医療用医薬品 : スニチニブ |
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総称名 | スニチニブ |
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一般名 | スニチニブリンゴ酸塩 |
欧文一般名 | Sunitinib Malate |
製剤名 | スニチニブリンゴ酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 キナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EX01 |
KEGG DRUG |
D06402
スニチニブリンゴ酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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スニチニブ錠12.5mg「NK」 (後発品) | Sunitinib Tablets 12.5mg「NK」 | 日本化薬 | 4291018F1020 | 2129.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
副作用 | グレード2 | グレード3 | グレード4 |
血液系 | 同一投与量を継続 | 副作用がグレード2以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は休薬前と同一投与量で投与を再開できる。 | 副作用がグレード2以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は休薬前の投与量を1レベル下げて投与を再開する。 |
非血液系 (心臓系を除く) | 同一投与量を継続 | 副作用がグレード1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は主治医の判断により休薬前と同一投与量又は投与量を1レベル下げて投与を再開する。 | 副作用がグレード1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は休薬前の投与量を1レベル下げて投与を再開する。もしくは主治医の判断で投与を中止する。 |
心臓系 ・左室駆出率低下 ・心室性不整脈 | 副作用がグレード1以下に回復するまで休薬する。回復後は休薬前の投与量を1レベル下げて投与を再開する。 | 副作用がグレード1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後は休薬前の投与量を1レベル下げて投与を再開する。 | 投与を中止する。 |
ただし、以下の副作用が発現した場合は、同一用量での投与の継続が可能である。 ・グレード3〜4の血清リパーゼ増加又はアミラーゼ増加で、臨床的又は画像診断上確認された膵炎の徴候がない場合。ただし、臨床症状、臨床検査又は画像上のモニタリングを、回復するまで頻度を上げて行う。 ・臨床症状を伴わないグレード4の高尿酸血症及びグレード3の低リン血症 ・グレード3のリンパ球減少 |
CYP3A4阻害剤 アゾール系抗真菌剤 (イトラコナゾール等) マクロライド系抗生物質 (クラリスロマイシン等) HIVプロテアーゼ阻害剤 (リトナビル等) グレープフルーツジュース [16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、これらの薬剤等については可能な限り他の類薬に変更する、又は当該薬剤を休薬する等を考慮し、併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、本剤の用量を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3A4の代謝活性を阻害するため、本剤の血漿中濃度が上昇する可能性がある。 |
CYP3A4誘導剤 デキサメタゾン フェニトイン カルバマゼピン リファンピシン フェノバルビタール等 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [16.7.2参照] | 本剤の血中濃度が低下する可能性があり、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること。これらの薬剤等については可能な限り他の類薬に変更する、又は当該薬剤を休薬する等を考慮し、併用は可能な限り避けること。 | これらの薬剤等がCYP3A4の代謝活性を誘導するため、本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 イミプラミン塩酸塩 ピモジド等 | QT間隔延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
抗不整脈薬 キニジン硫酸塩水和物 プロカインアミド塩酸塩 ジソピラミド ソタロール塩酸塩等 | QT間隔延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
10%以上 | 1%以上〜10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
感染症 | 上気道炎、ウイルス感染、真菌感染、毛包炎 | 尿路感染、蜂巣炎、麦粒腫、爪囲炎、肺炎、耳部感染、気管支炎、歯瘻、感染性腸炎 | 口腔感染 | |
血液 | リンパ球数減少 | 好酸球数増加、単球数減少、血中エリスロポエチン増加 | ||
内分泌 | TSH増加 | TSH減少、エストラジオール増加、甲状腺炎、遊離T3減少 | ||
代謝 | 食欲不振(37.4) | リパーゼ増加、高アミラーゼ血症、脱水、低アルブミン血症、低リン酸血症、高尿酸血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、高血糖、高カリウム血症、低血糖症、高カルシウム血症 | 低マグネシウム血症、高ナトリウム血症、低クロール血症、高コレステロール血症、高脂血症、高リン酸塩血症、アルカローシス、テタニー、血中トリグリセリド増加、糖尿病悪化、グリコヘモグロビン増加、血中アミラーゼ減少 | |
精神系 | 不眠症、抑うつ気分 | 不安 | ||
神経系 | 味覚異常(37.5)、頭痛(17.1) | めまい、ニューロパシー、味覚消失、しびれ感、記憶障害、振戦 | 平衡障害、意識消失、回転性めまい、傾眠、認知障害、思考力低下 | 錯感覚、知覚過敏、嗜眠 |
眼 | 流涙増加、結膜炎、霧視、視覚障害 | 眼乾燥、眼脂、眼瞼炎、光視症、睫毛変色、黄斑浮腫、深径覚の変化、白内障、涙腺刺激症状、眼の異物感 | 眼球浮腫 | |
耳 | 耳鳴、耳介腫脹 | |||
心血管系 | ほてり | 徐脈、動悸、心筋梗塞、心嚢液貯留、頻脈、心筋症、心房細動、上室性不整脈 | ||
呼吸器 | 呼吸困難、鼻炎、咳嗽、発声障害、胸水、鼻乾燥、鼻痛 | しゃっくり、湿性咳嗽、低酸素症、鼻浮腫、一酸化炭素拡散能減少、努力呼気量減少、肺水腫 | ||
消化器 | 下痢(55.5)、悪心(46.8)、口内炎(39.5)、嘔吐(29.0)、消化不良(26.9)、腹痛(16.2)、便秘(13.0)、舌炎(11.5) | 口内乾燥、逆流性食道炎、肛門直腸障害[肛門炎、肛門潰瘍等]、口唇炎、歯肉炎、腹部膨満、腹部不快感、痔核、嚥下障害、胃炎、腹水、おくび、口唇乾燥、口のしびれ感、歯周炎 | 胃腸炎、変色便、胃腸障害、口腔内浮腫、痔瘻、歯痛、唾液分泌低下、歯肉萎縮、胃酸過多、齲歯 | 鼓腸、消化管潰瘍、食道炎 |
肝胆道系 | 脂肪肝 | |||
皮膚 | 皮膚変色(32.4)、手足症候群(31.2)、発疹(26.5)、毛髪変色(17.2)、皮膚乾燥(15.6)、顔面浮腫(13.8)、紅斑(10.5)、脱毛症(10.4) | 皮膚剥脱、そう痒症、水疱、皮膚炎、ざ瘡、爪の異常、過角化、多汗症、湿疹、爪変色、皮膚障害、紫斑、皮膚疼痛、蕁麻疹 | 皮膚色素脱失、毛髪色素脱失、皮下結節、皮膚びらん、硬結、被角血管腫、爪甲脱落症 | 皮膚病変、壊疽性膿皮症 |
筋骨格系 | 筋骨格痛(19.0) | 関節痛、筋痛、筋痙縮、筋力低下、骨痛 | 関節腫脹、筋硬直、関節炎、鼡径部痛、筋緊張 | |
腎臓 | 血中クレアチニン増加、着色尿、蛋白尿、血尿、BUN増加、頻尿、排尿困難 | 腎機能障害、血中クレアチン増加、血中クレアチニン減少、水腎症、膿尿 | ||
生殖器 | 性器潰瘍、月経過多、不規則月経、月経遅延 | |||
その他 | 疲労(54.6)、粘膜炎(19.9)、浮腫(16.3)、無力症(15.5) | 体重減少、発熱、LDH増加、悪寒、CK増加、ALP増加、倦怠感、胸痛、疼痛、体重増加、熱感 | 胸部不快感、CRP増加、創合併症、口渇、創傷治癒遅延、粘膜乾燥、握力低下、異常感、血管拡張、PO2低下、血胸、血中二酸化炭素増加 | 過敏症 |
投与日 | 投与量(mg) | スニチニブ | N-脱エチル体 | ||||
Cmax(ng/mL) | AUC0-24(ng・h/mL) | Tmaxa)(h) | Cmax(ng/mL) | AUC0-24(ng・h/mL) | Tmaxa)(h) | ||
1日目 | 25(3例) | 12.1±4.9 | 199±89 | 6(4,8) | 1.96±1.27 | 30.9±20.6 | 6(4,8) |
50(6例) | 22.8±6.4 | 374±69 | 7(6,24) | 4.13±0.93 | 70.0±14.4 | 9(6,24) | |
28日目 | 25(3例) | 39.5±25.0 | 858±600 | 10(6,10) | 15.2±10.2 | 324±223 | 4(2,8) |
50(6例) | 69.3±18.9 | 1406±364 | 6(1,24) | 38.8±16.0 | 772±358 | 2.5(0,48) |
AUCt(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
スニチニブ錠12.5mg「NK」 | 437.646±100.935 | 7.252±1.786 | 7.41±1.97 | 54.92±10.58 |
スーテントカプセル12.5mg | 446.060±99.097 | 7.746±1.768 | 6.82±1.24 | 55.97±10.79 |
投与群 | スニチニブ | N-脱エチル体 | ||||
Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・h/mL) | Tmaxb)(h) | Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・h/mL) | Tmaxb)(h) | |
健康被験者(8例) | 26.1±6.5 | 1917±535 | 7(6,12) | 5.7±1.3 | 770±106 | 6(6,12) |
重度腎機能障害(8例) | 24.6±9.7 | 1815±1093 | 8(6,12) | 4.7±1.7 | 629±262 | 6(4,12) |
末期腎不全(8例) | 16.1±3.1 | 1012±288 | 7(6,12) | 4.1±1.2 | 535±117 | 6(4,36) |
投与量 | 50mg(30例) |
奏効率注1) (95%信頼区間) | 13.3%(4例) (3.8-30.7) |
クリニカルベネフィット率注2) (95%信頼区間) | 40.0%(12例) (22.7-59.4) |
完全奏効(CR) | 0% |
部分奏効(PR) | 13.3%(4例) |
病状安定化(SD)≧4コース(22週) | 26.7%(8例) |
スニチニブ群 (207例) | プラセボ群 (105例) | p-値注) | ハザード比 | |
無増悪期間中央値(週) (95%信頼区間) | 27.3 (16.0-32.1) | 6.4 (4.4-10.0) | <0.001 | 0.329 (0.233-0.466) |
未治療患者群(25例) | 既治療患者群(26例) | |
奏効率注) (95%信頼区間) | 48.0%(12例) (27.8-68.7) | 46.2%(12例) (26.6-66.6) |
完全奏効(CR) | 4.0%(1例) | 0% |
部分奏効(PR) | 44.0%(11例) | 46.2%(12例) |
スニチニブ群 (375例) | インターフェロンアルファ2a群 (375例) | p-値注) | ハザード比 | |
無増悪生存期間中央値(週) (95%信頼区間) | 47.3 (42.6-50.7) | 22.0 (16.4-24.0) | <0.001 | 0.415 (0.320-0.539) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |