
致死的出血 | 1(0.21) | 1(0.21) | 1.01(0.06〜16.23) | ||
頭蓋内出血 | 1(0.21) | 5(1.04) | 0.21(0.02〜1.77) | ||
臨床的に明らかな出血の徴候※3 | 7(1.51) | 2(0.41) | 3.57(0.74〜17.17) | ||
冠動脈バイパス術と関連のある出血 | 0(0) | 0(0) | − |
エンドポイント | リバーロキサバン(N=64) | 対照薬(N=34) | ||
n(%) | 95%CI(%) | n(%) | 95%CI(%) | |
有効性主要評価項目※1 | 1(1.6) | NA | 3(8.8) | 0.0-19.8 |
エンドポイント | リバーロキサバン(N=64) | 対照薬(N=34) | ||
n(%) | 95%CI(%) | n(%) | 95%CI(%) | |
重大な出血※1 | 1※2(1.6) | NA | 0 | NA |
重大ではないが臨床的に問題となる出血 | 4(6.3) | 0.0-13.0 | 3(8.8) | 0.0-19.8 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |