医療用医薬品 : トフラニール |
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総称名 | トフラニール |
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一般名 | イミプラミン塩酸塩 |
欧文一般名 | Imipramine Hydrochloride |
薬効分類名 | うつ病・うつ状態治療剤 遺尿症治療剤 |
薬効分類番号 | 1174 |
ATCコード | N06AA02 |
KEGG DRUG |
D00815
イミプラミン塩酸塩
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KEGG DGROUP |
DG01730
非選択的モノアミン再取り込み阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 5.効能又は効果に関連する注意 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トフラニール錠10mg | TOFRANIL Tablets 10mg | アルフレッサファーマ | 1174006F1078 | 10.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
トフラニール錠25mg | TOFRANIL Tablets 25mg | アルフレッサファーマ | 1174006F2074 | 10.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
MAO阻害剤 セレギリン塩酸塩 (エフピー) ラサギリンメシル酸塩 (アジレクト) サフィナミドメシル酸塩 (エクフィナ) [2.5参照] | 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等があらわれることがある。MAO阻害剤の投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また本剤からMAO阻害剤に切り替えるときには、2〜3日間の間隔をおくことが望ましい。 | 本剤は活性アミンのシナプス内への取り込みを阻害して、受容体の感受性を増強する。 |
抗コリン作用を有する薬剤 トリヘキシフェニジル アトロピン等 | 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気等があらわれることがある。 | いずれも抗コリン作用を有するため。 |
アドレナリン作動薬 アドレナリン ノルアドレナリン フェニレフリン等 | 心血管作用(高血圧等)を増強することがある。 | 本剤は交感神経末梢へのノルアドレナリン等の取り込みを抑制し、受容体部位へのアドレナリン作動性を上昇させ、作用を増強させる。 |
アトモキセチン | 相互に作用が増強するおそれがある。 | ノルアドレナリンへの作用を相加的又は相乗的に増強する可能性がある。 |
中枢神経抑制剤 バルビツール酸誘導体等 全身麻酔剤 ハロタン等 抗不安剤 アルプラゾラム等 アルコール サリドマイド | 中枢神経抑制作用が増強されることがある。 | いずれも中枢神経抑制作用を有するため。 |
フェノチアジン系精神神経用剤 レボメプロマジン等 | 鎮静、抗コリン作用の増強があらわれることがある。 | いずれも中枢神経抑制作用、抗コリン作用を有するため。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI) フルボキサミン パロキセチン等 | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。セロトニン症候群があらわれるおそれがある。 | これらの薬剤は本剤の肝臓での酸化的な代謝を阻害し、本剤の血中濃度を上昇させると考えられる。また、相互にセロトニン作動性が増強される可能性がある。 |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI) ミルナシプラン リチウム製剤 三環系抗うつ剤 アミトリプチリン クロミプラミン等 トラマドール塩酸塩 リネゾリド | セロトニン症候群があらわれるおそれがある。 | 相互にセロトニン作動性が増強される可能性がある。 |
副交感神経刺激剤 ピロカルピン セビメリン | これらの薬剤の作用が減弱されることがある。 | 本剤の抗コリン作用によりこれらの薬剤と拮抗的に作用すると考えられている。 |
肝酵素誘導作用をもつ薬剤 バルビツール酸誘導体 フェニトイン カルバマゼピン リファンピシン等 | 本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤の肝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられている。 |
フェニトイン | フェニトインの作用が増強することがある。 | フェニトインの代謝が阻害され、フェニトインの血中濃度が上昇すると考えられている。 |
抗不整脈剤 キニジン プロパフェノン メチルフェニデート シメチジン 黄体・卵胞ホルモン製剤 シナカルセト サキナビル | 本剤の作用が増強されることがある。 | これらの薬剤により、本剤の肝代謝が阻害され、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
降圧剤 グアネチジン | 降圧剤の作用を減弱することがある。 | 本剤がアドレナリン作動性神経遮断作用を有する降圧剤の交感神経ニューロンへの取り込みを阻害する。また、本剤は交感神経ニューロンへのカテコラミン取り込み阻害作用も有する。 |
テルビナフィン | 本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 | テルビナフィンのCYP2D6の阻害により、本剤又はその活性代謝物の代謝が遅延する。 |
ホスアンプレナビル | 本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 | ホスアンプレナビルの活性代謝物であるアンプレナビルは本剤の代謝を競合的に阻害すると考えられる。 |
インスリン製剤 インスリン スルフォニル尿素系糖尿病用剤 グリベンクラミド グリクラジド | 他の三環系抗うつ剤(ドキセピン)との併用により過度の血糖低下を来すとの報告がある。 | ドキセピンにより低血糖に対する反応性が変化するか、インスリンに対する感受性が増大し、血糖降下作用が増強すると考えられている。 |
クマリン系抗凝血剤 ワルファリン | 他の三環系抗うつ剤(ノルトリプチリン)との併用によりクマリン系抗凝血剤の血中濃度半減期が延長するとの報告がある。 | 機序不明。 |
スルファメトキサゾール・トリメトプリム | 本剤との併用により抑うつが再発又は悪化することがある。 | 本剤の代謝促進又は両剤の受容体レベルでの拮抗作用によるものと考えられている。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 スニチニブ ダサチニブ マプロチリン等 | QT間隔延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | いずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため。 |
デスモプレシン | 低ナトリウム血症性の痙攣発作を起こすことがあるので、血清ナトリウム、血漿浸透圧等をモニターすること。 | いずれも低ナトリウム血症があらわれるおそれがあるため。 |
ゾニサミド | 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれるおそれがある。 | 相加・相乗作用によると考えられる。 |
電気ショック療法 | 痙攣閾値を低下させ、痙攣状態に陥るおそれがある。 | 本剤は痙攣閾値を低下させると考えられている。 |
5%以上 | 0.1%〜5%未満 | 頻度不明 | |
循環器 | − | 血圧降下、頻脈、不整脈、動悸 | 起立性低血圧、心電図異常(QT延長等)、血圧上昇、心ブロック |
精神神経系 | パーキンソン症状・振戦・アカシジア等の錐体外路障害、眠気 | 運動失調、言語障害、知覚異常、幻覚、精神錯乱、攻撃的反応、激越、躁状態、不眠、不安、焦燥 | せん妄、ミオクロヌス、性欲減退 |
抗コリン作用 | 口渇、排尿困難、便秘 | 視調節障害(散瞳等)、鼻閉 | 眼内圧亢進、尿閉 |
皮膚 | − | − | 光線過敏症、脱毛 |
過敏症 | − | 発疹、そう痒感 | 顔・舌部の浮腫 |
血液 | − | − | 白血球減少、血小板減少、紫斑、点状出血、好酸球増多 |
肝臓 | − | − | AST、ALTの上昇 |
消化器 | 悪心・嘔吐 | 食欲不振、下痢、味覚異常 | 口内炎、舌炎 |
内分泌 | − | 体重増加 | 乳房肥大、乳汁漏出、体重減少 |
長期投与注2) | − | − | 口周部等の不随意運動 |
その他 | ふらつき、めまい、発汗 | 倦怠感、脱力感、頭痛、異常高熱、熱感、耳鳴 | 血管痙攣、血糖値上昇、血糖値低下 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/03/19 版 |